転移先は迷宮入り口でした~レアアイテムと交換できるモノリスのお蔭で無双します~

まるせい

文字の大きさ
18 / 41

第18話 キキョウの販売アイテム

しおりを挟む
「さて、どうなるか?」

 あれから、俺とキキョウは迷宮で何匹ものモンスターを狩った。

 最初はできなかった連携も、お互いの動きがわかるようになると自然と足並みをそろえることができ、現れるモンスターをあっさりと倒すことが可能になった。

 出現するモンスターは青鬼もでたのだが、俺が普段倒しているリザードマンウォーリアやレッドベアも普通に出現した。

 他にも『餓鬼』と呼ばれるゴブリンのような小柄なモンスターも現れたのだが、そちらはキキョウの故郷のモンスターらしい。

 どうやら、キキョウが加わったことでお互いの地元のモンスターが半々で現れるようになっているようだ。

「まだでしょうか?」

 尻尾を揺らしながらモノリスを見るキキョウ。先程狩りをして得たドロップアイテムの半分を箱へと入れてある。

「きました! えっと……2500pt入ってます」

「無事に買い取ってもらえたようで良かった。そこで何か買い物をすれば、たぶん初回購入特典が出ると思うぞ」

「な、何を買えばよいのでしょう?」

「俺は回復石(小)にしたけど、ないか?」

 キキョウに確認する。彼女は俺と目を合わせると首を横に振った。

「あるのは『ヒールの巻物(5回)』ですね、こちら400ptも消費してしまうんですけど?」

「もしかして買えるアイテムも違うのか?」

 俺はキキョウに購入可能アイテム全種類について教えてもらった。

【販売品】

『術』
・ヒールの巻物(5回)価格400pt……ダメージから回復する。
・ファイアの巻物(5回)価格400pt……火の魔法が使える。
・アイスの巻物(5回)価格400pt……氷の魔法が使える。
・ウインドの巻物(5回)価格400pt……風の魔法が使える。
・アースの巻物(5回)価格400pt……土の魔法が使える。

『食べ物』
・梅御膳 価格5pt……食べると体力が回復する。
・竹御膳 価格10pt……食べると体力が回復する。
・松御膳 価格30pt……食べると体力が回復する。

『飲み物』
・水樽(18リットル) 価格10pt……水が入っている。
・米酒樽(18リットル) 価格30pt……米酒が入っている。
・焼酎(4リットル) 価格30pt……焼酎が入っている。

「なるほど、俺が得られるものとはまったく違うんだな」

「これも迷宮で遭遇する化け物の種類が増えたことと関係があるようですね?」

 キキョウの言葉に俺は頷く。

「とりあえず、どれも必要な物だから適当に選んでもいいだろう」

「では、そうさせてもらいます」

 キキョウはそう言うとモノリスに触れた。

 箱にアイテムが入ったようで蓋が開く。

「何を購入したんだ?」

 俺が質問をすると、キキョウは箱の中からアイテムを取り出した。

「松御膳という食事にしました」

 彼女の手には赤く光沢を帯びた食台とその上に多種類の料理が並んでいる。
 キキョウはそれを床に置くと、箱からもう一つ同じものを取り出した。

「お腹がすいたので、一緒に食べましょう」

「俺の分まで買ってくれたのか? ありがとう」

「ライアスにはここにきて色々教えてもらっていますからね。これほどの料理は祖国でも滅多に食べられない物です。期待してもらってかまいませんよ」

 ケモミミをぴくぴくと動かし、尻尾を振っている。魚の切り身が盛り付けられ、色鮮やかな料理が並んでいる。

 異国の料理に自然と期待が高まると、俺は唾を飲み込んでしまった。

「これ、生の魚なんだが、火にかければいいのか?」

「こちらはですね、このショウユにつけてたべるのですよ。お好みでワサビやショウガもあります」

 キキョウはそう言うと、率先して食べてみせる。

「ううーん、美味しいです。舌の上で蕩けます」

 頬に手をやり、幸せそうな表情を浮かべている。

「よくそんな枝二本で器用に食えるもんだな」

 料理を食べるための食器なのだろうが、とても使える気がしないので、俺は自前のフォークとスプーンを用意した。

「……美味いな」

「そうでしょう。祖国ではこれを食べられるのは一部の富裕層のみなのです。ライアスは実に運が良いですよ」

 何でもよいと言ったら料理を購入して見せるあたり、キキョウは食道楽のようだ。

 キキョウが言うだけあって、どの料理も美味い。試しに取ってみた一つは海老が何かに包まれているようでサクッとした触感の後に口にプリプリとした海老の甘味が広がる。

 クリーム色をした滑らかな料理は器が熱く、スプーンですくって吸い込むと、口いっぱいに何とも言えない優しい味わいが広がる。

 白い穀物も茶色い汁も美味かった。

「ふぅ、この料理を毎日食べられるなら私は満足ですね」

 すっかり至福のひと時を過ごしているキキョウ。

「流石に毎日は飽きると思うぞ」

「そうですね、私の方の料理だけでは飽きるので、毎日交互に買うというのはどうでしょうか?」

 俺の方で注文できる料理に目を付けてきた。

「それは後で話すとして、初回購入特典でてないか?」

「そういえば、忘れてました。今読み上げますね」

 キキョウはそう言うと、立ち上がりモノリスへと向かった。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

扱いの悪い勇者パーティを啖呵切って離脱した俺、辺境で美女たちと国を作ったらいつの間にか国もハーレムも大陸最強になっていた。

みにぶた🐽
ファンタジー
いいねありがとうございます!反応あるも励みになります。 勇者パーティから“手柄横取り”でパーティ離脱した俺に残ったのは、地球の本を召喚し、読み終えた物語を魔法として再現できるチートスキル《幻想書庫》だけ。  辺境の獣人少女を助けた俺は、物語魔法で水を引き、結界を張り、知恵と技術で開拓村を発展させていく。やがてエルフや元貴族も加わり、村は多種族共和国へ――そして、旧王国と勇者が再び迫る。  だが俺には『三国志』も『孫子』も『トロイの木馬』もある。折伏し、仲間に変える――物語で世界をひっくり返す成り上がり建国譚、開幕!

異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~

松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。 異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。 「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。 だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。 牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。 やがて彼は知らされる。 その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。 金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、 戦闘より掃除が多い異世界ライフ。 ──これは、汚れと戦いながら世界を救う、 笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。

レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。

玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!? 成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに! 故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。 この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。 持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。 主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。 期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。 その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。 仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!? 美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。 この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

処理中です...