代償 ー願いの対価ー

秋赤音

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if 繰り合わせる関係

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月も眠る真夜中。薄暗い灯りがベッドを照らす。二つの影が繋がって一つになり、妖しく揺れる。一糸まとわない男女は激しく踊るように体を合わせて笑う。男の褐色肌と、組み敷かれ重なる色白の細い体が動く度に水が跳ねる音と吐息。2人は気を高めて快楽の先へ向かう。

「ぁあっ…おにぃ…さ、まぁ…っ。」
「今は2人だけだ。」
「ぁ…レイ様、ぁ…あっ!もぅ…ィく、イかせて…っ!」

ねだるように腰をくねらせる女は体の全てで男を誘う。しかし、男は絶頂しそうな女を寸止めし続ける。

「シラハ、約束だ。20になるシラハの生誕を祝い妻が気を利かせたとはいえ、約束は守る。妻より絶頂してはいけない。今日は十分楽しんだだろう。絶頂だけが快楽ではないしな。」
「ぅ…くあぁあっ!おくっ!つよく、したらぁあっ!我慢、むりぃ…んぁっ!きもち、いい…の…あひぃいぁあああっ!」

絶頂に近づいては遠ざかる感覚で狂い始めた女は、薄紅の瞳を涙で煌めかせながら踊り続ける。

「…そうだな。自慰ならば…うん。そうしよう」

繋がったまま男女の位置が逆転した瞬間、女が悲鳴をあげながら潮を吹いた。

「ここからはシラハの自由にしていい。ほら。」

男が突き上げると女は胸を揺らし跳ねた。

「ィく…っ!イってるのに…っ!レイさまぁあっ!あっ!んひぃっ!イくの…とまら…なぁあんっ!!」
「シラハ…やはり相性がいい、な。エリスと違った良さも変わらない。…ああ、失礼。妻とはいえ名を呼ぶのは不快か?そう締め付けなくてもわかっている。今はシラハだけの男、レイだからな。」

男はニヤリと笑い、女の腰をつかんで体の内を抉るように強く、弱く、深く、浅く突き上げる。応じる女はうっとりとため息をこぼしながら喘ぎ腰を振り続ける。

「明日と明後日は朝から夜までシような。妻が義姉と出かけるそうだから。」
「はぃ…っ!ぁあ…想像した、だけでうれしくて…おく、もっとほしくなぁひっ!レイ様ぁっ…こわれ、る…っ!で、も…きもち、い…っ!ぁあああっ!」
「壊れても愛するから、安心して壊れていい。ほら…中で出すからな。」

女は泣きながら男の欲望を受け止める。男は起き上がると女を抱きしめ、寝転がる。横に向く振動だけでも絶頂し喘ぐ女の唇を塞ぎ、絶頂の波をさらに煽る。からんだ舌を離し、絶頂を待つ女を放置して眠り始める。翌日は宣言の通りに抱き潰し、さらに翌日も動けない女を抱き潰した。
男は余韻を味わう女を残して部屋を出る。すると揃いの装飾品を身につける女性が待っていた。

「孕んだら、私の子と一緒に育てたいわね。白亜の血…楽しみ。」
「はい。妻の願いはできるだけ叶えますよ。」

ニコリと微笑む夫の腕に絡む妻の腕。向かう先は夫婦の寝室。妻は豊かな胸を夫の体へおしあてながら身を寄せる。

「私にも、たぁっぷり…ね?レイヤ。」
「わかっています。愛していますよ、エリス。」

閉ざされた寝室の扉は、食事や至急の仕事を除けば閉ざされたまま。3日3晩が過ぎて開かれた場所は、誘われる程に艶やかな気配が濃く残っていた。
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