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しおりを挟む女は首を振って抵抗するが、乳首を激しく責められ、喘ぎそうになる声を押し殺して軽くのけ反った。
「大事な場所も濡らしてしまったかもしれないな・・・。確かめてあげましょう・・・」
違う男がドレスの裾をたくしあげ、中に入ろうとしていた。
「何をしているんですか!?」
青年が戻ってきた。
女はハッとした。
男は女のドレスを整え、
「いや、このかたのドレスを濡らしてしまってね、拭いていたんだよ」
男達は素早く行為を止めると残念そうに場を去った。
青年は「大丈夫ですか?ああ、せっかくのドレスが・・・」
「大丈夫よ。少し濡れただけだから」
女はいまの行為を見られたか気が気でなく、青年から目をそらした。
そらした先にさっきの男達がいた。
輪になって歓談している。一人が振り向き、女に向かってグラスを持って軽く会釈した。立っている位置をずらすと、輪の中で何かが行われているのが見えた。
男達の影にドレスの女がいた。前屈みの不自然な体勢に、一人の男の腰がせわしなく動いているのがわかった。前屈みの女の顔は、他の男の股間に埋められている。彼らは違う女を手にいれたのだ。
青年が、カクテルを手渡してくれた。受け取って一口飲むと、下腹部に切なさを感じた。
あんな風に複数の男達にされたかったのだろうかと、自分がひどく淫乱に思えた。
「着替えましょうか。濡れたままだと落ち着かないでしょう?ドレスは自由に交換できますから」
さっきの恥態は見られていない。
女は自分に言い聞かせて、気持ちを切り替えようとした。
「ええ。でも、本当にいいのかしら?」
「いいんですよ。僕、本当はスタイリストなんです。女性客が思ったより多くて、踊れる男性スタッフは全員エスコート役に駆り出されたんですよ」
気取らない青年の話に女は笑い、見られてはいなかったと確信して安心した。
でもそんなに女性客が多いのかしら?男性客のほうが多いような気がしたけれど。
女は大広間を見渡そうとした。しかし、すぐさま視界を遮るように青年が目の前に立った。
「今度は僕にコーディネートさせてください」
青年は女に手を差し出した。
無邪気な青年の言葉にのせられ、女は着替えるため大広間を出た。
女はドレスの揃っている部屋に連れてこられた。
最初にドレスを選んだ部屋ではなかった。
「ドレスを揃えた部屋はたくさんあるの?」
「ええ。でもここが1番広くて種類もたくさんあるんです」
「私が入ってもいいの?」
「責任者は僕ですから心配しないで。踊ってるときから僕の揃えたドレスのほうが似合うだろうなって思ってたんです。さあ、鏡の前にどうぞ。今宵は中世を模した舞踏会というテーマですが、明日、明後日はまた違う宴となりますから、いろいろなドレスや衣装が揃えてあるんです」
そういえばずいぶん際どい衣装がある。女性の前の部分がアクセサリーでようやく隠れているような。少し動いたら見えてしまうのではないかしら?どんな人が着るのだろう?と女は思った。
首のないボディだけのマネキンに、一着一着ドレスを着せ、アクセサリーや靴、全てコーディネートされていた。
青年はドレスを何着か選んで女にドレスをあわせようとしたが、「先に濡れたドレスを脱がなくては」と、女のドレスの背中のファスナーをおろしはじめた。
青年の指が女の背中の肌に優しくふれた。
女は一度は落ち着いた性欲が再び煽られるのを感じた。
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