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召喚
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「「「ただいま」」」
「おかえり皆」
「お前ら何してたんだ?」
「見て分からない龍清?オセロ大会してたんだよ」
「いや、それはわかるんだけどな。一応聞いとくけど誰が勝ったんだ?」
「椿さんだね。決勝戦で森田がいい勝負をしてたよ」
「え、あいつ脳筋キャラじゃなかったのか?」
「脳筋じゃねえよ」
「聞こえてたか。すまんすまん」
「ったくそれで晴翔、本題を忘れてるぞ」
「本題?」
「ああ、そうだった。うち領民少ないでしょ?」
「そうだな」
「それでなにかして増やそうと思ってもそもそも人手不足じゃん。だから召喚しようと思ってさ」
「それなら俺達が帰ってくるまでにやっとけば良かったんじゃないか?」
「一応相談しなきゃまずいと思って」
「なるほどな」
「私達は一旦買ってきた食材を冷蔵庫に入れてくるから先にやっといて」
「分かった。じゃあ『召喚』」
今度は魔力量を調整して異世界から召喚しないようにした。
「これで、どうだ!」
魔法陣の光が収まると目の前に召喚された人達がいた。
「今度は上から落ちてくるはなかったけど…」
僕は途中で言葉をとめた。僕が召喚したのら人族はもちろんドワーフ、エルフ、獣人族の計20名。召喚魔法は一箇所からしか呼び出さないのだがその箇所に集団としていればもちろん複数の召喚ができる。もちろん結構な魔力はいるけど。だがそれなら種族が統一されていないのはおかしい。さらにこの人達はなぜか皆やせ細っている。
「…あ、あの」
不審に思い考えていると女性のエルフが話しかけてきた。
「どうしたの?」
「あのここは…どこなんですか?それにあなた方は?」
「ここはヴェルロード王国の僕の領地。僕はハルトという。こっちにいる魔導師は宮崎龍清。他にもいるけどとりあえずここら辺にしとくね。それで君たちは?」
「えっと、私達は…」
「話しづらいなら無理に話さなくてもいいよ。とりあえずどうする?戻りたいなら返せるけど」
「!?それはやめてください!」
「うお!?わ、分かったよ。じゃあ泊まるかい?」
「…そうさせてもらいます」
「分かった。皆案内してあげて。4階が空いてたはずだから」
「「「了解」」」
とりあえず落ち着くまでは深く聞かないことにして、召喚した人達を部屋に案内した。
「どう思う?」
僕はその場に残った勇夜と龍清、瞬に聞いた。
「そうだね。あの感じだと多分召喚される前に何かあったんだと思うよ」
「だな。俺もそう思う」
「じゃあ俺達は情報を集めてくる」
「お願いするよ」
そう言った瞬がその場から消えた。
「仕事がはやいな。紅刃は」
「確かにね」
「僕は瞬が情報を集めている間に陛下に報告してくるよ」
「分かった」
「『転移』」
僕は陛下のいるであろう執務室に転移した。
「…!?ってなんだハルトか。驚かせるでないわ」
「すみません陛下。少し報告が」
「よい、話してみろ」
「ありがとうございます。報告というのは今回召喚した人達についてなんですが」
「ふむ」
僕は経緯を全て説明した。
「なるほどな。そのもの達は多分行方不明とされていたもの達のことだろう」
「知っているんですか?」
「4年に1度様々な種族の国の王達が集まって会議を開くのだがそこでその話を耳にしたのだ」
「なるほど」
「少し確認してみよう。何かあれば追って報告しよう」
「ありがとうございます。では失礼します『転移』」
僕は情報を手に入れて屋敷に戻った。
「どうだった?」
「どうやら行方不明になっていた人達みたいらしいよ」
「なるほどな。ああ、そうだ。召喚した時に話しかけてきたエルフのネイさんが話があるってよ。真月が言ってたぜ」
「分かった。すぐに行く」
僕は部屋の前に着いた。
コンコンッ
「はい」
「すみませんハルトです」
「あ、すぐに開けます」
扉をノックするとすぐに応答があり、中に入れてもらった。
「それで話とは?」
「私達のことについてです。私達は皆、突然現れた人族によって集落や村を襲われ捕まったもの達なのです」
「じゃあもしかして行方不明の?」
「それは分かりませんが多分そうだと」
「なるほどね。今まで何処にいたの?」
「孤島にあるそのもの達のアジトに閉じ込められてました」
「分かった。教えてくれてありがとう。今日はもうゆっくりしていって。僕らはそのアジトを潰すから」
「え?ですが場所は分からないのですよ?」
「大丈夫。ちなみに聞くけど君達以外に閉じ込められてる人はいない?」
「分かりません」
「分かった。瞬そろそろ集まっただろ?」
「もちろん」
「っ!?」
急に現れた瞬にネイさんが驚いた。
「瞬驚かせないようにしてよ」
「すまん」
「それでアジトの場所は?」
「見つけた。場所は南の孤島。中にはもう捕まっている者はいない」
「分かった。じゃあ行こう。龍清いる?」
「もういるぜ晴翔」
「私もいるわ」
呼びかけると龍清と紅刃さんがやってきた。
「よし、じゃあ行くよ『転移』」
僕らはアジトに向かった。
「おかえり皆」
「お前ら何してたんだ?」
「見て分からない龍清?オセロ大会してたんだよ」
「いや、それはわかるんだけどな。一応聞いとくけど誰が勝ったんだ?」
「椿さんだね。決勝戦で森田がいい勝負をしてたよ」
「え、あいつ脳筋キャラじゃなかったのか?」
「脳筋じゃねえよ」
「聞こえてたか。すまんすまん」
「ったくそれで晴翔、本題を忘れてるぞ」
「本題?」
「ああ、そうだった。うち領民少ないでしょ?」
「そうだな」
「それでなにかして増やそうと思ってもそもそも人手不足じゃん。だから召喚しようと思ってさ」
「それなら俺達が帰ってくるまでにやっとけば良かったんじゃないか?」
「一応相談しなきゃまずいと思って」
「なるほどな」
「私達は一旦買ってきた食材を冷蔵庫に入れてくるから先にやっといて」
「分かった。じゃあ『召喚』」
今度は魔力量を調整して異世界から召喚しないようにした。
「これで、どうだ!」
魔法陣の光が収まると目の前に召喚された人達がいた。
「今度は上から落ちてくるはなかったけど…」
僕は途中で言葉をとめた。僕が召喚したのら人族はもちろんドワーフ、エルフ、獣人族の計20名。召喚魔法は一箇所からしか呼び出さないのだがその箇所に集団としていればもちろん複数の召喚ができる。もちろん結構な魔力はいるけど。だがそれなら種族が統一されていないのはおかしい。さらにこの人達はなぜか皆やせ細っている。
「…あ、あの」
不審に思い考えていると女性のエルフが話しかけてきた。
「どうしたの?」
「あのここは…どこなんですか?それにあなた方は?」
「ここはヴェルロード王国の僕の領地。僕はハルトという。こっちにいる魔導師は宮崎龍清。他にもいるけどとりあえずここら辺にしとくね。それで君たちは?」
「えっと、私達は…」
「話しづらいなら無理に話さなくてもいいよ。とりあえずどうする?戻りたいなら返せるけど」
「!?それはやめてください!」
「うお!?わ、分かったよ。じゃあ泊まるかい?」
「…そうさせてもらいます」
「分かった。皆案内してあげて。4階が空いてたはずだから」
「「「了解」」」
とりあえず落ち着くまでは深く聞かないことにして、召喚した人達を部屋に案内した。
「どう思う?」
僕はその場に残った勇夜と龍清、瞬に聞いた。
「そうだね。あの感じだと多分召喚される前に何かあったんだと思うよ」
「だな。俺もそう思う」
「じゃあ俺達は情報を集めてくる」
「お願いするよ」
そう言った瞬がその場から消えた。
「仕事がはやいな。紅刃は」
「確かにね」
「僕は瞬が情報を集めている間に陛下に報告してくるよ」
「分かった」
「『転移』」
僕は陛下のいるであろう執務室に転移した。
「…!?ってなんだハルトか。驚かせるでないわ」
「すみません陛下。少し報告が」
「よい、話してみろ」
「ありがとうございます。報告というのは今回召喚した人達についてなんですが」
「ふむ」
僕は経緯を全て説明した。
「なるほどな。そのもの達は多分行方不明とされていたもの達のことだろう」
「知っているんですか?」
「4年に1度様々な種族の国の王達が集まって会議を開くのだがそこでその話を耳にしたのだ」
「なるほど」
「少し確認してみよう。何かあれば追って報告しよう」
「ありがとうございます。では失礼します『転移』」
僕は情報を手に入れて屋敷に戻った。
「どうだった?」
「どうやら行方不明になっていた人達みたいらしいよ」
「なるほどな。ああ、そうだ。召喚した時に話しかけてきたエルフのネイさんが話があるってよ。真月が言ってたぜ」
「分かった。すぐに行く」
僕は部屋の前に着いた。
コンコンッ
「はい」
「すみませんハルトです」
「あ、すぐに開けます」
扉をノックするとすぐに応答があり、中に入れてもらった。
「それで話とは?」
「私達のことについてです。私達は皆、突然現れた人族によって集落や村を襲われ捕まったもの達なのです」
「じゃあもしかして行方不明の?」
「それは分かりませんが多分そうだと」
「なるほどね。今まで何処にいたの?」
「孤島にあるそのもの達のアジトに閉じ込められてました」
「分かった。教えてくれてありがとう。今日はもうゆっくりしていって。僕らはそのアジトを潰すから」
「え?ですが場所は分からないのですよ?」
「大丈夫。ちなみに聞くけど君達以外に閉じ込められてる人はいない?」
「分かりません」
「分かった。瞬そろそろ集まっただろ?」
「もちろん」
「っ!?」
急に現れた瞬にネイさんが驚いた。
「瞬驚かせないようにしてよ」
「すまん」
「それでアジトの場所は?」
「見つけた。場所は南の孤島。中にはもう捕まっている者はいない」
「分かった。じゃあ行こう。龍清いる?」
「もういるぜ晴翔」
「私もいるわ」
呼びかけると龍清と紅刃さんがやってきた。
「よし、じゃあ行くよ『転移』」
僕らはアジトに向かった。
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