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181. 記憶の扉 -6-
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京司朗は市内にいくつかのマンションを所有しているが、居住を目的としているのはここだけだ。
駅前商店街から車で約三十分ほど離れた区域は、十年前の大水害の後に市の第二の繁華街となった。惣領貴之が地域開発に乗り出したからだ。そして、三年前に京司朗がこのマンションを建てた。ショッピングモールと直接繋がりを持たせたマンションは、惣領家の不動産会社と警備会社が一階にはいっており、二十四時間体制の管理をしている。
高度なセキュリティが売り物のマンションは、厳しい入居審査と高額な家賃にもかかわらず空き室が出たことはない。
マンションの京司朗の居住区・十一階フロアまでは車で直接行ける専用エレベーターがある。
青木みふゆは以前も乗ったが、『八歳の惣領みふゆ』は初めて経験する。
みふゆは声をあげ、遊園地の乗り物に乗ってるかのように面白がった。
十一階につくと、駐車スペースには京司朗の愛車、青のマセラティが置いてあった。
「おとうさん、あおいくるまがある」
「そばで見るか?」
「うん」
貴之がみふゆをマセラティのそばまで連れて行った。
「きれいなあおいいろ」
「京司朗の愛車だ」
「おにいさんの?」
みふゆは京司朗を見あげた。京司朗が微笑んだ。
「かっこいいね、ステキなくるまね」
みふゆがニコニコ笑う。
「ありがとう。今度乗せるよ。連れて行ってほしいところはある?」
「ほんとう?!じゃあね、ゆうひがきれいにみえるおかにいきたい!」
同じ顔で、同じ声で、青木みふゆはよく似たセリフを言った。目の前にある青いマセラティの助手席に乗っていた。
洪水が起き、避難所になった駅前市民プラザに手伝いに向かった日の朝だった。
「あ、いたいた、京司朗!」
別のエレベーターから楓と大塚が降りてきた。
「おねえちゃんとおおつかせんせいだ」
「みふゆちゃーん、今朝ぶり~~!私達もピザパーティーにお呼ばれよ」
「ほんとう?うれしい!」
「うふふ」
「ママは?ママもきたの?」
「ママはまだ手術中だから終わったら来るわよ」
楓の登場に喜ぶみふゆを横に、大塚が貴之に「ちょっと来てくれ」と、貴之をみふゆから離れた場所に連れて行った。車内でみふゆが癇癪を起こしたことについてだ。
アルファードの車内にはビデオカメラが取り付けられており、映像は真後ろを走っていた楓と大塚に中継されていた。
「胡蝶は呼ばないほうがいいだろうな。青木みふゆに戻るまで会わせないほうがいいかもしれん」
大塚の意見に貴之は眉間にシワを寄せ、
「そうか・・・」
と、沈んだ声で言った。
「下手すりゃ死んだ自分の母親のことも忘れちまって、かわりに胡蝶を母親の位置におくだろうな。いや、すでにその兆候はあるが」
「おとーさん!さきにいってるよー!」
話し合ってる二人にみふゆが叫ぶと、貴之は「おうっ」と軽く手を振った。
京司朗が車椅子を押していくのが貴之の目に映った。
広い玄関ホールでは三上が室内用の車椅子を準備してくれていた。
三上は車椅子を準備すると「じゃあ俺は待機してますから」と礼をして玄関から出ようとした。
「うんてんのおにいさんはピザたべないの?」
みふゆは三上のことも『おにいさん』と呼んだ。
「三上は他に仕事があるのよ。病院に帰るときにまた戻ってきて車の運転をしてくれるわ」と楓が言った。
「そうなの?ほかのおしごとがんばってね。またあとでね」
みふゆは三上に手を振った。三上は笑顔で「はい。ありがとうございます」とみふゆにお辞儀をして出て行った。
「さ、車椅子乗りかえましょ」
「うん」
みふゆは京司朗に支えられながら立ち上がった。車椅子がずれないようにおさえてくれている楓と視線があった。みふゆが楓をみつめた。
「どうしたの?」
「ううん、なんでもないの」
みふゆを支えていた京司朗が、室内用の車椅子に静かに座らせた。
「ありがとう、おにいさん。でも、くるまいすでおへやにはいって、ゆか、きずつかない?」
みふゆは床と車椅子の車輪を交互に見た。
こういうところは人に気を遣う『青木みふゆ』だ。
「大丈夫だよ。気にしなくていい」
京司朗が穏やかに、ここまで優しい口調で話すのは珍しいと楓は思った。
京司朗は女性に対しては、常に社交辞令的な礼儀正しさだけを保つ。そこに優しさはない。
例え相手が病人でも子供でも、女という属性であるならば、京司朗は自分の姿勢を変えない。それぐらい用心深い。
だがいまの京司朗は違う。
「ひろーい!」
玄関ホールから室内に移動すると、みふゆは両手を広げた。
「いい部屋だけど相変わらず生活感ないわねぇ」
楓が室内を見回しながら言うと、京司朗はジャケットを脱いでキッチンに入り、黒いエプロンを身につけ腕まくりをした。
「しょっちゅうここに来るわけじゃないですからね」
「まあ、そりゃそうよね」
エプロンを身につけた京司朗に気づき、みふゆは車椅子をキッチンに走らせた。
「おにいさん、ピザつくるの?」
「作るよ。何のピザがいい?」
「マルゲリータとペスカトーレ!マルゲリータはしんだおかあさんがすきだったの。みふゆはね、シーフードのペスカトーレがすきなの。おねえちゃんはなにがすき?」
「私はジェノベーゼね。歯にくっつくから食べたあと絶対歯磨きが必要になるけどね」
楓がおどけて言うとみふゆは笑って、
「おかあさんはね、くろゴマとタコヤキのあおのりにきをつけなさいっていってた」
楓とみふゆはケラケラと笑った。
「何に気をつけろって?」
貴之がやってきた。
「黒ゴマとタコヤキの青のりとジェノベーゼは歯にくっつくって話よ」
楓が簡潔に説明した。
「おとうさんはなんのピザがすき?」
「俺は四種類のチーズのやつだな。クアトロなんとかってのだ」
「クアトロフォルマッジですね。会長はチーズが好きですから」
京司朗は会話に参加しながら、キッチンの中央の作業台に生地を準備した。生地は発酵済みで、あとは伸ばしてソースと具をのせればいいだけだった。
みふゆは興味津々でいつ回すのか見逃すまいと京司朗の手元を見ている。京司朗は生地の入ったタッパーから一個分の生地をつぎつぎと丸いボール状にして台に並べた。
「京、そいつは新しいオーブンか?この前は無かったよな?」
「ええ。ピザ専用です。焼きあがりが九十秒で、一台で四枚のピザが焼けます。海斗達の分も作ります。」
「やだー、ありがとう京司朗ー」
「作らないとうるさいでしょう?会長に似て」
「おい、俺に似てうるせーとはなんだ。京、やっぱりてめえとはいっぺん話つけなきゃなんねえなぁ?」
「きょう?」
みふゆが首をかしげた。
「おにいさん、“きょう”っていうの?きょうしろーじゃないの?」
「どっちでもいいんだよ」
「おとうさんみたいにみふゆも“きょう”ってよんでもいいの?」
「いいよ」
京司朗がクスリと表情を緩め、生地を台の上で伸ばしていった。
ほどほどに伸ばすと、京司朗は生地の端を右手で掴みくるんと回した。ウィップと呼ばれる動作だ。
みふゆが「わー!」と手を叩いた。
京司朗は何度か同じ動作を繰り返し右手で回していた生地を左手に放った。ウィップパス。ウィップが終わると生地を上空に放り、指先で回した。チップスという動きだ。
みふゆは京司朗が生地を回すたび、空中に放ってキャッチするたびにキャーキャーとはしゃいで手を叩いた。
京司朗は市内にいくつかのマンションを所有しているが、居住を目的としているのはここだけだ。
駅前商店街から車で約三十分ほど離れた区域は、十年前の大水害の後に市の第二の繁華街となった。惣領貴之が地域開発に乗り出したからだ。そして、三年前に京司朗がこのマンションを建てた。ショッピングモールと直接繋がりを持たせたマンションは、惣領家の不動産会社と警備会社が一階にはいっており、二十四時間体制の管理をしている。
高度なセキュリティが売り物のマンションは、厳しい入居審査と高額な家賃にもかかわらず空き室が出たことはない。
マンションの京司朗の居住区・十一階フロアまでは車で直接行ける専用エレベーターがある。
青木みふゆは以前も乗ったが、『八歳の惣領みふゆ』は初めて経験する。
みふゆは声をあげ、遊園地の乗り物に乗ってるかのように面白がった。
十一階につくと、駐車スペースには京司朗の愛車、青のマセラティが置いてあった。
「おとうさん、あおいくるまがある」
「そばで見るか?」
「うん」
貴之がみふゆをマセラティのそばまで連れて行った。
「きれいなあおいいろ」
「京司朗の愛車だ」
「おにいさんの?」
みふゆは京司朗を見あげた。京司朗が微笑んだ。
「かっこいいね、ステキなくるまね」
みふゆがニコニコ笑う。
「ありがとう。今度乗せるよ。連れて行ってほしいところはある?」
「ほんとう?!じゃあね、ゆうひがきれいにみえるおかにいきたい!」
同じ顔で、同じ声で、青木みふゆはよく似たセリフを言った。目の前にある青いマセラティの助手席に乗っていた。
洪水が起き、避難所になった駅前市民プラザに手伝いに向かった日の朝だった。
「あ、いたいた、京司朗!」
別のエレベーターから楓と大塚が降りてきた。
「おねえちゃんとおおつかせんせいだ」
「みふゆちゃーん、今朝ぶり~~!私達もピザパーティーにお呼ばれよ」
「ほんとう?うれしい!」
「うふふ」
「ママは?ママもきたの?」
「ママはまだ手術中だから終わったら来るわよ」
楓の登場に喜ぶみふゆを横に、大塚が貴之に「ちょっと来てくれ」と、貴之をみふゆから離れた場所に連れて行った。車内でみふゆが癇癪を起こしたことについてだ。
アルファードの車内にはビデオカメラが取り付けられており、映像は真後ろを走っていた楓と大塚に中継されていた。
「胡蝶は呼ばないほうがいいだろうな。青木みふゆに戻るまで会わせないほうがいいかもしれん」
大塚の意見に貴之は眉間にシワを寄せ、
「そうか・・・」
と、沈んだ声で言った。
「下手すりゃ死んだ自分の母親のことも忘れちまって、かわりに胡蝶を母親の位置におくだろうな。いや、すでにその兆候はあるが」
「おとーさん!さきにいってるよー!」
話し合ってる二人にみふゆが叫ぶと、貴之は「おうっ」と軽く手を振った。
京司朗が車椅子を押していくのが貴之の目に映った。
広い玄関ホールでは三上が室内用の車椅子を準備してくれていた。
三上は車椅子を準備すると「じゃあ俺は待機してますから」と礼をして玄関から出ようとした。
「うんてんのおにいさんはピザたべないの?」
みふゆは三上のことも『おにいさん』と呼んだ。
「三上は他に仕事があるのよ。病院に帰るときにまた戻ってきて車の運転をしてくれるわ」と楓が言った。
「そうなの?ほかのおしごとがんばってね。またあとでね」
みふゆは三上に手を振った。三上は笑顔で「はい。ありがとうございます」とみふゆにお辞儀をして出て行った。
「さ、車椅子乗りかえましょ」
「うん」
みふゆは京司朗に支えられながら立ち上がった。車椅子がずれないようにおさえてくれている楓と視線があった。みふゆが楓をみつめた。
「どうしたの?」
「ううん、なんでもないの」
みふゆを支えていた京司朗が、室内用の車椅子に静かに座らせた。
「ありがとう、おにいさん。でも、くるまいすでおへやにはいって、ゆか、きずつかない?」
みふゆは床と車椅子の車輪を交互に見た。
こういうところは人に気を遣う『青木みふゆ』だ。
「大丈夫だよ。気にしなくていい」
京司朗が穏やかに、ここまで優しい口調で話すのは珍しいと楓は思った。
京司朗は女性に対しては、常に社交辞令的な礼儀正しさだけを保つ。そこに優しさはない。
例え相手が病人でも子供でも、女という属性であるならば、京司朗は自分の姿勢を変えない。それぐらい用心深い。
だがいまの京司朗は違う。
「ひろーい!」
玄関ホールから室内に移動すると、みふゆは両手を広げた。
「いい部屋だけど相変わらず生活感ないわねぇ」
楓が室内を見回しながら言うと、京司朗はジャケットを脱いでキッチンに入り、黒いエプロンを身につけ腕まくりをした。
「しょっちゅうここに来るわけじゃないですからね」
「まあ、そりゃそうよね」
エプロンを身につけた京司朗に気づき、みふゆは車椅子をキッチンに走らせた。
「おにいさん、ピザつくるの?」
「作るよ。何のピザがいい?」
「マルゲリータとペスカトーレ!マルゲリータはしんだおかあさんがすきだったの。みふゆはね、シーフードのペスカトーレがすきなの。おねえちゃんはなにがすき?」
「私はジェノベーゼね。歯にくっつくから食べたあと絶対歯磨きが必要になるけどね」
楓がおどけて言うとみふゆは笑って、
「おかあさんはね、くろゴマとタコヤキのあおのりにきをつけなさいっていってた」
楓とみふゆはケラケラと笑った。
「何に気をつけろって?」
貴之がやってきた。
「黒ゴマとタコヤキの青のりとジェノベーゼは歯にくっつくって話よ」
楓が簡潔に説明した。
「おとうさんはなんのピザがすき?」
「俺は四種類のチーズのやつだな。クアトロなんとかってのだ」
「クアトロフォルマッジですね。会長はチーズが好きですから」
京司朗は会話に参加しながら、キッチンの中央の作業台に生地を準備した。生地は発酵済みで、あとは伸ばしてソースと具をのせればいいだけだった。
みふゆは興味津々でいつ回すのか見逃すまいと京司朗の手元を見ている。京司朗は生地の入ったタッパーから一個分の生地をつぎつぎと丸いボール状にして台に並べた。
「京、そいつは新しいオーブンか?この前は無かったよな?」
「ええ。ピザ専用です。焼きあがりが九十秒で、一台で四枚のピザが焼けます。海斗達の分も作ります。」
「やだー、ありがとう京司朗ー」
「作らないとうるさいでしょう?会長に似て」
「おい、俺に似てうるせーとはなんだ。京、やっぱりてめえとはいっぺん話つけなきゃなんねえなぁ?」
「きょう?」
みふゆが首をかしげた。
「おにいさん、“きょう”っていうの?きょうしろーじゃないの?」
「どっちでもいいんだよ」
「おとうさんみたいにみふゆも“きょう”ってよんでもいいの?」
「いいよ」
京司朗がクスリと表情を緩め、生地を台の上で伸ばしていった。
ほどほどに伸ばすと、京司朗は生地の端を右手で掴みくるんと回した。ウィップと呼ばれる動作だ。
みふゆが「わー!」と手を叩いた。
京司朗は何度か同じ動作を繰り返し右手で回していた生地を左手に放った。ウィップパス。ウィップが終わると生地を上空に放り、指先で回した。チップスという動きだ。
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