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合いし愛して
1.目的
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フィーナ・クラフの価値観だけで言えば、婚姻も性行為も幸せを得るためでなく役割の一部でしかない。
オーウィン国の第三王女としての勤めであり、そこに愛情があるかは関係ない。
姉妹はいるが、優秀な遺伝子を残そうとそれぞれ違う腹から生まれた。おかげか互いに競争意識はあっても、利害の一致無しに仲よくすることはない。子供たちの心身が治る程度でも傷ついている様を両親も咎めることなく、むしろ褒めているからやめる選択肢がない。
遺伝子の特徴らしく短命で、気性は荒く、繁栄確率が低い私に利用価値は少ない。当たり障りない相手と婚姻を考えられていたとき、遺伝子実験が始められることを知った。私は閉ざされた檻よりも、少しは自由が選べそうな道へ進みたかった。
彼を選び、両親の計らいすら利用した。初夜と言うには早かったが、誰にも奪われないよう体に痕跡を残し合ったことに後悔はない。繋がった痛みは勲章だった。私が生きるためには存在の必要性を示し続けなければいない。
正式に婚姻を交わし、与えられた二人きりの新居で初めての夜が来る。正しい初夜である。が、すでに捧げ貫かれた身をベッドで晒すだけ。採取されたか確認がしやすいよう、鏡が向かい合わない位置に置いてある。
政略だとしても、元は他人に生き方の無理強いは良くない。決めた同意した証拠と、行為の始まりは守られている。私は安堵しながら自分の服は自分で脱いだ。
すでにベッドの隅で待つ彼に寄り添うよう座り、回収器具が近くにあるのも目で確認する。同じことを考えたのか鏡越しに目が合った、
「今日は回収道具の扱いに慣れることかしら」
「そう、ですね」
彼は強張る声で愛想笑いしながら私を抱き上げた。上がって、降ろされる時もふわりと優しく揺れた空気に気遣いを感じる。彼は物を大切にする人らしい。初めてされる扱い方に戸惑う。
「リンは優しいのね」
ふと、彼が息をつめた。なにか驚くことがあっただろうか。
「普通だと、思いま…いえ。考え方は様々ありますね。優しいのは苦手ですか?」
「いえ。初めてで驚いただけよ。気にしないで」
彼は安堵したように息を吐く。そして、なにかを決めたような強い瞳が煌めいている。綺麗だと思ったが、そっと抱き寄せられて眺めていることができなくなった。
「俺、は…フィーナに優しく、したいです」
耳元で穏やかな声に囁かれながら、下肢に当たるモノはすでに主張が強い。わずかな雄の香りでも眩暈しそうになる。私は彼にとって需要があることを示されて安心した。嬉しさで疼く胎の奥は熱く、本能と理性はあるべき均衡を変え始める。
「リンが望むなら、優しくして。私はリンの妻よ」
そう。妻に遠慮はいらない。私も夫へ壊れない程度に遠慮しないように。短命なりに、壊れない程度に使えばいいと思っている。あくまで私は、であり押しつける気はない。
「ありがとうございます」
彼は私に口づける。抱きしめ返そうとした手をとって、絡められて指先へ。
再びベットに背を預けると額に、頬に、首筋に。触れるだけの温かな感触が心地よい。男性はその気になればすぐに終えられることは知っていた。だから、すでに体の用意できていると腰を摺り寄せ待っているのに。彼はなぜ意味のない愛撫をするのか分からない。優れた遺伝子の採取に必要な準備は愛撫されなくても整っていた。
「リン?」
「フィーナ。少し、慣らします」
彼のモノが浅くはいってきた。が、逞しくなるばかりのモノを感じ疼く奥へはこない。腰を支えられ動くことが許されず、疼きは悪化し淫らな水音がひどくなるばかり。
「な、んっ…で。リン、はやく…っ」
「フィーナ。痛いときは言ってください」
「問題な、ぁ、あっ、ゃぁああああっ…こわれ、る…っ、お、き…ぃっ」
初夜よりも感度がよい。少し痛いが、体が慣れ始めている。良いことだが、考えるよりも強い圧迫感に身が震える。ナカをいっぱいにしておきながら、さらに育っているモノが止まっているのは幸いだ。が、これが動くと思うと。私は壊れてしまうのか。怖い。知りたい。息をしながら、ナカを締めて射精を促す。
「リン、壊れても良ぃからぁ…っ、私の、ナカに…子種を、だす…ぅ、のよ。回収は、ぁ…っ、お願い…っ」
「フィーナ。待って、今、は…ッぁあっ」
願った通りに注がれる子種。逃がさないように強く締める。熱い。命の種で満たされる感覚に悦ぶ胎で、射精し終えても萎えていないモノが緩やかに動き出す。ぬかれると思って息を吐く。
「ふぁああ…っ、リン、採取、子種っ、こぼれるからぁっ、ぉく、こな、いで…ぃやあぁあっ」
深く揺さぶられ、波打つ眩暈に抗うことはできず。気づけば空が白んでいた。使う予定の回収道具は満たされ、目的は達成された。問題があるとすれば、与えられた熱の余韻が残りすぎることだけ。
2人きりの家は籠城の備えと同じく何事にも困らない。両親の命令で決められている蜜月の14日間。憂いなく過ごす用意があるため、門の外へ行くとすれば嗜好的な外出だけ。
「射精されることに慣れるのも大切だと、俺は考えます。
俺とフィーナの遺伝子を確実に、適切に採取するために」
「ぁ…っ、んぅ…そう、ね。確実に…早くぅんんっ、しないと…っっ
リンを、覚えて…必要な、時に対応ぉ…できるよう、おっぉ願い、できるかし、ら、ぁ…また、くるぅっ」
「…ッっ、フィーナ…まだ、続けてもいい、ですね?」
「はぃ…っ、ナカにたくさん…採取も、練習して…リンと遺伝子…残したいからぁっ」
もう、痛みは無い。彼は言葉なく私を強く抱きしめて、あとは生き物の本能に従って盛り合うだけだった。
オーウィン国の第三王女としての勤めであり、そこに愛情があるかは関係ない。
姉妹はいるが、優秀な遺伝子を残そうとそれぞれ違う腹から生まれた。おかげか互いに競争意識はあっても、利害の一致無しに仲よくすることはない。子供たちの心身が治る程度でも傷ついている様を両親も咎めることなく、むしろ褒めているからやめる選択肢がない。
遺伝子の特徴らしく短命で、気性は荒く、繁栄確率が低い私に利用価値は少ない。当たり障りない相手と婚姻を考えられていたとき、遺伝子実験が始められることを知った。私は閉ざされた檻よりも、少しは自由が選べそうな道へ進みたかった。
彼を選び、両親の計らいすら利用した。初夜と言うには早かったが、誰にも奪われないよう体に痕跡を残し合ったことに後悔はない。繋がった痛みは勲章だった。私が生きるためには存在の必要性を示し続けなければいない。
正式に婚姻を交わし、与えられた二人きりの新居で初めての夜が来る。正しい初夜である。が、すでに捧げ貫かれた身をベッドで晒すだけ。採取されたか確認がしやすいよう、鏡が向かい合わない位置に置いてある。
政略だとしても、元は他人に生き方の無理強いは良くない。決めた同意した証拠と、行為の始まりは守られている。私は安堵しながら自分の服は自分で脱いだ。
すでにベッドの隅で待つ彼に寄り添うよう座り、回収器具が近くにあるのも目で確認する。同じことを考えたのか鏡越しに目が合った、
「今日は回収道具の扱いに慣れることかしら」
「そう、ですね」
彼は強張る声で愛想笑いしながら私を抱き上げた。上がって、降ろされる時もふわりと優しく揺れた空気に気遣いを感じる。彼は物を大切にする人らしい。初めてされる扱い方に戸惑う。
「リンは優しいのね」
ふと、彼が息をつめた。なにか驚くことがあっただろうか。
「普通だと、思いま…いえ。考え方は様々ありますね。優しいのは苦手ですか?」
「いえ。初めてで驚いただけよ。気にしないで」
彼は安堵したように息を吐く。そして、なにかを決めたような強い瞳が煌めいている。綺麗だと思ったが、そっと抱き寄せられて眺めていることができなくなった。
「俺、は…フィーナに優しく、したいです」
耳元で穏やかな声に囁かれながら、下肢に当たるモノはすでに主張が強い。わずかな雄の香りでも眩暈しそうになる。私は彼にとって需要があることを示されて安心した。嬉しさで疼く胎の奥は熱く、本能と理性はあるべき均衡を変え始める。
「リンが望むなら、優しくして。私はリンの妻よ」
そう。妻に遠慮はいらない。私も夫へ壊れない程度に遠慮しないように。短命なりに、壊れない程度に使えばいいと思っている。あくまで私は、であり押しつける気はない。
「ありがとうございます」
彼は私に口づける。抱きしめ返そうとした手をとって、絡められて指先へ。
再びベットに背を預けると額に、頬に、首筋に。触れるだけの温かな感触が心地よい。男性はその気になればすぐに終えられることは知っていた。だから、すでに体の用意できていると腰を摺り寄せ待っているのに。彼はなぜ意味のない愛撫をするのか分からない。優れた遺伝子の採取に必要な準備は愛撫されなくても整っていた。
「リン?」
「フィーナ。少し、慣らします」
彼のモノが浅くはいってきた。が、逞しくなるばかりのモノを感じ疼く奥へはこない。腰を支えられ動くことが許されず、疼きは悪化し淫らな水音がひどくなるばかり。
「な、んっ…で。リン、はやく…っ」
「フィーナ。痛いときは言ってください」
「問題な、ぁ、あっ、ゃぁああああっ…こわれ、る…っ、お、き…ぃっ」
初夜よりも感度がよい。少し痛いが、体が慣れ始めている。良いことだが、考えるよりも強い圧迫感に身が震える。ナカをいっぱいにしておきながら、さらに育っているモノが止まっているのは幸いだ。が、これが動くと思うと。私は壊れてしまうのか。怖い。知りたい。息をしながら、ナカを締めて射精を促す。
「リン、壊れても良ぃからぁ…っ、私の、ナカに…子種を、だす…ぅ、のよ。回収は、ぁ…っ、お願い…っ」
「フィーナ。待って、今、は…ッぁあっ」
願った通りに注がれる子種。逃がさないように強く締める。熱い。命の種で満たされる感覚に悦ぶ胎で、射精し終えても萎えていないモノが緩やかに動き出す。ぬかれると思って息を吐く。
「ふぁああ…っ、リン、採取、子種っ、こぼれるからぁっ、ぉく、こな、いで…ぃやあぁあっ」
深く揺さぶられ、波打つ眩暈に抗うことはできず。気づけば空が白んでいた。使う予定の回収道具は満たされ、目的は達成された。問題があるとすれば、与えられた熱の余韻が残りすぎることだけ。
2人きりの家は籠城の備えと同じく何事にも困らない。両親の命令で決められている蜜月の14日間。憂いなく過ごす用意があるため、門の外へ行くとすれば嗜好的な外出だけ。
「射精されることに慣れるのも大切だと、俺は考えます。
俺とフィーナの遺伝子を確実に、適切に採取するために」
「ぁ…っ、んぅ…そう、ね。確実に…早くぅんんっ、しないと…っっ
リンを、覚えて…必要な、時に対応ぉ…できるよう、おっぉ願い、できるかし、ら、ぁ…また、くるぅっ」
「…ッっ、フィーナ…まだ、続けてもいい、ですね?」
「はぃ…っ、ナカにたくさん…採取も、練習して…リンと遺伝子…残したいからぁっ」
もう、痛みは無い。彼は言葉なく私を強く抱きしめて、あとは生き物の本能に従って盛り合うだけだった。
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