リッキーの罠

マッキーの世界

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リッキーの罠

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リッキーはケニーの家へと遊びに行きました。
庭で遊んでいると、家の中に花火があることに気づきます。
「あれ?」
「どうしたの?ああ、花火ね」
ケニーは花火を持って来て、「お母さんがもらったって言ってた」
「そうだ、庭で花火をやろうよ」
とケニーが誘います。
「え?!でも大人がいないよ?」
「大丈夫。その木の下なら安全だよ」
そうケニーは言うので、リッキーは「うん」と答えました。
ケニーは花火に火をつけて、「ハハハッ!」と花火を振り回します。
でも、次の瞬間。
花火の火が落ち葉に引火し、辺り一面が火の海になってしまったのです。
「うわっ!怖いよお~~~」
火も消さず、ケニーは一目散に逃げてしまいました。
ロンはバケツに水をくんで火を消化しました。
そして、携帯で消防署に連絡したのです。
このことで、ケニーは近所からチキン扱いされます。
一方、リッキーはちょっとした英雄扱いです。
「これで僕はこの街のヒーローさ」
とつぶやき、ニヤリと笑いました。
そう。
あの花火を送ったのはこの僕。
ケニーがお調子者で責任感のない人であることも知っていました。
それを利用して、リッキーは自分がヒーローになるためにハメたのです。
本当の悪い子供は誰なのでしょうか。

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