Future☆Flag

魁星~KAISEI~

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FIRST STAGE

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2015年08月16日

甲子園に行きたい!!
日向の言った言葉は、母には違う意味で届いた。

「甲子園って、兵庫県の?ちょっと遠いかな、、、。」
母は日向が甲子園に観光で行きたいのだと思っているのだ。
そうじゃなくて、と日向が訂正しようとすると、
「日向ァ、甲子園ってのはな、野球するためのとこだぞ?そんなとこ行ってどうする?」
 父が言った。
 父はかなり勘が鋭い。日向の考えを察知したのだ。
 日向はうつむいた。そして恐る恐るつぶやいた。
「俺、野球、、やってみたい。。」

一家全員が静まり返った。
一瞬時が止まったのかと驚き、日向は顔を上げた。すると家族みんなが、驚いているのはこっちだと言わんばかりに、目を丸めてこっちを見ていた。
 その中で1人だけ、冷めた視線をぶつけている人間がいた。父だ。
「日向。ふざけたことを言うな。サッカーをやめて野球をする?そんなこと、俺が許すと思うか?」
日向が思っていた通りの言葉が飛んできた。だから言いにくかった。
  父は日向のことを篠原jrとしてJリーガーにしたいと思っていた。だから日向がサッカーをやめたいと言った時も、見たことのないような表情で怒った。
そんな父に対する恐怖と、サッカーを強要されるストレスが日向の胸の中で渦を巻いていた。
なんとか、自分が本気だと反論したかった。
 そこに、
「いいじゃないか隼人。やらせてあげれば。」
叔父だった。
日向は叔父が大好きだ。父と違い、叔父は日向に色々な事に挑戦させようとした。

やっても出来るとは限らない。でも、やらなきゃ何もできない。
これが叔父の口ぐせだった。
そんな叔父はたくさんのスポーツが好きだった。野球もその1つだった。
 日向に大きな味方ができた。
 しかし父は、
「サッカーをやめたお前に、野球ができるのか?
   野球には野球の難しさがある。それをお前は知らない。またやめるんじゃないのか?」
父は試すような眼差しで問いかけた。
 日向は大きく深呼吸をして、その答えのないような質問に答えた
「父さんみたいに有名な選手になれるかはわからない。
   でも、俺は甲子園に立って野球がしてみたい!!」
 日向の眼に迷いは全くなかった。

 父は少し驚いたような顔をして、ならやってみろ。といった。
 日向の、野球を始めるための最初の戦いが終わった。

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