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第3章
騎士団長への信頼
しおりを挟む騎士団長 side
「...もう転移したのか....さて、騎士達を纏めなければな..」
私はナギアによりフルガファダイア帝国の門前に転移した事を確認した後、目の前に広がる慌て騒ぐ騎士達の大軍を見渡した。
はぁ..状況変化に対応出来ないのは分かるが、いつまで騒いでいるんだ?
「騎士達よ!!!慌てている暇は無いぞ!
現在、フルガファダイア帝国に危機が迫っている!
魔族の軍勢の襲来だ!」
私の言葉に騎士達は驚き静まり返った。
すると、騎士達を掻き分けて王がこちらに向かってきた。
「どういう事だ!何故我はフルガファダイア帝国に戻っているのだ!?
それに、魔族の襲来とはどういう事だ!」
「王よ、落ち着いてください。
フルガファダイア帝国に戻っているのは、黒髪黒目の少年 ナギア・ハールトークの力によるものです。
更に、魔族の襲来を伝えて貰いました」
私がそう答えると、王と周りの騎士達は驚きのあまり言葉を失っていた。
驚くのも無理はないだろう。
私だって今でも信じられないと思っているからな。
「お、お前は敵の言葉を鵜呑みにするのか!?」
「王よ....敵の言葉と言いますが、元は敵に回したのは我々ですよ?
それに敵の言葉が本当だった時、この国の民は魔族により滅びます。ならば、嘘の情報に乗って民に危険が降りかからない方に、私は動きます!」
「チッ!...お前から騎士を剥奪する!貴様に騎士団長など任せたのが間違いだった!」
「報告します!!!
フルガファダイア帝国北の方角から大軍が押寄せて来ています!
大軍の中に魔族の存在も何体か確認されました!」
「何だと!?」
どうやら本当だったようだな。
民を守るために戦える...
「騎士達に告ぐ!
上等兵以下の階級の者は、フルガファダイア帝国の防衛強化と民の避難を急げ!
それ以上の階級の者は、魔族を倒すぞ!」
「待て!お前は既に騎士団長でも、騎士でもない!
上位階級の者は我の護衛をしろ!他の者はフルガファダイア帝国を死守しろ」
王の言葉に騎士達は不満な表情をした。
王が1人で安全に逃げ、残りの者に国を丸投げしているのと同じだ。
徐々に騎士達から反対の声が上がり、階級の低い者達から怒りを顕にし始めた。
「騎士達よ!魔族は刻一刻と迫ってきている!
私は民を守るため先に行かせてもらう!
私についてきてくれるのならば、私も全力で力を振るおう!」
私は北側に向けて走り出した。
背後からは王が必死に何かを叫んでいるが聞き取れなかった。
例え誰もついてきてくれなかったとしても、私は民を守って死ねるなら構わん。
「団長!私はあなたについて行きます!」
「1人でかっこつけないで下さいよ!団長!」
「王より団長についていくと前から決めているんです!」
私を選んでくれたのか、兵長以上の者が私の後に続き走っていた。
「そうか...死ぬ事は許さんからな!」
私達は北側の魔族の軍勢に向かって走るのだった。
ナギア side
おぉ、なんか感動的に纏まったね!
ナギアは現在、フルガファダイア帝国の北門側の木の上から騎士達の様子を見ていた。
騎士団長と騎士達が魔族軍の方に向かって走って行った後、王は階級の低い騎士達に喚き散らしたせいで怒りを買い縛り上げられていた。
さて、騎士団長さんが死んじゃうのは胸糞悪いから魔族の集団を追い払いに行くか~
実はデアトリーナ国にも大量の魔物を連れた魔族が襲ってきたらしいが、リルリアにより魔物は一瞬で全滅させられ、魔族の人には帰ってもらったらしい。
生かして返す理由は、相手にこちらの実力を伝えてもらい攻めづらくするというのが目的だからだ。
ナギアは魔族集団の中で一番強いと思われる者を探知スキルで見つけると転移で近くに移動するのだった....
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どうも!こんにちは
王様とうとう騎士達の怒りを買ってしまいましたね~
色々落ち着いた頃に王様はどうなってしまうのでしょうかね?(^^)
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