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109. 満たされる心
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泥水に沈んでいる商店街。
知っている店ばかりが映る。
どの店も、出入り口のほぼ半分の高さまで水は押し寄せている。
二階や三階の窓、ビルの屋上などからヘリに向かって手を振っている姿があった。
みふゆも貴之も黙ってテレビの画面を見ている。
ヘリから中継しているリポーターの声だけが室内に流れている。
先に口を開いたのは貴之だった。
「さあ、朝メシを食うぞ」
貴之がテレビのスイッチを切り、みふゆの肩に手をまわした。
みふゆは静かに「はい」とだけ返事をした。
テーブルにつく前に、みふゆは先に顔を洗いたいと洗面所に行った。
肩より少し長い髪のポニーテールを頭の高い位置に結び直し、顔を洗った。
顔を洗いながら涙も洗い流した。
朝食はやはり京司朗が用意してくれていたが、肝心の本人がいない。
「京は屋上でちょいと仕事だ。すぐ戻る」
貴之が言った。
白いテーブルに白いクロスをかけて、食器は白い洋食器。
白で統一された食卓は、窓から差し込む朝の光でキラキラしている。
京司朗が焼いたのか、焼きたてのバゲットはスライスされて、オリーブオイルに塩・胡椒、バター、ジャムはブルーベリー、桃、夏みかんのマーマレードがかわいい小瓶に入って並んでいた。
貴之がコーヒーメーカーからコーヒーをカップに注いでいる。
サラダはスモークサーモンと野菜のマリネ。蒸した鶏ササミにはブロッコリーと人参のラペが添えてあり、三人分のデザートの真っ赤なイチゴが白い食卓を明るく彩っていた。
ワンプレートではなく、それぞれ器に盛られている。
「オムレツも食いてえな。京司朗を呼び出すか」
貴之がスマホを手にした。
「あ、わたしが作り・・・ま・・しょうか・・」
言ってから『しまった!』とみふゆは思った。
自分で食べる分にはいいが、果たして自分のオムレツは人様に食べさせていいレベルなのか、甚だ疑問だ。
が、貴之は、
「おー!?作ってくれるか?作ってくれ作ってくれ」と超ノリ気だ。
言葉を口にしてしまった以上もう作るしかない。
みふゆはキッチンに立って冷蔵庫から卵を二個取り出した。
貴之が別の冷蔵庫からピザ用チーズの袋を開けて、
「チーズ入れてくれ」
とリクエストしてきた。
今さら作れないとは言えないみふゆは小さめのフライパンを準備し、オムレツを作り始めた。
仕方ない。いつもの自分が作ってるオムレツをいつものように作るしかない。
作り方に違いがあるとすれば、どうか美味しくできますように、と祈ったことだ。
夕べ食事作りに参加し手伝ったおかげで、何がどこにあるかはだいたい把握していた。
そばで貴之が待ち遠しそうにニコニコしながら見ている。
焼き上がったオムレツを皿にのせると貴之が、
「手際がいいじゃねえか」と褒めてくれた。
みふゆは照れながら、
「オムレツはよく作るので・・。でも組長先生の口にあうかどうか・・・・」
家族のいない一人暮らしの長いみふゆは自分で作るしかなかった。自分の好みしかわからない。
貴之は舌が肥えている人だ。
塩加減も焼き加減もこだわりがあるのではないか。口にあうか心配だ。
「どおれ、さっそく食ってみるか。あ、ケチャップかけてくれ。ハート型なハート」
「・・・・」
━━━ハート?
みふゆは言われるままに、オムレツにケチャップでハートを描いた。
貴之はオムレツを自分でテーブルに運び、「みふゆの初手作り記念だ」と、スマホで写真をとってから口にした。
「うん、美味い。朝から娘の作ったオムレツを食えるなんて幸せだねぇ」
と貴之は顔を綻ばせ、オムレツをまたひとくち頬ばった。
やや大袈裟な気がするが、みふゆは嬉しかった。
「俺にも作ってくれないか?」
後ろから声をかけられみふゆはビックリした。
京司朗が屋上から戻ってきていた。
まさかプロに食べさせることになるとはみふゆも思っていなかった。
━━━もしやこれは若頭の妹になるための試験では?
妙な考えが頭に浮かんだ。
━━━料理が上手な若頭の妹になるにはやはり料理が上手でなくてはならないとか?オムレツはその第一段階かもしれない。卵を割った時にカラが入らないようにしなくては。
京司朗が見ているわけではないのだが、みふゆは調理試験を受ける生徒の気分で、手順の一つ一つに緊張した。
当の京司朗はリビングでパソコンを開いて仕事をしている。わずかな時間も逃さない。いつも忙しい。24時間仕事をしてるんじゃないかと思うくらいだ。
それなのに今朝は朝食作りのために早く起きたのかと考えると、みふゆは自分が遅く起きてしまったことに罪悪感を感じてしまった。
みふゆはさっき貴之に作った時と同じに、どうかこのオムレツが美味しく美味しくできますようにと祈りを込めた。
貴之と同じチーズオムレツ。
出来上がったオムレツにケチャップをかけ、食卓に並べた。ケチャップのかけかたにも気を配った。
京司朗が気づいてパソコンを閉じ、夕べと同じ貴之の向かい側の席についた。
「みふゆ、自分の分は作らないのか?」
「お肉もあるしサラダもあるから充分です。オムレツを作ったら食べきれなくなります」
みふゆはそう言って貴之の隣の席に着いた。みふゆの普段の朝食は質素だ。八枚切りのトースト一枚に、卵一個のオムレツかスクランブルエッグ、トマトやキュウリの生野菜を少し添えてあとはコーヒーか紅茶だ。
京司朗がオムレツを食べている。
みふゆはドキドキしている。
卵を割るときもカラは入らなかったし、ケチャップもキレイにかけたし、と頭のなかで注意事項をチェックしている。
京司朗は一言「美味いな」と言った。
みふゆは「(妹として)合格ですか?!」と前のめりに声が出てしまった。
隣で貴之が笑っている。
京司朗も笑いながら「そうだな。合格だな」と言った。
みふゆはパッと花が瞬間的に咲いたような無邪気な明るい笑顔を京司朗に見せた。
警戒心の強い、遠慮がちな笑顔のみふゆしか見ていない京司朗にとって、おそらくは初めて見る、みふゆの本当の笑顔だった。
今朝の朝食は何気ない優しさに溢れている。
京司朗は心が満たされる感覚を覚えた。
いつも何かが足りずに満たそうと走り続けている京司朗の心。
どこかにたどり着こうとして、どこにもたどり着けない京司朗の心が不意に満たされた。
みふゆは京司朗に安心した笑みを向け話しかける。京司朗は笑顔で答える。貴之が時々笑いながら茶々を入れてくる。
三人の食卓は、明るい幸福に満たされていた。
「駅前プラザ?」
貴之がみふゆの言葉を反復した。
「はい。駅前プラザは避難所になっているから出来ることがあれば手伝いたいんです。・・・店には近づけませんし、社長からも水が完全に引くまでは近づくなと言われています。業務再開が決まったら本店に出勤しますが、それまで・・・」
今朝のテレビには堀内花壇も映っていた。総菜屋の天竜、金物屋の一戸、用品店の太田など他にもたくさんの見知った店が、堀内花壇を含め、全て泥水の中だった。
今の状況で、みふゆの考えたことは自分に何ができるかだった。
自分が落ち込んでいても起きた現実は変わらない。落ち込むよりも何かしたい。
大きな被害を受けていない自分には、泣くよりも出来ることがあるはずだ。
泥水に沈んでいる商店街。
知っている店ばかりが映る。
どの店も、出入り口のほぼ半分の高さまで水は押し寄せている。
二階や三階の窓、ビルの屋上などからヘリに向かって手を振っている姿があった。
みふゆも貴之も黙ってテレビの画面を見ている。
ヘリから中継しているリポーターの声だけが室内に流れている。
先に口を開いたのは貴之だった。
「さあ、朝メシを食うぞ」
貴之がテレビのスイッチを切り、みふゆの肩に手をまわした。
みふゆは静かに「はい」とだけ返事をした。
テーブルにつく前に、みふゆは先に顔を洗いたいと洗面所に行った。
肩より少し長い髪のポニーテールを頭の高い位置に結び直し、顔を洗った。
顔を洗いながら涙も洗い流した。
朝食はやはり京司朗が用意してくれていたが、肝心の本人がいない。
「京は屋上でちょいと仕事だ。すぐ戻る」
貴之が言った。
白いテーブルに白いクロスをかけて、食器は白い洋食器。
白で統一された食卓は、窓から差し込む朝の光でキラキラしている。
京司朗が焼いたのか、焼きたてのバゲットはスライスされて、オリーブオイルに塩・胡椒、バター、ジャムはブルーベリー、桃、夏みかんのマーマレードがかわいい小瓶に入って並んでいた。
貴之がコーヒーメーカーからコーヒーをカップに注いでいる。
サラダはスモークサーモンと野菜のマリネ。蒸した鶏ササミにはブロッコリーと人参のラペが添えてあり、三人分のデザートの真っ赤なイチゴが白い食卓を明るく彩っていた。
ワンプレートではなく、それぞれ器に盛られている。
「オムレツも食いてえな。京司朗を呼び出すか」
貴之がスマホを手にした。
「あ、わたしが作り・・・ま・・しょうか・・」
言ってから『しまった!』とみふゆは思った。
自分で食べる分にはいいが、果たして自分のオムレツは人様に食べさせていいレベルなのか、甚だ疑問だ。
が、貴之は、
「おー!?作ってくれるか?作ってくれ作ってくれ」と超ノリ気だ。
言葉を口にしてしまった以上もう作るしかない。
みふゆはキッチンに立って冷蔵庫から卵を二個取り出した。
貴之が別の冷蔵庫からピザ用チーズの袋を開けて、
「チーズ入れてくれ」
とリクエストしてきた。
今さら作れないとは言えないみふゆは小さめのフライパンを準備し、オムレツを作り始めた。
仕方ない。いつもの自分が作ってるオムレツをいつものように作るしかない。
作り方に違いがあるとすれば、どうか美味しくできますように、と祈ったことだ。
夕べ食事作りに参加し手伝ったおかげで、何がどこにあるかはだいたい把握していた。
そばで貴之が待ち遠しそうにニコニコしながら見ている。
焼き上がったオムレツを皿にのせると貴之が、
「手際がいいじゃねえか」と褒めてくれた。
みふゆは照れながら、
「オムレツはよく作るので・・。でも組長先生の口にあうかどうか・・・・」
家族のいない一人暮らしの長いみふゆは自分で作るしかなかった。自分の好みしかわからない。
貴之は舌が肥えている人だ。
塩加減も焼き加減もこだわりがあるのではないか。口にあうか心配だ。
「どおれ、さっそく食ってみるか。あ、ケチャップかけてくれ。ハート型なハート」
「・・・・」
━━━ハート?
みふゆは言われるままに、オムレツにケチャップでハートを描いた。
貴之はオムレツを自分でテーブルに運び、「みふゆの初手作り記念だ」と、スマホで写真をとってから口にした。
「うん、美味い。朝から娘の作ったオムレツを食えるなんて幸せだねぇ」
と貴之は顔を綻ばせ、オムレツをまたひとくち頬ばった。
やや大袈裟な気がするが、みふゆは嬉しかった。
「俺にも作ってくれないか?」
後ろから声をかけられみふゆはビックリした。
京司朗が屋上から戻ってきていた。
まさかプロに食べさせることになるとはみふゆも思っていなかった。
━━━もしやこれは若頭の妹になるための試験では?
妙な考えが頭に浮かんだ。
━━━料理が上手な若頭の妹になるにはやはり料理が上手でなくてはならないとか?オムレツはその第一段階かもしれない。卵を割った時にカラが入らないようにしなくては。
京司朗が見ているわけではないのだが、みふゆは調理試験を受ける生徒の気分で、手順の一つ一つに緊張した。
当の京司朗はリビングでパソコンを開いて仕事をしている。わずかな時間も逃さない。いつも忙しい。24時間仕事をしてるんじゃないかと思うくらいだ。
それなのに今朝は朝食作りのために早く起きたのかと考えると、みふゆは自分が遅く起きてしまったことに罪悪感を感じてしまった。
みふゆはさっき貴之に作った時と同じに、どうかこのオムレツが美味しく美味しくできますようにと祈りを込めた。
貴之と同じチーズオムレツ。
出来上がったオムレツにケチャップをかけ、食卓に並べた。ケチャップのかけかたにも気を配った。
京司朗が気づいてパソコンを閉じ、夕べと同じ貴之の向かい側の席についた。
「みふゆ、自分の分は作らないのか?」
「お肉もあるしサラダもあるから充分です。オムレツを作ったら食べきれなくなります」
みふゆはそう言って貴之の隣の席に着いた。みふゆの普段の朝食は質素だ。八枚切りのトースト一枚に、卵一個のオムレツかスクランブルエッグ、トマトやキュウリの生野菜を少し添えてあとはコーヒーか紅茶だ。
京司朗がオムレツを食べている。
みふゆはドキドキしている。
卵を割るときもカラは入らなかったし、ケチャップもキレイにかけたし、と頭のなかで注意事項をチェックしている。
京司朗は一言「美味いな」と言った。
みふゆは「(妹として)合格ですか?!」と前のめりに声が出てしまった。
隣で貴之が笑っている。
京司朗も笑いながら「そうだな。合格だな」と言った。
みふゆはパッと花が瞬間的に咲いたような無邪気な明るい笑顔を京司朗に見せた。
警戒心の強い、遠慮がちな笑顔のみふゆしか見ていない京司朗にとって、おそらくは初めて見る、みふゆの本当の笑顔だった。
今朝の朝食は何気ない優しさに溢れている。
京司朗は心が満たされる感覚を覚えた。
いつも何かが足りずに満たそうと走り続けている京司朗の心。
どこかにたどり着こうとして、どこにもたどり着けない京司朗の心が不意に満たされた。
みふゆは京司朗に安心した笑みを向け話しかける。京司朗は笑顔で答える。貴之が時々笑いながら茶々を入れてくる。
三人の食卓は、明るい幸福に満たされていた。
「駅前プラザ?」
貴之がみふゆの言葉を反復した。
「はい。駅前プラザは避難所になっているから出来ることがあれば手伝いたいんです。・・・店には近づけませんし、社長からも水が完全に引くまでは近づくなと言われています。業務再開が決まったら本店に出勤しますが、それまで・・・」
今朝のテレビには堀内花壇も映っていた。総菜屋の天竜、金物屋の一戸、用品店の太田など他にもたくさんの見知った店が、堀内花壇を含め、全て泥水の中だった。
今の状況で、みふゆの考えたことは自分に何ができるかだった。
自分が落ち込んでいても起きた現実は変わらない。落ち込むよりも何かしたい。
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