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第2章
前世の記憶
しおりを挟む多重思考で周りの警戒などを任せたり修行させたりしていたが、影を作ってそこに多重思考の1部を送り込めば楽だということが分かった。
魔力もそれなりに使うだろうからナギアの作った魔力結晶を取り入れさせた。
それのせいなのか、前世の記憶を辿るように夢を良く見るようになった。
「お母さん!今日のご飯は何?」
「今日はクリームシチューよ。もうすぐでお父さんが帰ってくるから、ご飯の準備して」
「わーい!シチューだー!」
あれ?この情景って前世の頃の....夢を見てる見たいだね~
「ただいまー」
「お父さんおかえりー!今日はシチューだよ!」
「おぉ!凪は今日も元気だな~」
生前のお父さんはそう言いながら小さい頃の僕の頭を撫でる....この頃が一番幸せな時期だったかもしれない。
ナギアの目の前の情景が変わりシチューを家族3人で食べているシーンになった。
「そういえば、お前最近、凪にお留守番させて出かける頻度が多くなってないか?」
「そうかしら?中学の頃の友達とお茶しているだけよ?」
「へぇーそれは男の友達なんだね」
「違うわよ!」
「じゃあコレはどういう事なのかな?」
お父さんは数枚の写真を机に出した。
写真にはお母さんと知らない男性が楽しそうにお茶している姿やキスしている写真もあった..
写真を見たお母さんはすぐに泣きながら謝った。
「もうしない」「男とは縁を切る」など必死に言った事でお父さんはお母さんを許した。
また情景が変わった。
今度は約2週間後に行ったお父さんの葬儀だった..
お父さんは飲み会の帰りに橋から転落し岩場に頭を強くうち死んでしまったそうなのだ..
お母さんは人前では凄く泣いていたが1人の時は鼻歌を歌っていた。
それから2日後、
知らない男の人がうちに上がり込んできた。
話を聞くとお母さんの再婚相手となる人だと言っていた...小さい頃の僕は「僕のお父さんはもういない!」と反対したが男に殴り飛ばされ文句言うなと脅された。
お母さんは男の人とお父さん以上に仲良くしていた。
食卓では僕の分の食事も用意されているが、お母さんは話を聞いてくれなくなった。
更に1週間が経った
男の人は家に居座るようになってから、お母さんは仕事を始めた。お父さんの保険金でだいぶ良い暮らしが出来るが無限ではないから、少しずつ貯めるらしい。
この頃の僕はまだ5歳で家にいることも多く男の人と一緒の時間が長かった...男の人は何かと理由をつけては暴力をするようになってきた。
最初は自分が飲み干したビール缶などを片付けろと言われたが、自分で出したゴミは自分で片付けないとダメって言われてると言うと「黙って言う事を聞け!」と言い僕を殴った。
ホコリが落ちているという理由で蹴られる事もあった。
僕は帰ってきたお母さんに助けを求めたが帰ってきた言葉は..
「あの人の言う事を聞かないのが悪いのよ。それに、あの人はもうあなたのお父さんなのよ。ちゃんとお父さんと言いなさい」
「いやだ!僕のお父さんは1人だけだ!」
お母さんの言葉に反論した凪は頬に強い痛みが走った...お母さんが僕の頬を叩いたのだ。
「わがまま言うな!あなたに何がわかるの?私の気持ちを知りもしないで口答えするな!」
その後は罰として夕飯抜きにされたので、凪は自分の部屋に戻って泣きながら布団に潜った....
早く布団で寝てしまったせいで真夜中に目を覚ましてしまった。喉が乾いたので水を飲みにリビングに向かうとお母さんと男の人の話し声が聞こえたので隠れて聴くことにした..
「ははは、思ったより保険金貰えたな!」
「本当ね~、やっぱり事故死させて正解だったわね」
「まぁ、馬鹿な警察は酔っ払って橋から落ちたと勘違いしてくれてラッキーだったぜ」
「それにしても、良く出来たわね」
「あ?一気に突き落としたから楽勝だったぜ。しかしよぉ、お前はなんで働き始めたんだ?」
「そりゃ、アイツの遺族に保険金目的と疑われないようにしているだけよ」
「へぇー、俺はあのガキと一緒にいるのが嫌なんだけどな」
「今は我慢してちょうだいよ。時期が来たらみんなで海が綺麗な崖にでも行きましょう」
「お前の子供なのにいいのか?」
「あいつの子供よりあなたの子供の方が良いわ」
「ふっ..嬉しいこと言ってくれるじゃねぇか」
僕は気がついた時には自分の部屋に戻っていた。
他の人に言うことも出来るが、言ったところで信じて貰えないし、自分の命が危なくなるから凪は誰にも言えなかった。
その翌朝から男の人の暴力は激しさを増した。
一番辛かったのはシャツ1枚で雪の降っている外に放り出された。
体の感覚がおかしくなってきた頃に室内に入れたが、僕が「寒い寒い..」と言っていると熱湯をかけられた。
お陰で酷いやけどを負ってしまった...その後帰ってきたお母さんに冷やす物と薬を貰い部屋に放置された。
やけどを治す間も踏まれたり蹴られたり煙草の火を押し付けられたりと色々された。
今思うと良く死ななかったなと思うよ。
更に情景が変わり車の中にいるシーンになった。
男の人が運転席でお母さんは助手席に座って話していた。
僕は後ろの席でチャイルドシートに縛られて動けない状態だった。
「これから海が綺麗な場所に行くよ~」
「凪君のために良いところを見つけたんだよ」
あっそうか
僕はこれから殺されちゃうんだ..
もうこれで痛いのから解放されるんだー..ははは
しかし、目的地に着く前に僕達の車は事故にあった...何故かは知らないが対向車線からトラックが突っ込んできて正面衝突をしたのだ。
僕は縛りつけられていたお陰で無傷だったが、前の席に座っていた2人は硝子が刺さっていたりして無惨な姿になっていた。
不思議と悲しくはなく、もう嫌な存在がいなくなった事に喜んでいる自分がいた。
そして、ナギアは夢から覚めるのだ。
最初の方は夢をこういう夢を見ることが多かったが、最近はあまり見ない..
起き上がろうとするとリアが抱き着いていて出られなかったので
リアが起きるまで頭を撫でていることにした。
「(やっぱり、誰かが傍にいてくれるだけでも違うな)」
気がつけば自分の頬に涙が流れるのを感じた。
自分が何故泣いているのか疑問に思いながらナギアは急いで涙の痕を消し、リアが起きるのを待つのだった..
======================
どうも!こんにちは
お気に入り数が1900越えました!
これからもお話は続きますので
よろしくお願いします!
今日のお話はナギアの前世、5歳くらいの記憶ですね。
ナギアの過去話はたまに出していけたら良いなと思っています。
もう少ししたら話を動かそうと思います!
(出来れば1年くらい経たせたい....先にモチとプニですね)
100
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