137 / 203
第4章
災厄の女神 登場
しおりを挟む竹中 side
ドーイさん達の修行光景を見た後、ナータリャクラ国に帰ってくると国の兵士から城の会議室に集まるように呼ばれた。
何だろうと思いながら俺と双葉が、会議室に入ると既にクラスメイトが全員揃っており、俺達が最後だったらしい。
「勇者殿、急な呼びかけにお集まり頂きありがとうございます。ナータリャクラ国 宰相のザカズィルと申します」
俺達がナータリャクラ国に来たときから、よく目にした人が自己紹介と同時に頭を深く下げた。
「勇者殿らの成長速度は我々を驚かせる程でございますが、まだ上位魔族や魔王を倒すには厳しいと思われます。なので、勇者殿らには旅をしてもらおうと考えました」
クラスメイト達のほとんどが、旅をしてもらうという宰相の言葉に嬉しかったのか、顔に笑みを浮かべた。
今までクラスメイト達は、魔族の襲撃にあった村を除いてナータリャクラ国の近くにあるダンジョンくらいしか遠くに行ったことがなかった。だからか、異世界という場所を探検したくて仕方が無いのだろう。
竹中と双葉はドーイさん達の修行見学をする時に滅失の大陸というエスポワで1番危険な場所に行っているが、転移装置で行き魔物と会っていないため遠出した気分にはならなかった。
「いきなり旅をしてもらうと言われても困る事が多いと思いましたので、各国の王に勇者殿の手助けをお願いしてあります。
冒険者ギルドにも協力を要請しておりますので、困った時はギルドを頼ってください。
ここまでで、なにか質問は御座いますか?」
「はい!
行っては行けない場所とかありますか?
危険地帯とか領土問題的場所とか」
「そうですね、魔族の領土は当たり前として、滅失の大陸と精霊国には行かないで下さい。
滅失の大陸は異常な強さの魔物達が沢山おります。行くのであればSSランクの冒険者を倒せる位の実力を身につけてからでないと勧めることは出来ません」
SSランク冒険者を倒すほどの実力が必要というと、クラスメイト達は『生き抜いた者』のドーイを倒せる程の実力がなければいけないと気づいたが、滅失の大陸の魔物の強さを想像出来なかった。
「精霊国の方は、お互いに干渉することをなるべく避けるという古くから伝わってきた言葉があります。
精霊にも種類が沢山ありますが、精霊国の方は上位の精霊が下位の精霊を纏めた国ですね」
1通り宰相への質問が終わった後、勇者達は各自の部屋に戻り早めに旅の支度を始めるのだった...
ナギア side
『ナギっち~大変だよ!
天候の災い振り撒いちゃったから、後処理お願いしてもいいかな~?』
「え、またですか?
今回はメシルフィアネ様に報告しますね。
流石に何度も起こるのなら仕方ないですよね」
『!?...メシルっちには言わないで!
本当に頼むよ~ ナギっちくらいしかすぐに解決出来る人いないだよ~』
ドーイ達の修行も終わり国に帰した後、滅失の大陸にあるナギアの家のリビングに、黒い髪に赤い瞳のロリっ子の様な容姿をしている神様がやって来ていた...災厄の女神 ティアディザスだ。
「災厄の神様は、今までどうやって問題を起こさないようにしてたのですか?」
『っう...ディメちゃんに災厄の種ごと何も無い異空間に飛ばして貰って自然消滅してもらってたの。
でも、ディメちゃんが言うには結構力使うから別の解決法を見つけたらそれを使いなさいって言われたの。
だからね、お願いします!』
「...はぁ、わかりました。
場所と規模をわかる範囲内で教えてくれませんか?」
見た目がロリっ子のせいで、土下座する姿を見ていられなくなったナギアはため息を吐きながら了承すると、ティアディザスの顔にパァっと笑顔が咲いた。
『さすがナギっち!場所と規模は~...』
ティアディザスがこれから起こる災害の内容を話し始めると、ナギアはティアディザスの言葉から解決策を考えて事前準備を始めた。
「わかりました、今回は結界でも張って抑えた後に、処理した方が楽そうですね。後はやっておきます」
『わーい!本当にありがと~!』
「させません!」
『むっ...』
ティアディザスがナギアに抱きつこうとした瞬間、何処からか一瞬で現れたリルリアに止められてしまった。
「自分の不始末でナギア君に何度も迷惑をかけないでください。そして、さりげなく抱きつこうとするなんて、反省の色が見えません!」
『むぅー、神である私の行動を阻むなんて許さないよ~』
「許して貰おうだなんて思ってません。
用件が済んだのなら帰ってもらえませんか?」
『へぇ~、私久々に怒っちゃうよ~?
良いのかな?神様の中では結構強いと思うよ~』
「誰もやりあおうとは言ってませんよ?血の気の多い神様が戦いをお希望ならお相手しましょう」
「あの?...2人とも争いはよくな...」
『「ナギア君(ナギっち)は黙ってて!」』
「...はい」
リルリアとティアディザスのいけない空気を何とか止めようとナギアは声をかけるが、2人の気迫に負けてしまった。
勇者達が旅の支度をしている間、滅失の大陸では災厄の女神 ティアディザスとリルリアの戦いが始まるのだった...
======================
どうも!こんにちは
お気に入り数が4700越えました!
ありがとうございます!
ティアディザスは前にも登場してますね!
リルリアとの対決は多分書きません(書けません)
書くとしても「こうなった」程度ぐらいでしょう。
勇者達をここからどうして行くかが悩みどころですね(^^;
65
あなたにおすすめの小説
異世界転生した俺は、産まれながらに最強だった。
桜花龍炎舞
ファンタジー
主人公ミツルはある日、不慮の事故にあい死んでしまった。
だが目がさめると見知らぬ美形の男と見知らぬ美女が目の前にいて、ミツル自身の身体も見知らぬ美形の子供に変わっていた。
そして更に、恐らく転生したであろうこの場所は剣や魔法が行き交うゲームの世界とも思える異世界だったのである。
異世界転生 × 最強 × ギャグ × 仲間。
チートすぎる俺が、神様より自由に世界をぶっ壊す!?
“真面目な展開ゼロ”の爽快異世界バカ旅、始動!
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@2025/11月新刊発売予定!
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
《作者からのお知らせ!》
※2025/11月中旬、 辺境領主の3巻が刊行となります。
今回は3巻はほぼ全編を書き下ろしとなっています。
【貧乏貴族の領地の話や魔導車オーディションなど、】連載にはないストーリーが盛りだくさん!
※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。
辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい
ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。
チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~
第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?
第九章 魔国へ〜魔族大決戦!?
第十章 自分探しと家族サービス
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
転生したら王族だった
みみっく
ファンタジー
異世界に転生した若い男の子レイニーは、王族として生まれ変わり、強力なスキルや魔法を持つ。彼の最大の願望は、人間界で種族を問わずに平和に暮らすこと。前世では得られなかった魔法やスキル、さらに不思議な力が宿るアイテムに強い興味を抱き大喜びの日々を送っていた。
レイニーは異種族の友人たちと出会い、共に育つことで異種族との絆を深めていく。しかし……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる