132 / 203
第4章
ナギアの噂
しおりを挟む「勇者殿!魔族の方はどうなりましたか!?
魔物の気配も無いのですが?」
「えっと、ナギアさんが倒してしました...」
「ナ、ナギア!?」
竹中がべべレイフ兵士長の問いに答えると、べべレイフ兵士長は驚いた表情をしながらナギアの方を向いた。
「ということは、隣の方はリルリアさんですね...
この度、魔族の軍を倒して頂きありがとうございます!
ぜひ、城に来ていただけないでしょうか?
お礼も兼ねて食事でもいかがでしょう?」
「出来れば行きたくないのですが...」
「兵士長の誘いを断るというのか!!!
どうやって魔族を倒したかは知らんが、目上の者の言う事を聞くのは礼儀だろ!」
べべレイフ兵士長が連れてきた兵士の1人がナギアの態度が気に入らなかったのか怒鳴ってきたが、すぐにべべレイフ兵士長が止めた。
「お前は馬鹿なのか!?
相手はSSSランク冒険者のナギア・ハールトークだぞ!
お前は噂すらも耳にした事がないのか!?」
「そんなの数年前に流行った噂じゃないですか。どうせ、どこかのコネでランクを上げてもらっただけの子供ですよ。
実際、今目の前で見ても覇気すら感じないし、そこら辺の子供と変わらない事がハッキリわかります!」
「お前は冒険者ナギアの噂をどこまで聞いたのだ?
知った噂の内容によっては嘘も紛れてるかも知れない」
1人の兵士は自分の聞いたナギアの噂を兵士長に話し始めた。
・SSランクの魔物と1万の魔物の大群を3歳の時に1人で討伐
・数多くの盗賊団を1人で全員生け捕り
・人の住むことの出来ない滅失の大陸に住んでいる
・主を飼い慣らしている
・従魔がSSS並の強さのスライム
・国一つを潰した
.........と、自分の聞いた噂をどんどん話した。
「......他には、我が国の指名依頼をほとんど断ったと聞いています!
本当かどうかは分かりませんが、この少年にそんな実力があるとは思えません!」
「...と噂がありますが、本当ですか?」
話を一通り聞き終えたべべレイフ兵士長は、噂が本当なのか確かめるべくナギア本人に聞いてきた。
「え!?そこで振るんですか...
訂正させて下さい。国一つは潰してませんが、攻めてきた国を追い返した事はありますよ。
あと、主の方は飼い慣らしてはいません。よく話す程度です」
「「「「「.........」」」」」
「...だそうだ。わかったか?」
「う、嘘かも知れません!
だったら、実力を証明してください!」
兵士の言葉に、後ろにいる兵士達も「実力を見せろー!」と喚き始め、べべレイフ兵士長は申し訳なさそうな表情をしながらナギアを見つめた。
「うわぁ...面倒臭い(わかりました~証明しましょう!)」
「ナギア君、考えている事と言っていることが逆になっているよ!?」
「冒険者風情が......!?」
兵士達がナギアの言葉に剣を抜こうとした瞬間、べべレイフ兵士長が連れてきた千近くの兵士達が全員地面に張り付いた。
「これで良いよね?
あっ...もっと強める?それとも、空を飛んでフリーフォールして見る?
きっとスリルがあって楽しいよ」
「『聖魔旋風斬り』」
パシッ!!!
「なっ!?」
兵士達が苦しそうな表情に耐えられなかったのか、白羅はナギアを後から斬ろうとした。しかし、ナギアは白羅の方を見ないで人差し指と親指で白羅の剣を止めてしまった。
殺すつもりは最初からないので本気で技を放ってないが、自分の技を簡単に止められたことに白羅は驚いた。
「うーん、声を出さない修行をした方が良いよ。
それだと、今から技使うから!って言っているのと同じだしね。
それと、手加減してくれたとは言え魔力操作をもうちょっと鍛えた方が良い。剣に纏われていた魔力に乱れを感じたから、それを直せば、威力が上がるよ~」
「っち、余計なお世話だ!」
「兵士長さん、僕らはやっぱりお断りさせて頂きます。
じゃあ、ドーイさん達は明日修行ね~」
「あっ!待ってください」
べべレイフ兵士長の静止の言葉を無視し、ナギアとリルリアはバイバイと手を振りながらその場から姿を消した。
「行ってしまいましたか...
勇者殿、国に帰って報告しましょう」
「兵士長はナギアさんの事をどこまで知っているのですか?」
唖然する兵士達が元に戻そうとする兵士長に竹中は質問をした。
「私が兵士長になる数年前、滅失の大陸に腕試しをしに行ったんだ。
実力もそこら辺の冒険者に負ける気がしないし、Aランクの魔物も1人で倒せたから余裕だと思った...しかし、滅失の大陸の魔物は化け物揃いだった。
見た目から予測の出来ない攻撃をする魔物や殺られそうになると爆発する魔物など、様々なS以上の魔物がいたんだ。
そんな魔物達に囲まれて駄目だと思った時、ナギアとリルリアが現れた。
あの2人は、その魔物達を一瞬で切り裂いた後、私を国まで転移で帰してくれたんだ。
あいつらは強さの次元が違う。だから、絶対敵に回しては駄目だ」
べべレイフ兵士長の話を聞いたのか、周りの兵士達の顔が青ざめていた。
「ドーイさん
明日にナギアさんと会うんですよね?」
「...はい。修行してきます......生きて帰ってこれるか、わかりませんがね。ははは...」
「僕もついて行っていいですか?」
「私も行きたいです」
いつもより気持ちが沈んでいるドーイに竹中と双葉はついていきたいというと、ドーイは驚いたような顔をした後、首を縦に振った。
「わかりました。では、明日の朝9時頃に冒険者ギルドに来てください」
「「はい」」
竹中と双葉はナギアが死んでしまった友達なのか、確かめるべくドーイ達について行こうと思うのだった...
======================
どうも!こんにちは
本当は勇者召喚が遅れた理由を書いて終わる予定でしたが、
思ったより長くなったのと次回の最後に回した方がいい気がしたので、明日書くことにします。
(書けなかったらすみません!)
Twitterの連携って出来たんですね...
この前、気が付きました(^^;
65
あなたにおすすめの小説
異世界転生した俺は、産まれながらに最強だった。
桜花龍炎舞
ファンタジー
主人公ミツルはある日、不慮の事故にあい死んでしまった。
だが目がさめると見知らぬ美形の男と見知らぬ美女が目の前にいて、ミツル自身の身体も見知らぬ美形の子供に変わっていた。
そして更に、恐らく転生したであろうこの場所は剣や魔法が行き交うゲームの世界とも思える異世界だったのである。
異世界転生 × 最強 × ギャグ × 仲間。
チートすぎる俺が、神様より自由に世界をぶっ壊す!?
“真面目な展開ゼロ”の爽快異世界バカ旅、始動!
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@2025/11月新刊発売予定!
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
《作者からのお知らせ!》
※2025/11月中旬、 辺境領主の3巻が刊行となります。
今回は3巻はほぼ全編を書き下ろしとなっています。
【貧乏貴族の領地の話や魔導車オーディションなど、】連載にはないストーリーが盛りだくさん!
※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。
辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい
ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。
チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~
第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?
第九章 魔国へ〜魔族大決戦!?
第十章 自分探しと家族サービス
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
転生したら王族だった
みみっく
ファンタジー
異世界に転生した若い男の子レイニーは、王族として生まれ変わり、強力なスキルや魔法を持つ。彼の最大の願望は、人間界で種族を問わずに平和に暮らすこと。前世では得られなかった魔法やスキル、さらに不思議な力が宿るアイテムに強い興味を抱き大喜びの日々を送っていた。
レイニーは異種族の友人たちと出会い、共に育つことで異種族との絆を深めていく。しかし……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる