「ゴールデンウィークは俺一人で実家に帰るよ」
「え?今年は私と一緒に過ごすんじゃないの?」
「いいや、おふくろがどうしても会いたいっていうからさ。俺一人で帰るよ」
「一人で?真美は連れて行かないの?いつも実家に帰るときは連れて行くのに」
「子供を連れて行くと危ないだろ」
「…」
いつも私と娘を連れて田舎へ連れて行くというのに、
文字数 1,422
最終更新日 2022.05.02
登録日 2022.05.02
今日は娘が小学校に入学する日。
フォーマルスーツに着替えた私は、鏡の前でいつもとは違う自分の姿にうっとりしてしまう。
文字数 802
最終更新日 2022.04.04
登録日 2022.04.04
ああ、今日はクリスマス。
あと1時間で彼女が来てくれるはずだ。
俺は窓を開けて、夜空から降る雪を見つめていた。
「ホワイトクリスマスか・・・」ムードが出るだろう。
テーブルの上にはこの日のために買ったオードブルが並んでいる。
文字数 1,088
最終更新日 2021.12.25
登録日 2021.12.25
家に帰ってきた夫が手料理を美味しそうに食べている。
「ああ、良かった。早く帰ってきてくれて」
そんなふうに思うのは、夫の帰り
文字数 930
最終更新日 2021.10.08
登録日 2021.10.08
夜、夫が家を出て行く。
車のエンジンをかけて、駐車場から車を出す夫のその後ろ姿に手を振る私。
「あなた、今日も私に黙って出かけるのね」
夕食を済ませると、家を出る夫に浮気の気配を感じる。
「浮気
文字数 1,233
最終更新日 2021.10.01
登録日 2021.10.01
「あなた、ただいま~」夫の大好きなケンラッキーのフライドチキンを手に、家へ帰った。
「ね、あなた、いるんでしょ?あなたの好きなチキン買ってきたわよ」とテレビの音がするリビングへと声をかける。
「ああ、テーブルに置いといて」と言う返事は、リビングの方から聞こえる。
でも、どうも
文字数 1,103
最終更新日 2021.09.24
登録日 2021.09.24
「今日は天気がいいわ」朝から私はベランダで洗濯物を干していた。
家は3階建てなので、ベランダに出ると遠くの方までよく見渡せる。
ベランダからは50m先の公園がよく見えるのだが、そこはいつもカップルがベンチに座り、仲良くお弁当を食べている姿が見えた。
今日も仲良し
文字数 1,206
最終更新日 2021.09.20
登録日 2021.09.20
「ね、あたし、あたしよ」玄関のチャイムがけたたましく鳴るので、私はドアを勢いよく開けた。
そこにはママ友の夏樹さんが立っていた。
「ちょと、おトイレ貸してもらえるかしら」
「え?あ、はい」
すでに靴を脱いであがり込んでいる夏樹さんは私を押しのけてトイレに入ってしまう。
ジャーッ
文字数 1,524
最終更新日 2021.09.17
登録日 2021.09.17
「暑いわね」
「ええ、暑いですね」
「こんなに暑いと歩くのも大変じゃない?道路が鉄板のようで焼肉のようになっちゃいそうよ」
「そうですね」
ママ友の美登理さんに街でバッタリ会った私。
脇の下まである長い手袋に、
文字数 1,207
最終更新日 2021.09.13
登録日 2021.09.13
私には2歳年下の双子の妹がいる。
性格も体型もそっくりと人からよく言われる。
でも、ただ一つ、似ていないところがあるの。
それは・・・顔。
母親は同じなのに、
文字数 1,347
最終更新日 2021.09.10
登録日 2021.09.10
毎日スマホで何かしら検索している俺。
「あ~あ、スマホに向かって願い事を言ったら叶うなんてことないよな」
そんなふうに思いながらマイク機能に向かって「大嫌いな上司が会社からいなくなりますように」なんて言ってみた。
次の日、会社に行くと上司の姿がない。
「な、どうしたんだ?
文字数 1,189
最終更新日 2021.09.10
登録日 2021.09.10
「あら、マドカさん。少し太ったんじゃないの?」
「え?ああそうですか?家にいることが増えたので、太ってしまったのかもしれませんね」
「だめよ、ちゃんとダイエットしなくちゃ」
「はい・・・」
近所に引っ越してきた10歳年上のママ友の三恵さんにゴミ捨て場でバッタリ会ってしまった。
「あたしなんてね、
文字数 1,828
最終更新日 2021.09.03
登録日 2021.09.03
その日、私と彼氏はベッドで一緒に寝ていた。
愛し合い、同じベッドの上で寝ていた私だったが、寝苦しくて目を覚ましてしまった。
目を覚ました私は、壁に目を向けたまま動けない状態だった。
いつも窓側に背中を向けて寝ているのに、この日はどうもおかしい。
文字数 968
最終更新日 2021.08.27
登録日 2021.08.27
トントントンッ!昼食を食べていると、いきなり玄関のドアをノックする音が聞こえてきた。
「はい、はーい。今開けますから」急いでエプロンをとり、玄関のドアを開けると・・・小太りの女性が立っていた。
「どうも、あたし、
文字数 1,309
最終更新日 2021.08.27
登録日 2021.08.27
大学を卒業した僕は、都内から少し離れた場所でひとり暮らしをしようと決めた。
「本当に大丈夫なのか?この家から会社に通勤してもいいんだぞ」
「そうよ。家から通った方がアパートの家賃はかからないし、食費だっていらないのよ」
「裕太、ここに住みなよ」
家族はそう言ってくれたが、一度はひとり暮らしをしてみたい。
「いや、一人暮らしをしてみるよ」
家族の反対を押し切って、
文字数 1,408
最終更新日 2021.08.20
登録日 2021.08.20
56歳の夫がリストラされて仕事を失ったため、お給料が貰えず、家計が苦しくなってしまった。
そこで、私はパートに出るため求人サイトで仕事を探した。
時給950円の漬物工場での仕事を見つけたので、午前9時から夕方16時まで働くことにした。
「じゃ、あなた、パートに行ってくるわね」
「ああ」
夫に朝食を作り、
文字数 1,552
最終更新日 2021.08.20
登録日 2021.08.20
会社が夏休みに入り、俺は彼女を連れて旅館に泊まりに行くことにした。
「どんな旅館か楽しみだわ」
「ああ、そうだね」
車のハンドルを握りながら、俺は
文字数 1,302
最終更新日 2021.08.16
登録日 2021.08.16
「なにかが違う・・・」私は帰宅した夫の服装を見て、どこか違和感を感じてしまう。
朝着て行った服と、帰って来たときの服がどうも違う気がしてならない。
「ね、あなた、会社で服を着替えるってことはある?」
「いいや、そんなことしないよ」
「そうよね、でも、ちょっと違うような気がするのよね」
「どこが?シャツ
文字数 1,015
最終更新日 2021.08.16
登録日 2021.08.16
連れ子の娘も色気のある女性へと成長し、大学を無事卒業した。
そんな娘に恋心を抱く私は、ベッドへと誘われるたびに誘惑されてしまう。
妻がパートで家を出た後、私は思い切り娘を抱いた。
文字数 1,153
最終更新日 2021.08.16
登録日 2021.08.16
娘が男子校生に抱かれる姿を想像する私は、ベッドの上でいらぬ妄想をしてしまった。
熱くなる股間をどうしようかと迷っていると、寝室のドアノブが激しく上下に動いた。
「ま、まずい。
文字数 1,567
最終更新日 2021.08.09
登録日 2021.08.09