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貴族になった
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あれからさらに5年の月日が流れた。
その日、僕は特にやることがなかったので魔物がいる近く森に行った。
「ここら辺なら魔物もいそうだな『探索』」
探索とは半径百から二百メートルの範囲で魔力を探すことのできる魔法なのだが、加護のせいか僕は半径約三キロの範囲を探すことができた。
(おっかなり近くに六匹くらい固まっているな。この反応はウルフか。よし『挑発』)
魔法を発動すると魔物がこちらに向かってきた。
「よし成功したみたいだな」
僕は創造で剣をつくりだし近づいてきた魔物に斬撃を放った。
その瞬間、斬撃が飛び十メートル正面にあった木をなぎ倒してしまった。
「あっ」
しばらくの間僕は固まった。
「…直すか」
このままにしとくと後でめんどくさくなりそうだと思った僕は魔法を使い一分たらずで倒れた木を直した。
「よし気をと取り直して『探索《サーチ》』」
(うん?なんか二キロぐらい先に多くの魔力反応があるな。
えっと数は…百⁉︎それとは別に人の魔力が多数あるぞ)
「急ぐか」
僕は風魔法を使い猛スピードで空を飛んだ。
空を飛び始めてから一分たたずに戦場についた。
そこには豪華な飾りの馬車がありその周りを十数人の騎士がギリギリ魔物の群勢から守っていた。
僕はそこに着地した。
「加勢します」
「どっから来た!?いやそれよりも子供が手を出すな」
「大丈夫です」
そう言い僕は光魔法を起動した。
『神の裁き《ジャッチメント》』
その瞬間、空から光の柱が魔物がいるところに降りてきた。その光をまともにくらったやつは跡形もなく消え去り、当たらなくとも光が発する熱で半分くらいの魔物が絶命した。
それに驚いたのか見ていた騎士が少しの間固まっていた。
「あいにく加減するのはめんどくさいから本気でいくぞ」
僕は剣を手に取り魔物の群れに突っ込んだ。
「は!?おい!俺達もあの子供に続くぞ!」
「「「おー!」」」
そこからは魔物を斬ったり魔法で焼いたりなどして倒していった。
「ふぅ終わった」
魔物を倒し終わった後、僕は近くにあった戦闘の時に巻き込んで倒れた木に座って少し休んでいた。
すると馬車に乗っていたと思われる同い年ぐらいの豪華な衣装を着た男の子が二人の騎士を連れてこちらに向かって来た。
「この度は危ないところを助けていただいたな。私はこの国の王子のハレク・エルハンドだ。お前は?」
「私はハルト・エルザードと言います」
「なるほど。エルザード家の者か。だがどうしてこんな場所にいる?」
「私は三男なんで特にやることがないので散歩がてらに歩き回ってたのですよ」
「ほう。とりあえずこれから私は王都に戻るのだが一緒に来てくれないか?」
「分かりました」
これは後から来なきゃ行けなくなりそうだからな。だってどう考えても褒美を与える気だろうし。
「じゃあ乗ってくれ」
「わかりました。あっでも少し待ってください」
そう言い僕は魔法を起動した。
『範囲回復《エリアハイヒール》』
魔法をつかうと騎士達の傷が治っていった。
「…お前凄いな。宮廷魔道士にならないか?」
「ありがとうございます。でも遠慮しときます」
「そうか。まあ他に聞きたい事もあるからそれは馬車の中で聞くとするか。じゃあ行くぞ」
「あはは…お手やわらかに」
僕達は殿下の馬車に乗り王都に向かった。
それから三十分間質問攻めにあっていると王都のなかに入りそのまま王城の中に入った。
「ハレク様ご無事でしたか」
「あた、この者のおかげでな。父上に報告してくれ」
「分かりました。そちらの方も着いてきてください」
僕は馬車から降りるとすぐに1人の騎士に案内され謁見の間まで連れてこられた。
「ここからは陛下との謁見ですので粗相の内容にしてください」
「分かりました」
そういうと僕は謁見の間の真ん中までいきそこでひざずいた。
「顔を上げよ」
そう言われ顔を上げるとそこには王様がいて周りには騎士と貴族がいた。
「この度はよく100以上もの魔物の群勢を倒し我が息子を救ってくれた。その功績をたたえにそなたに男爵の地位を授け、また白金貨10枚と領地を与える」
周りの人が騒ぎ出した。そりゃそうだ。当事者の僕ですらおかしいと思う。
そう思っていいると騒ぎの中から騎士から一人出てきた。
「いけません陛下。まだそやつは子供でわないですか。それに100以上の魔物を倒したというのも信じらません」
「では、どうすれば信じる騎士団長よ」
すると騎士団長は僕を指差し
「その子と戦わせてください」
「よい許可する」
「えっ!?」
「どうした。ハルトよ」
「いえ、何でもありません(そんな簡単に良いというとは思わなかった)」
「場所はここで良いな」
「はい」
(話がどんどん進んで行くし、もう諦めよう)
僕と騎士団長が準備を終え位置についた。
「準備はいいな? では、始め」
王様の合図とともに僕は一瞬で間合いを詰め騎士団長に切りかかった。
「っ!?」
騎士団長はそれを当たる直前で躱すと今度は反撃をしてきた。
(でも遅いんだよなぁ)
そう思いながら騎士団長の攻撃を余裕で避けがら空きの背中に剣を向けた。
「「「なっ!?」」」
騎士団長や周りの貴族がその一瞬の出来事に驚いていた。
「勝者、ハルト」
その中で驚かなかった王様が宣言をした事によって固まっていた貴族などが動きだした。
「ハレクから聞いた通りであったな。して騎士団長よ、納得出来たか?」
「はい…」
「ならばいい。それでは二人に男爵を与える。受け取ってくれるか?」
もうここまでやって嫌だと言うのは無理だろう。
「はい、謹んでお受けしたします」
この日僕は貴族になった。
その日、僕は特にやることがなかったので魔物がいる近く森に行った。
「ここら辺なら魔物もいそうだな『探索』」
探索とは半径百から二百メートルの範囲で魔力を探すことのできる魔法なのだが、加護のせいか僕は半径約三キロの範囲を探すことができた。
(おっかなり近くに六匹くらい固まっているな。この反応はウルフか。よし『挑発』)
魔法を発動すると魔物がこちらに向かってきた。
「よし成功したみたいだな」
僕は創造で剣をつくりだし近づいてきた魔物に斬撃を放った。
その瞬間、斬撃が飛び十メートル正面にあった木をなぎ倒してしまった。
「あっ」
しばらくの間僕は固まった。
「…直すか」
このままにしとくと後でめんどくさくなりそうだと思った僕は魔法を使い一分たらずで倒れた木を直した。
「よし気をと取り直して『探索《サーチ》』」
(うん?なんか二キロぐらい先に多くの魔力反応があるな。
えっと数は…百⁉︎それとは別に人の魔力が多数あるぞ)
「急ぐか」
僕は風魔法を使い猛スピードで空を飛んだ。
空を飛び始めてから一分たたずに戦場についた。
そこには豪華な飾りの馬車がありその周りを十数人の騎士がギリギリ魔物の群勢から守っていた。
僕はそこに着地した。
「加勢します」
「どっから来た!?いやそれよりも子供が手を出すな」
「大丈夫です」
そう言い僕は光魔法を起動した。
『神の裁き《ジャッチメント》』
その瞬間、空から光の柱が魔物がいるところに降りてきた。その光をまともにくらったやつは跡形もなく消え去り、当たらなくとも光が発する熱で半分くらいの魔物が絶命した。
それに驚いたのか見ていた騎士が少しの間固まっていた。
「あいにく加減するのはめんどくさいから本気でいくぞ」
僕は剣を手に取り魔物の群れに突っ込んだ。
「は!?おい!俺達もあの子供に続くぞ!」
「「「おー!」」」
そこからは魔物を斬ったり魔法で焼いたりなどして倒していった。
「ふぅ終わった」
魔物を倒し終わった後、僕は近くにあった戦闘の時に巻き込んで倒れた木に座って少し休んでいた。
すると馬車に乗っていたと思われる同い年ぐらいの豪華な衣装を着た男の子が二人の騎士を連れてこちらに向かって来た。
「この度は危ないところを助けていただいたな。私はこの国の王子のハレク・エルハンドだ。お前は?」
「私はハルト・エルザードと言います」
「なるほど。エルザード家の者か。だがどうしてこんな場所にいる?」
「私は三男なんで特にやることがないので散歩がてらに歩き回ってたのですよ」
「ほう。とりあえずこれから私は王都に戻るのだが一緒に来てくれないか?」
「分かりました」
これは後から来なきゃ行けなくなりそうだからな。だってどう考えても褒美を与える気だろうし。
「じゃあ乗ってくれ」
「わかりました。あっでも少し待ってください」
そう言い僕は魔法を起動した。
『範囲回復《エリアハイヒール》』
魔法をつかうと騎士達の傷が治っていった。
「…お前凄いな。宮廷魔道士にならないか?」
「ありがとうございます。でも遠慮しときます」
「そうか。まあ他に聞きたい事もあるからそれは馬車の中で聞くとするか。じゃあ行くぞ」
「あはは…お手やわらかに」
僕達は殿下の馬車に乗り王都に向かった。
それから三十分間質問攻めにあっていると王都のなかに入りそのまま王城の中に入った。
「ハレク様ご無事でしたか」
「あた、この者のおかげでな。父上に報告してくれ」
「分かりました。そちらの方も着いてきてください」
僕は馬車から降りるとすぐに1人の騎士に案内され謁見の間まで連れてこられた。
「ここからは陛下との謁見ですので粗相の内容にしてください」
「分かりました」
そういうと僕は謁見の間の真ん中までいきそこでひざずいた。
「顔を上げよ」
そう言われ顔を上げるとそこには王様がいて周りには騎士と貴族がいた。
「この度はよく100以上もの魔物の群勢を倒し我が息子を救ってくれた。その功績をたたえにそなたに男爵の地位を授け、また白金貨10枚と領地を与える」
周りの人が騒ぎ出した。そりゃそうだ。当事者の僕ですらおかしいと思う。
そう思っていいると騒ぎの中から騎士から一人出てきた。
「いけません陛下。まだそやつは子供でわないですか。それに100以上の魔物を倒したというのも信じらません」
「では、どうすれば信じる騎士団長よ」
すると騎士団長は僕を指差し
「その子と戦わせてください」
「よい許可する」
「えっ!?」
「どうした。ハルトよ」
「いえ、何でもありません(そんな簡単に良いというとは思わなかった)」
「場所はここで良いな」
「はい」
(話がどんどん進んで行くし、もう諦めよう)
僕と騎士団長が準備を終え位置についた。
「準備はいいな? では、始め」
王様の合図とともに僕は一瞬で間合いを詰め騎士団長に切りかかった。
「っ!?」
騎士団長はそれを当たる直前で躱すと今度は反撃をしてきた。
(でも遅いんだよなぁ)
そう思いながら騎士団長の攻撃を余裕で避けがら空きの背中に剣を向けた。
「「「なっ!?」」」
騎士団長や周りの貴族がその一瞬の出来事に驚いていた。
「勝者、ハルト」
その中で驚かなかった王様が宣言をした事によって固まっていた貴族などが動きだした。
「ハレクから聞いた通りであったな。して騎士団長よ、納得出来たか?」
「はい…」
「ならばいい。それでは二人に男爵を与える。受け取ってくれるか?」
もうここまでやって嫌だと言うのは無理だろう。
「はい、謹んでお受けしたします」
この日僕は貴族になった。
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