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しおりを挟む「ほう・・、あれが例の女か」
魔界の四大実力者の一人であるベールが、ルシフェルに手をとられ階段をゆっくりと降りるジョゼフィーヌを初めて目にしてつぶやいた。
「はい。天界の神に選ばれし聖女・・。いえ、元・聖女でしょうか」
ベールの召使いジェイスンが、ワインをつぎながら答えた。
「噂に違わぬ美しさだ。サタン様が気に入るのもわかる」
マリアべールを外したジョゼフィーヌは思っていたよりもずっと美しかった。
金色の長い髪がしなやかに揺れ、細身にみえるが、ドレスの下に豊満な肉体を持っているのがわかる。あの髪を指にからませ、白い肌にふれ、思うがままにあつかってみたい。
既に大勢の者に凌辱され汚れているはずなのに、ジョゼフィーヌのまとうオーラに汚れは感じられなかった。
清楚な微笑みのジョゼフィーヌは、まさにまだ『聖女』と言ってよかった。
確かに欲望をそそる女だ。
汚し、泣かせてみたいものだ。
大げさな話と思っていたが、サタン様があの女を讃えたというのも本当かもしれん。
ジョゼフィーヌがルシフェルの正式な第三夫人となり、サタンに目通りするための宴にベールはいなかった。
支配地域に不穏な動きがあり、火種は小さいうちに消すべきだとして魔界を離れていた。
ベールはルシフェルと踊るジョゼフィーヌを見て、あの女はどんなふうに男たちを悦ばせているのか、と考えた。
ふっくらとした唇を男たちの体に這わせ、人間特有のなめらかな舌で男根を舐めまわし、くわえ込み、快感を得た男から流れ出した精液を口内に溢れさせ味わうのか。
そんな時、聖女と呼ばれた女はどんな表情をするのだろうか?
大勢の男にもてあそばれ、肉体のあらゆる箇所を様々に刺激され、「挿れてほしい」と男達に泣いて懇願するのだろうか?挿れられ、突かれ、どんな風に声をあげよがるのか。
命令をされれば、自慰行為にふけるのだろうか?
自分の手で乳房を揉み、乳首をいじり硬くして、見せつけるように両足を広げてクリトリスを起たせ、女の穴に指を射れ、腰を振り透明な液を滴らせ、快楽に浸るのか
聖女であればこれほどの辱めはない。
恥ずかしいと思いながらも快楽を求める『聖女』の姿を想像し、ベールの心はざわついた。そして白ワインを一気に飲み干した。
ジェイスンはカラになった主人のワイングラスを新たなワインで満たすと、普段はめったにしない忠告を言葉にした。
「お気をつけください、ご主人様。揉め事に首を突っ込む真似は・・」
「わかっている。私とて今さら乱を引き起こそうなどとは思ってはいない。どこぞの馬鹿とちがってな」
ベールはわずかに微笑んで、忠実なる召使いの心配を払しょくした。
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