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男でもできたんじゃない?出かける私に嫌味を言うご近所ママに真実を伝えると・・・

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「あら、由真さん。派手な格好して、どこに行くの?」
「真美さん。ええ、友達とショッピングに行くんです」
「本当?あなた、男でもできたんじゃない?」
「え?男って、私が浮気でもしてるって言うんですか?」
「そうよ。近所でもみんな噂してるのよ」
「結婚したって、お洒落をしたっていいじゃないですか」
「ま、下手な男にナンパされないように気をつけなさいよね」
「・・・」

花柄のワンピースを着ただけで嫌味を言ってくる近所の奥さん。
少し年上だからというだけで、上から目線で小言を言うことに嫌気がする。
近所にいらぬ噂を流し、喜んでいるのも、この奥様のひどいところ。

そんなある日。

「あら、今日もお出かけ?いいわねえ、旦那の給料がちょっといいと、昼間っから男とランチ?」
「いえ、ママ友とランチをするんです」
「本当かしら?男でしょ?浮気をしてる」
私の中で糸が切れる音がした。

「あの、真美さんだって夜な夜な派手な格好をして、出かけてるじゃないですか」
「は?あたしが?」
「あれ、娘さんでしたか?派手な服を着て、メイクして、夜になるとホストクラブに出かけて行くんですよね」
「え?!」
「複数のホストと遊んで、朝帰りしてるんですよね?あれ?母親が知らなかったんですか?」
「あたしの娘に限って、そんなことがあるわけないでしょ!」

「いえ、近所中で噂になってますよ。娘さん、男好きだって。親のしつけの問題ですかね?」
「私のせいじゃないわよ!知らなかっただけよ」
「一緒に住んでるのに、わからないって・・・母親失格ですよね。せいぜい娘さんが男に捨てられないようしっかり見守ってください」
「・・・そ、そうするわよ!」

でも、その後も娘はホスト通いをし、多額の借金を作ってしまう。
そのせいか、家は売却され、真美さん一家は出て行った。
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