126 / 142
126.キロヒ、成長する
しおりを挟む
クルリは土で盾を立てる。
クルリには、植物や風と同じくらい土の要素がある。
それはこの海において、大事な要素だった。土という一点においては、クルリにとって砂浜は悪い環境ではないからだ。
意識しないと間違えそうになるのは、クルリは地面にある砂を使って盾を立てるわけではない、ということである。
魔物も精霊も、物理的な攻撃は効かない。
水の要素が強いエムーチェが、滝の側で水の壁を出した時もそうだが、その場に数多く存在する無級精霊の協力で作り上げられた、精霊由来の力になる。風と違って土ははっきり目で見えるので、キロヒの足の下にある砂と同じもののように感じてしまう。
だが違うものだと理解すれば、表面の「砂」ではない「土」を引き出せる。
一年の時にイシグルが言ったことを、キロヒは覚えている。
『イミルルセ、水は空からだけしか降ってこないわけじゃない。それを覚えておいて』
その時、イシグルは霊量器に映る井戸を見て言った。彼女の精霊ヌクミの水の要素のひとつだ。
水は空から降るだけではない。地上にたまるものもあるし、井戸の中にもある。井戸の中にもあるということは、土の下にもたまっているということだ。
サーポクの友人であるザブンも、土の要素を持っている。それは海の下にも土があるからだ。
だからキロヒも気づいた。
この砂浜の砂の下にも硬い土がある。クルリが上霊したことで、影響を与えられる範囲も広がり、より深くに集う扱いやすい土の精霊を引き出せる。
土、水分量、整形、圧。
昨夜、雷の灯りに照らされた砂浜で、キロヒが練習したのがそれだ。これまで放置し続けた、土の使い方をひたすら繰り返した。
キロヒはとっさの判断が弱い。それを見抜いた先輩たちは、足の下に地面がないことはほとんどないだろうからと、土の壁の整形をとっさにクルリができるように訓練した。不意打ちの一撃で助かれば、対策の取りようがある、と。
戦闘訓練の選択授業では、こういう精霊にあった発想の訓練が行われるという。元々戦闘に素養の高いシテカが、あれほど柔軟に海の敵に対応できたのは、その授業の成果でもあるのだろう。
氷の道を沖まで歩いていったゴゴが、無造作に魚型の魔物を飛ばす。キロヒは心臓が口から飛び出しそうだった。
ついに始まった追試。
しかも魔物は、さっき立てた盾とはずれた位置に飛んでくる。それは勿論、キロヒも織り込み済みだ。最初に一つ目の盾は、昨夜の練習通りにできるかというお試しに過ぎない。
「クルリ!」
「ぴゅうるりぃー」
黄色い枯葉のスカートを海風に閃かせ、クルリが両腕を上げる。魔物が突っ込んでくる目の前に、だ。
精霊由来の硬く圧をかけた土壁に激突し、壁を崩壊させながら魔物は落下する。ゴゴに飛ばされた力と静止したクルリの硬い壁で、魔物も気絶するのかは分からないが、少なくとも無事では済まない。
昨夜は、エムーチェの精霊が魔物に見立てた水の球を飛ばしてきて、それに間に合うように壁を立てる、を練習した。
「ぴゅういぃー!」
ふわりと浮いたクルリの木の足が、倒れた魔物のエラの隙間に突き刺さる。
とどめはいろいろ考えたのだが、謎精霊につけられた足が強すぎて、二人の先輩に「足が確実」というお墨付きをもらってしまった。
さすが特級でありながら、厳しい亜霊域器の環境で育った謎精霊である。木の両足はクルリの持つ力を、圧倒的に越えていた。男二人がクルリの足を見つめ、「上級の足の強さじゃない」と太鼓判を押すほどに。これはキロヒも複雑な気持ちだ。元々のクルリの力ではないのだから。
けれど、キーが今回の条件につけた中には、キロヒとユミだけではなく謎精霊も含まれていた。それならば、足での攻撃も許されるだろうとキロヒはあきらめることにした。
そうしてクルリは、海の魔物が投げられては盾で衝撃を与え、足でとどめを刺すを繰り返した。
ここまでが迎撃のクルリである。
「ユミ、浜に飛んでくる魔物、代わってもらっていいですか?」
「お任せください」
蜘蛛の巣の網と木の枝を持ったユミに砂浜を任せて、キロヒは海に近づいていく。
シテカは氷の道の途中で狩りをしている。
その氷の道を、キロヒは使わない。波打ち際で、クルリがスカートの裾からしゅるりと枯葉色の蔓を一本延ばす。それが海の中を進んでいく。
砂の下に土がある。海の中にも土がある。
そして海の中にも──植物はある。海藻だ。浜にも打ち上げられたたくさんのそれらは、まるで海の枯葉だとキロヒは思った。そんな海の枯葉にも、無級精霊はちゃんといた。
上級精霊が漂わせる海の蔓は、水に逆らわずゆらりゆらりと進んでいく。
初級精霊よりも、ずっともっとおいしそうな上級精霊の気配が、海の中を進むのである。察知した魔物が、放っておくはずがない。
蔓を追って魔物が物凄い勢いで迫って来る。
「ぴゅうるりぃー!」
そして浅瀬に突っ込んできた魔物に土の盾をズドン。
クルリはこうして、魔物釣りを覚えた。
「……合格だ」
「ありがとうございました」
昨日から今日にかけて、キロヒは自分が大きく成長したことを実感した。戦うことは相変わらず好きにはなれないが、クルリの新しい可能性を模索するという意味では充実していた。
これでようやく、彼女は休暇に入ることができる。
疲労で少しよろよろしながら、浜辺から町へ戻ろうとした時、向かいから誰かが近づいてくるのが分かった。
「キロヒ、おったとよー!」
大きな大きな声が、彼女の名前を呼ぶ。背中に大きな亀を背負って、飛び跳ねるように手を振っている少女を、キロヒは見間違えない。
そして。
その隣を歩いてくるフードと長い金色の前髪で、ほとんど顔の分からない少女が誰かもすぐに分かった。白い素足に草履をはいているのは、彼女もこの地の洗礼を受けたからなのだろう。
「来てくれたんですね……」
スミウが、キロヒのために港まで迎えにきてくれた。
キロヒは大声を出さない。キロヒはがむしゃらに手を振ったり走ったりしない。
それでも小さく手を振って、できるだけ早足で二人の方へと頑張って近づいて行ったのだった。
クルリには、植物や風と同じくらい土の要素がある。
それはこの海において、大事な要素だった。土という一点においては、クルリにとって砂浜は悪い環境ではないからだ。
意識しないと間違えそうになるのは、クルリは地面にある砂を使って盾を立てるわけではない、ということである。
魔物も精霊も、物理的な攻撃は効かない。
水の要素が強いエムーチェが、滝の側で水の壁を出した時もそうだが、その場に数多く存在する無級精霊の協力で作り上げられた、精霊由来の力になる。風と違って土ははっきり目で見えるので、キロヒの足の下にある砂と同じもののように感じてしまう。
だが違うものだと理解すれば、表面の「砂」ではない「土」を引き出せる。
一年の時にイシグルが言ったことを、キロヒは覚えている。
『イミルルセ、水は空からだけしか降ってこないわけじゃない。それを覚えておいて』
その時、イシグルは霊量器に映る井戸を見て言った。彼女の精霊ヌクミの水の要素のひとつだ。
水は空から降るだけではない。地上にたまるものもあるし、井戸の中にもある。井戸の中にもあるということは、土の下にもたまっているということだ。
サーポクの友人であるザブンも、土の要素を持っている。それは海の下にも土があるからだ。
だからキロヒも気づいた。
この砂浜の砂の下にも硬い土がある。クルリが上霊したことで、影響を与えられる範囲も広がり、より深くに集う扱いやすい土の精霊を引き出せる。
土、水分量、整形、圧。
昨夜、雷の灯りに照らされた砂浜で、キロヒが練習したのがそれだ。これまで放置し続けた、土の使い方をひたすら繰り返した。
キロヒはとっさの判断が弱い。それを見抜いた先輩たちは、足の下に地面がないことはほとんどないだろうからと、土の壁の整形をとっさにクルリができるように訓練した。不意打ちの一撃で助かれば、対策の取りようがある、と。
戦闘訓練の選択授業では、こういう精霊にあった発想の訓練が行われるという。元々戦闘に素養の高いシテカが、あれほど柔軟に海の敵に対応できたのは、その授業の成果でもあるのだろう。
氷の道を沖まで歩いていったゴゴが、無造作に魚型の魔物を飛ばす。キロヒは心臓が口から飛び出しそうだった。
ついに始まった追試。
しかも魔物は、さっき立てた盾とはずれた位置に飛んでくる。それは勿論、キロヒも織り込み済みだ。最初に一つ目の盾は、昨夜の練習通りにできるかというお試しに過ぎない。
「クルリ!」
「ぴゅうるりぃー」
黄色い枯葉のスカートを海風に閃かせ、クルリが両腕を上げる。魔物が突っ込んでくる目の前に、だ。
精霊由来の硬く圧をかけた土壁に激突し、壁を崩壊させながら魔物は落下する。ゴゴに飛ばされた力と静止したクルリの硬い壁で、魔物も気絶するのかは分からないが、少なくとも無事では済まない。
昨夜は、エムーチェの精霊が魔物に見立てた水の球を飛ばしてきて、それに間に合うように壁を立てる、を練習した。
「ぴゅういぃー!」
ふわりと浮いたクルリの木の足が、倒れた魔物のエラの隙間に突き刺さる。
とどめはいろいろ考えたのだが、謎精霊につけられた足が強すぎて、二人の先輩に「足が確実」というお墨付きをもらってしまった。
さすが特級でありながら、厳しい亜霊域器の環境で育った謎精霊である。木の両足はクルリの持つ力を、圧倒的に越えていた。男二人がクルリの足を見つめ、「上級の足の強さじゃない」と太鼓判を押すほどに。これはキロヒも複雑な気持ちだ。元々のクルリの力ではないのだから。
けれど、キーが今回の条件につけた中には、キロヒとユミだけではなく謎精霊も含まれていた。それならば、足での攻撃も許されるだろうとキロヒはあきらめることにした。
そうしてクルリは、海の魔物が投げられては盾で衝撃を与え、足でとどめを刺すを繰り返した。
ここまでが迎撃のクルリである。
「ユミ、浜に飛んでくる魔物、代わってもらっていいですか?」
「お任せください」
蜘蛛の巣の網と木の枝を持ったユミに砂浜を任せて、キロヒは海に近づいていく。
シテカは氷の道の途中で狩りをしている。
その氷の道を、キロヒは使わない。波打ち際で、クルリがスカートの裾からしゅるりと枯葉色の蔓を一本延ばす。それが海の中を進んでいく。
砂の下に土がある。海の中にも土がある。
そして海の中にも──植物はある。海藻だ。浜にも打ち上げられたたくさんのそれらは、まるで海の枯葉だとキロヒは思った。そんな海の枯葉にも、無級精霊はちゃんといた。
上級精霊が漂わせる海の蔓は、水に逆らわずゆらりゆらりと進んでいく。
初級精霊よりも、ずっともっとおいしそうな上級精霊の気配が、海の中を進むのである。察知した魔物が、放っておくはずがない。
蔓を追って魔物が物凄い勢いで迫って来る。
「ぴゅうるりぃー!」
そして浅瀬に突っ込んできた魔物に土の盾をズドン。
クルリはこうして、魔物釣りを覚えた。
「……合格だ」
「ありがとうございました」
昨日から今日にかけて、キロヒは自分が大きく成長したことを実感した。戦うことは相変わらず好きにはなれないが、クルリの新しい可能性を模索するという意味では充実していた。
これでようやく、彼女は休暇に入ることができる。
疲労で少しよろよろしながら、浜辺から町へ戻ろうとした時、向かいから誰かが近づいてくるのが分かった。
「キロヒ、おったとよー!」
大きな大きな声が、彼女の名前を呼ぶ。背中に大きな亀を背負って、飛び跳ねるように手を振っている少女を、キロヒは見間違えない。
そして。
その隣を歩いてくるフードと長い金色の前髪で、ほとんど顔の分からない少女が誰かもすぐに分かった。白い素足に草履をはいているのは、彼女もこの地の洗礼を受けたからなのだろう。
「来てくれたんですね……」
スミウが、キロヒのために港まで迎えにきてくれた。
キロヒは大声を出さない。キロヒはがむしゃらに手を振ったり走ったりしない。
それでも小さく手を振って、できるだけ早足で二人の方へと頑張って近づいて行ったのだった。
5
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
金の羊亭へようこそ! 〝元〟聖女様の宿屋経営物語
紗々置 遼嘉
ファンタジー
アルシャインは真面目な聖女だった。
しかし、神聖力が枯渇して〝偽聖女〟と罵られて国を追い出された。
郊外に館を貰ったアルシャインは、護衛騎士を付けられた。
そして、そこが酒場兼宿屋だと分かると、復活させようと決意した。
そこには戦争孤児もいて、アルシャインはその子達を養うと決める。
アルシャインの食事処兼、宿屋経営の夢がどんどん形になっていく。
そして、孤児達の成長と日常、たまに恋愛がある物語である。
その狂犬戦士はお義兄様ですが、何か?
行枝ローザ
ファンタジー
美しき侯爵令嬢の側には、強面・高背・剛腕と揃った『狂犬戦士』と恐れられる偉丈夫がいる。
貧乏男爵家の五人兄弟末子が養子に入った魔力を誇る伯爵家で彼を待ち受けていたのは、五歳下の義妹と二歳上の義兄、そして王都随一の魔術後方支援警護兵たち。
元・家族の誰からも愛されなかった少年は、新しい家族から愛されることと癒されることを知って強くなる。
これは不遇な微魔力持ち魔剣士が凄惨な乳幼児期から幸福な少年期を経て、成長していく物語。
※見切り発車で書いていきます(通常運転。笑)
※エブリスタでも同時連載。2021/6/5よりカクヨムでも後追い連載しています。
※2021/9/15けっこう前に追いついて、カクヨムでも現在は同時掲載です。
田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛
タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】
田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
転生したみたいなので異世界生活を楽しみます
さっちさん
ファンタジー
又々、題名変更しました。
内容がどんどんかけ離れていくので…
沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。
誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。
感傷的表現は無しでお願いしたいと思います😢
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ありきたりな転生ものの予定です。
主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。
一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。
まっ、なんとかなるっしょ。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる