嫉妬小説一覧

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「僕、やっぱり優が好きみたい」
「…え?」
生まれた日が同じで、家も隣で、生まれてからずーっと一緒だった。
彼女は昔から男の子っぽく、髪は短く、女の子の友達より男の子の友達の方が多かった。
そんな彼女に小学5年生の頃、あることを打ち明けられる。
「…誰にも言わないで欲しいんだけどさ…僕…男の子…なんだよね」
「…え?」
何となく聞いたことはあったが、そこでLGBTというものについて彼女から話を聞いた。
少し驚いたが、何となく察していたところもあり、誰にも言わずその秘密を守り続けた。
しかし、年齢を重ねるごとに体と心のギャップが増していき、男子たちも彼女を女の子と意識したことで孤立する事が多くなった。
それでも幼馴染の俺だけはずっとそばにいた。
そんな高校2年のことだった。
いつものように家で二人、ゲームをしている時のことだった。
「…なぁ…今からキモイこと言っていい?」
「キモイこと?何だよそれ」
「…僕…やっぱり優のことが好きみたい」
「…それって」
「キモイよね。男が男をなんて…」
…なるほど?
でも、多分本人は気づいていない。
最近、どんどん女の子らしくなっていることを。
身体的だけでなく、咄嗟の反応や表情はまさに恋する乙女であることを。
だから、俺は幼馴染に分からせたい。
女の子であるということを。
文字数 5,140
最終更新日 2025.07.06
登録日 2025.07.06
「ほら、あの子だよ。すげー可愛いだろ?」
「うわ、やば!噂には聞いてたけど、
同じ人間とは思えないくらい顔整ってんじゃん。芸能人みたい」
「いやいや、芸能人以上だろ。あれは」
「あんなに可愛いのに謙虚だし、いい子なんだよなー」
1年C組の教室の前、数人の男子が1人の女の子を見ながら
そんな話をしていた。
注目の的になっている女の子の名前は月野真白。
ウェーブのかかったセミロングの茶髪。
ぱっちりとした瞳。
綺麗にスーッと通った鼻。
お姫様のように可愛らしいそのルックスで
学校中で噂になっている女の子だ。
文字数 22,505
最終更新日 2025.07.06
登録日 2025.06.28
同世代の会社員ユウトと同棲中の在宅ワーカー・マホ。
彼女が朝の5時、「朝活」のために出かける先は?
不定期連載予定
文字数 5,057
最終更新日 2025.07.06
登録日 2025.07.04
"貴方は何も知らないの。私の過去も、秘める想いも。かつてあの場所で何を学び、何を期待されて生きてきたのかも。"
イヴェリアはかつて妃候補と目されていた天才令嬢。とある事情で表舞台を去っていたが、成人式のために数年ぶりに屋敷を出て王都へと向かうことに。しかし成人式の場でイヴェリアが召喚した獣は"忌み魔"と糾弾され、ふたりはあわや断罪の窮地に立たされるが―――。
*
*
「すごいわ。常にこの量ですか」
「......多分。いや、わからない」
「二回で100CC以上出ているんじゃないかしら。もしそうなら馬と同じくらいの放精量です」
「んな出るか誰が馬だ」
「お嫌いですか?馬」
「好きだが心外だ。種馬扱いされてたまるか」
*
*
毎日1話か2話更新しています。
かなり長めの話を予定しているので、長いの無理ィ!!な方には推奨しません。
文字数 220,874
最終更新日 2025.07.05
登録日 2025.06.05
藤田千景大学3年生が好きになったのは、バイト先のひとつ年下の男の子、桐谷航河。
友達以上恋人未満の関係を続けた末に、千景は意を決して告白するも、航河には振られてしまう。
彼を過去の人として過ごした数年。
結婚して子どもも生まれた千景は、とある会社で働いていた。
そんな彼女に、ある日異動の知らせが届く。
同タイミングで同プロジェクトに配属された別会社の社員を、千景は会議室へと迎えに行く。
「……千景、ちゃん?」
そこにいたのはあの時大好きだった桐谷航河の姿だった──。
※一人称視点です。
※学生時代の主人公は、彼女のいる男性に恋をします。NTR等の表現はありませんが、人によって考え方、行動、表現において不快となる部分が含まれる可能性がございます。ご注意ください。
※泥沼化はしません故、悪しからず。
※一部、未成年の飲酒喫煙表現等ございますが、この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。物語上の演出です。
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この小説は別サイトでも同様に掲載しています。
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以前別名義で完結させた話を、過去と現在で分割し、加筆修正して再構築したものです。
過去編が終わり次第、現在編を追記していきます。
文字数 340,686
最終更新日 2025.07.05
登録日 2022.12.24
「君とはもう終わりだ。愛しているのは、彼女だけだ」
公爵令嬢セレナは、王都で開かれた舞踏会の場で、婚約者である第一王子アレクシスから、突然の婚約破棄と、侍女との浮気宣言を受ける。
裏切り。嘲笑。哀れむ視線。
ああ、滑稽ね。涙?
そんなもの、見せてたまるものですか。
「それでは私も、恋をし直すことにします。……もっと面白そうな相手と」
セレナが向かったのは、隣国・グランディール王国。
そこにいるのは、“冷血”“暴君”と噂される王、レオニウス。
けれど彼は、セレナの前でだけ、違う顔を見せる。
最凶と名高い暴君王の寵愛。
そして元婚約者エリオットは知る。
自ら捨てた令嬢が、誰よりも高嶺の花となったことを。
文字数 25,403
最終更新日 2025.07.05
登録日 2025.06.26
文字数 209,491
最終更新日 2025.07.04
登録日 2025.06.01
柊先輩は私の自慢の彼氏だ。
柊先輩の好きなところは、誰にでも優しく出来るところ。
そして…
柊先輩の嫌いなところは、誰にでも優しくするところ。
文字数 153,715
最終更新日 2025.07.04
登録日 2024.08.05
『今から君を守るのに理由が必要ですか・・?』に出てくる白鳥梓のお話です。
小さい頃からずっと白斗のため。それだけが生きて行く理由だった。他に何もいらない。白斗を守るのが役目。それだけだった。でも、梓は七宮智寧に出会ってしまった。彼女が梓の世界を変えてしまったんだ。
文字数 58,603
最終更新日 2025.07.04
登録日 2025.05.01
==僕が見たいのは昨日でも明日でもない。この瞬間にも過去となる、時の流れだ==
『地上の月』の覚醒に立ち会い危うく命を落としかけたものの、視力を代償に一命をとりとめたアラン。月の加護を獲得し得手に「光」が加わったアランは目に代わる感覚を手に入れたが、やはり『見える』わけではない。まして『地上の月』の影となったアランは通常の魔導士よりも多くの制約や使命を背負った。『月影の魔導士』と渾名され、他とは一線を画す立場になったアランを苦しめるのは――
~⋆~⋆~
月影の魔導士アラネルトレーネ(アラン)が主催するサロン『おしゃべりオウムの会』は実は秘密結社だ。
王家の森魔導士学校を襲う怪事件を校長ビルセゼルト、妖幻の魔導士ダガンネジブに助言を受けながら解決していくアラン。それら怪事件は『来るべき災厄』の予兆なのか?
星見魔導士が恐れる数年後に訪れる災厄、その災厄から世界を救うべく現れる『地上の月』と『地上に降りた太陽』――対立する二つの魔導士ギルドは絶大な力を持つと言われる二人を手に入れようと暗躍する。そんなギルド間の抗争に巻き込まれていくアランが学生でいられるときは終わりを迎えようとしていた。
≪ 嘘つきジゼェーラ / 初恋のゆくえ ≫
文字数 115,740
最終更新日 2025.07.03
登録日 2025.07.01
異性と交際経験が無かった小西 璃々子は政略結婚で一年半前に夫の貴哉と一緒になったものの、夫には別に愛している女性がいる事を知ってしまう。
夫の支配下に置かれ、気分次第で暴力を振るわれる事すらあり、その上不倫していると知ってしまってはいくら政略結婚といえど我慢する事が出来なかった璃々子は、離婚の意思を固めると、離婚の際有利になるように証拠集めをしたいと思い、プロを頼ろうと探偵を雇う事に。
そして、たまたま市内にあって、格安で引き受けてくれるという話を聞いて選んだ探偵事務所を訪れる。
そこで出逢った杉野 由季が、璃々子の運命を大きく変えていく事になるけれど――実は彼との出逢いは初めから決まっていたものだった……?
※他サイト様にも掲載中。
※あくまでもフィクションです。設定等受け入れられない場合はすみません。色々と緩めの設定です。
文字数 12,000
最終更新日 2025.07.02
登録日 2025.06.29
この家では、私に人権なんてものはない。
唯一私に優しくしてくれるのは、幼なじみであり、私の好きな人でもある樹様。
そして、お姉様の婚約者でもある。
何もかも諦めてた。
幸せになることも、愛されることも。
そんなある日、私に縁談が持ち上がる。
その人もきっとみんなと同じなんだろう。
そう思っていたけど…?
文字数 47,428
最終更新日 2025.06.29
登録日 2024.12.08
高校の入学式、芸能コースに通うアイドルでイケメンの如月風磨が普通科で目立たない最上碧衣の教室にやってきた。女子たちがキャーキャー騒ぐなか、風磨は碧衣の肩を抱き寄せ「お前、今日から俺の女な」と宣言する。その真意とウソつきたちによって複雑になっていく2人の結末とは──
文字数 502
最終更新日 2025.06.27
登録日 2025.06.11
私はただ静かに過ごしたいだけなのに、どうしてこんなことになったのか。
毎日必ず現れる人物がいる。
しかも、決まって言うことは一つ。
「好き。付き合って」
何度断ったかわからない。
今日も、昨日も、一昨日も、その前も——
ずっと変わらず告白し続けてくる。
「先生だから無理です」
それ以上でも以下でもない。
でも、彼はまるで聞く耳を持たない。
「じゃあ先生じゃなくなったらOK?」
いや、そういう問題じゃない。
こうして私は、しつこい先生に振り回されながら、平穏な日常を取り戻すために奮闘する。
果たしてこの告白攻撃を振り切ることはできるのか?
しつこい先生 vs 冷静な生徒!
終わらない攻防戦(?)
禁断の恋(にならない)!?
先生のしつこい告白に翻弄される奮闘ラブコメディ、ここに開幕!
文字数 8,826
最終更新日 2025.06.21
登録日 2025.05.04
「俺と結婚してくれ。だが、愛は求めるな」
――そう言われて始まった、王太子・カイゼルとの契約結婚。
公爵令嬢でありながら、地味で冷遇されていたセレナに突然舞い込んだ縁談。
それは“愛のない政略結婚”だったはずなのに――
「今夜は一緒に寝てもいいか?」
「君の好きな香り、覚えておきたいだけだ」
「他の男に笑いかけるな。……俺の妻だろ?」
あれ、なんかおかしくないですか王太子殿下!?
愛は要らないって言ってたのに、最近どんどん甘くなってきてる気がするんですが!
最初は形だけの関係だと思っていたはずが、ふたりの距離は次第に近づいていく。
けれど彼には、誰にも言えない過去と心の傷があって――
「……怖かったんだ。愛して、失うのが」
偽りの契約から始まった関係が、本物の愛に変わるまで。
冷酷だと思われていた王太子が、実は一途で不器用すぎる甘々男だった!?
文字数 14,212
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.06.20
『王への献上品と、その調教師』のスピンオフ、王女バージョンです(※前作を読んでいなくても大丈夫な内容。但し、最後に読み返して校正なので内容の変動有り)
この国には献上品制度と言われる、王や王女の伴侶や後宮に入れる為の献上品とされる少年少女達を育て、王室に献上する制度というものが存在する。
少年兵であった多摩川エデンは終戦を期にこの献上品を育てる調教師へと転職し、漁村で助けたこの世の者とも思えない美しい少年白井氷朱鷺(ヒトキ)を献上品として育てる事に。
エデンはヒトキをまるで我が子や弟の様に育てるが、ヒトキはエデンを異性として意識し、彼女を翻弄、果ては思わぬ方向へと事態を急展開させる。
文字数 427,605
最終更新日 2025.06.16
登録日 2020.08.19
四人全員が片想い。
心と身体を狂わせるアイテムが、四人の関係を一変させる――。
【真面目すぎる堅物教師 × 不良に憧れるピュア男子】
【心に闇を抱える美麗男子 × 根は優しいワイルド教師】
二組のカップルが成立するまでの物語と、その後を描きます(カプ以外の人と無理やりシチュあり/攻受逆転なし)
※ドロ沼→純愛ハピエンな非王道BL。「他と違うものが読みたい」「ドラマ性重視」という方向け。本編シリアス、その後はシリアス・ほのぼの半々くらいです。
※漫画家さんにコミカライズしていただくのが夢です。いつかお声掛けいただけますように……。
◆本作品はいかなるAIツールも使用しておりません。校正含め全ての執筆作業を、筆者自身が行っています(イラストの背景などに、アイビスペイント内の素材を活用しております)◆
※別サイトにも一部を掲載
文字数 294,725
最終更新日 2025.06.04
登録日 2024.09.12
文武共に出来、何不自由なく生きて来た男子高校生の漆原千景は、中学時代から片想いしていた相手に恋人が出来て、すこぶる機嫌が悪かった。
元々無愛想で特定の人以外とは関わろうとしない千景は、二年になって同じクラスになった神居琴葉と言う、明るくいつも誰かしらに囲まれてるクラスの人気者に絡まれる様になる。琴葉は周りには隠しているが、並より高い能力値を持って生まれた『ギフテッド』だった。
二人は同じクラスになり、一匹狼だった千景に琴葉が付き纏う様になって、初めはいつも通り突き放す千景だった。そんな琴葉に片想いの相手と似た物を感じて次第に惹かれていくが千景にはある悩みがあった。その悩みとぶつかりながらも、一度恋愛に失敗している千景は琴葉に好かれようと頑張るが……
人間嫌いと人間好きが惹かれ合う青春ラブストーリー。
無口無愛想×影有り陽キャ
章ごとに視点が切り替わります。
BLです。
性的表現有り。
ちょいちょい他の作品の登場人物が出て来ます。
表紙は上が千景、下が琴葉です。
文字数 82,457
最終更新日 2025.05.31
登録日 2025.05.03
ただ女の子が責められて気持ちよくなるだけの話です。
好みのシチュエーションを随時募集してます
文字数 22,514
最終更新日 2025.05.28
登録日 2024.12.12
アイドルとの秘密の恋♡1話完結の短編集。
ステージでは完璧な王子様を演じる彼らの日常は、恋に悩んだり、嫉妬に苦しんだり、誰かのために奔走したりと、ごく普通の男性と何ら変わりない。
この短編集ではアイドルの「素顔」をのぞき見します♡
多忙で息苦しい日常に疲れ切ったコウキは、都内の植物園でクジャクに懐かれる、不思議な女性、美咲に出会い惹かれていく。美咲が好きすぎて、はじめて自分が嫉妬深く、格好悪い男であることを知ることに。
美咲が主人公の本編の裏側。時系列を気にせず、軽く読める短編集です。本編もぜひご覧ください★
コウキ×美咲
国宝級イケメンとのキスは最上級に甘いドルチェみたいに、私をとろけさせます
https://www.alphapolis.co.jp/novel/411579529/595936588
文字数 24,081
最終更新日 2025.05.25
登録日 2025.03.16
孤児院育ちのマーガレットは、成績優秀なため学園に進学することになったのだが、学園の学費や寮費は全額無料になったとはいえ、制服や日用品、教科書などは自己負担がいる。
そのため学園に頼み、寮での掃除婦の仕事や食堂の給仕の仕事をして稼いでいる。
そんなある日のこと、いつものように放課後、男子寮の近くで掃除をしていたら、一人の男子生徒から寮の一室に連れ込まれてしまい、乱暴されてしまう。
相手はどこの誰かもわからない男子生徒に慄き、カラダを赦してしまうが、夏休み中に妊娠に気づいてしまった。
マーガレットはシングルマザーになることを決意し、学園を中退し、新たな仕事に就く。
文字数 16,194
最終更新日 2025.05.18
登録日 2025.05.18
アイドルとの秘密の恋♡
コウキの心を癒やすのは、いつも隣にいる美咲の存在。人気アイドルとの格差恋愛に引け目を感じ、気を遣う美咲だが、酔うと甘えん坊に急変。
とろけるような可愛いおねだりは、コウキだけが知る最高のドルチェ。最高の幸せに包まれる、甘い夜の様子を、コウキの視点でお届けします。
アイドルだって、普通に恋して嫉妬もする。そんな裏側をのぞき見してください♡
◆美咲が主人公の本編もぜひご覧ください。
「国宝級イケメンとのキスは最上級に甘いドルチェみたいに、私をとろけさせます」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/411579529/595936588
文字数 15,664
最終更新日 2025.05.15
登録日 2025.03.19
「八雲小花さん、君のことが好きです。俺と付き合ってもらえないかな」
「ふぁ」
校内でとてつもない人気を誇る美形の新村先輩に、なぜか初対面で突如告白された平凡な女子高生、八雲小花。けれど受け入れることのできない事情があり、適当な理由を並べて穏便にお断りしようとするも、なぜか先輩は執拗に食い下がってきて──……
「……八雲さん。今君が挙げたもの、全部、本当の理由じゃないよね」
「えっ」
「ねえ、どうして教えてくれないの? 俺は本当に、何であろうと君の不安全部、取り除いてみせるのに。──まさかとは、思うけど……他に、好きな奴がいるの?」
あれ、先輩、最初とキャラが違いませんか……!? 目が、目が怖い、近いって、も、もう無理もう駄目ー!!!
「わ、私!! 特殊性癖持ちなんです!!! だから先輩とはお付き合いできませんーーー!!!」
「……えっ」
……あ、私の高校生活、終わった。
特殊性癖を理由に告白を断ったヒロインと、それを探りつつどちらにしろ全く逃す気がないヤンデレヒーローの、絡まり縺れた恋の話です。
※カクヨム様にて投稿していたものの転載となります、小説家になろう様でも投稿予定。
※ストックがなくなり次第不定期更新。
文字数 22,015
最終更新日 2025.05.12
登録日 2025.05.10
文字数 10,546
最終更新日 2025.05.12
登録日 2025.03.02
文字数 17,110
最終更新日 2025.05.12
登録日 2025.03.13
文字数 9,952
最終更新日 2025.05.12
登録日 2025.02.24
国に満ちた瘴気を浄化するため、聖女として異世界に召喚された少女、ミミ。
初めは驚き怯えていたけれど、今ではすっかり帰る気なんてなくなってしまった。何故なら、転移先の炎を操る騎士、グレンに一目惚れしてしまったから!
「あの、私、……ずっとグレンさんと、お話したいなって、思ってて……っ」
「……良かった。俺はどうも顔が怖いらしくてな、聖女様に嫌われていたらどうしようかと思っていたんだが……杞憂だったらしい。俺も、あんたと話がしたかった……ずっと」
自分は無欲だなんて思っていたのに、彼のことは欲しくて欲しくてたまらない。
元の世界に戻れなくたって構わない、ずっとグレンさんの傍にいたい! けれど……なんと次の満月の日、夜の鐘が鳴るまでに誰かに抱かれないと、元の世界に強制送還されてしまうと魔女から告げられて──!?
「お願い、です……一度だけで、いいから」
「……悪いが、それだけはできない」
勇気を出して願い出るも、すげなく断られてしまい泣き明かすミミ。……でも、他の人にお願いなんてしたくない! その果てに縋ったのは──
「! は、ッやめろミミ、何を……クソ、……ぁ、さわ、るな……ッ」
「……ごめんなさい」
恨まれても、嫌われていても、どうしてもグレンさんと同じ世界にいたい。けれど──忍耐強い彼の様子が、段々おかしくなって……?
「……なぁ、綺麗で無欲な聖女様。俺はきっと狂ってるんだろうな、あんたを一目見た時から、ずっと」
「滅茶苦茶にして、俺のことしか考えられなくしてやりたかった……ああ抵抗はするなよ、人としてまともな生活を送りたいだろ」
「逃すものか、絶対に──何をしてでも、俺に縛り付けてやる……ッ」
え、あれ? 私のこと、触れたくないくらい嫌いだったんじゃないんですか──!?
自分のことを無欲だと思っていた鈍感聖女と腹黒ヤンデレ騎士の、お互いの大きい矢印が拗れまくってすれ違う、媚薬を巡った恋の話!
※R-15は保険です
※カクヨム様、小説家になろう様でも投稿しています
文字数 53,125
最終更新日 2025.05.11
登録日 2025.05.09
借金取りに連れていかれそうになったところを、見ず知らずの方が肩代わりをしてくださったのですが…
お礼を伝えたところ、その方に「ようやく恩返しができた」と言われました。
…どうやら、命の恩人の恩人は私だったようです。
文字数 23,336
最終更新日 2025.05.04
登録日 2025.01.31
私の彼氏は大人で、私が困っていると必ず助けてくれる。
そんな彼のことが大好き。
でも、何かが違う…
追い求めたのは愛か、それとも破滅か?
誤解と真実が交錯する中で、彼の本当の姿が明らかになる。
文字数 20,123
最終更新日 2025.05.04
登録日 2024.11.07
漸く愛しいリアンと結婚が出来たルティア。
そのルティアにモテ期がやって来て、リアンの心中は荒れているのを、ルティアは気が付きもしなかった。
リアンの嫉妬の矛先は、やはりルティアになり、皇太子夫婦に課せられる世継ぎ問題も考えないまま、リアンに貪られる毎日を送っていた。
それを面白く思わないのは、リアンの母の皇妃。
嫁可愛さに、リアンの貪り方に、物申す頻度が多くなり、ルティアの嫁姑問題も勃発。
まだ子供は要らない、と言うリアン。
子供を周囲から熱望され、欲しいと思っているルティア。とうとう夫婦間のズレも生じていき、果たして世継ぎ問題はどう決着がつくのか………。
そして、またルティアの兄スヴェンとリアンの従兄妹ローズとの恋の行方は………。
*Hシーンに♡付きます。
*此方は番外編なので、本編を読んでから此方をお読み頂きたいです。
文字数 55,560
最終更新日 2025.05.03
登録日 2025.04.25
イバラの砦に彼は眠る。
「コイツは殺すべきだったんだ」
眠り人の名はペルシア。
禍々しい「破滅の力」をその身に宿して彼はこの世に生まれ落ちた。
国仕えの魔法使いらは「十六の誕生日の日没までに死す」という強力な呪いを生まれたばかりのペルシアにかけた。
『死ぬのではなく眠るだけ。真の恋人からのキスにより目覚める』
そんな強力な呪いを、さらに強力な別の魔法で上書きしたのが流浪の魔法使い・シャルトリュスだった。
「半永久の眠りよりも刹那の死。そっちの方が救済になったんじゃないのか、シャル」
「難しいことを言いますね、ラグドル君」
美しいペルシア。超上級ウィザードクラスにあるシャルトリュス。彼の一番弟子ラグドル。三人の想いが交錯したとき、その眠りは解かれる。
【優しい魔法使い総受け/眠れる森の美女パロ】
文字数 10,969
最終更新日 2025.04.28
登録日 2025.04.24