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第4章
パーティー そして2人のこれから...
しおりを挟むナギア side
「本日は僕達の祝のパーティーに来て頂きありがとうございます!
宴のように自由に盛り上がり楽しんでいってください。
もし、酔っ払いとかのトラブルが発生しましたら私がすぐに対処致しますので、よろしくお願いします!」
まだ来ていない人や神がいるが、先に来た人たちを待たせるのも申し訳ないので始める事にした。
元々食堂として使おうとしていた場所は、パーティーの為の飾り付けで見ていて飽きない様な会場になっていた。
パーティーが始まると、魔道具の力で人型になったエメラルドさんが最初にやって来た。
「やっと、お主らは契を交わしあうのだな」
「色々問題があったので仕方ないですよ。
人の体はどうですか?エメラルドさん」
「うむ、最初は戸惑いがあったが、慣れてみると小さな場所にすんなり入れて便利なものよ」
「もし、人型が気に入ったのなら、人化するためのスキルを会得する手伝いしますよ」
「本当か!?とても助かるぞ。
では、我はまだ見ぬ料理を食べてくるぞ!」
エメラルドさんは子供のように目をキラキラさせながら料理の方へ行ってしまった。
「お前ってこんなに顔が広かったんだな」
「ウィラルさんやプリティスさん等のデアトリーナ国の冒険者が来た時は驚いたわ...」
「そういえば、竹中と双葉はデアトリーナの方に行ってたもんね。
デアトリーナ国は僕達にとって気配消さなくてもいい環境だったから、仲良くなった人が多かったんだよ」
「なるほどな...ナギア、本当に幸せになれよ」
「私達も帰ったら頑張っていくからナギア君も頑張ってね!」
「ありがとう。
...僕のお墓の掃除は任せたよ!」
「「今言うこと!?」」
二人とそんな風に談笑した後、竹中と双葉は久しぶりに出会うウィラルやプリティスの方へ向かった。
「とうとう我が子が結婚か...今思うと、いつ結婚してもおかしくなかったのに遅いくらいだな!」
「あなたと違って、ナギアは純粋かつ堅実で謙虚なのよ。誰かさんと違って獣じゃないの!」
「ナギア君、リアをよろしく頼みますね。
ほら、あなたからも言いなさい。自慢の娘の人生でとても大切なイベントよ」
「分かってる...娘を幸せにしてやってくれ。リアの父親として複雑な気分ではあるが、ナギア君なら任せられる」
「例え世界を敵に回したとしても、リアを守り抜き幸せにしてみせます!」
「ナギア君...神様達が『そういうのは止めてくれ』みたいな表情になってるよ!?」
お父さんとお母さん、リアのお父さんとお母さんと様々な話をしていると、後ろからネオナに服を引っ張られた。
「お兄ちゃん...リルリアお姉ちゃんと結婚しても、また遊んでくれるの?」
「大丈夫だよ。結婚しても大きく変わることはないから、いつでも遊びにおいで。
モチとプ二もネオナが来るのを楽しみに待ってるからね」
「うん!」
ネオナは今までと変わらないと分かると、不安そうな顔からいつもの明るい表情に戻った。
笑ってくれたことに安心していると、横からあの神様が突っ込んできた。
『ナギっち~!私も毎日遊びに行っても良いよね?...むぎゅ!?』
すっ飛んできたティアディザス様をリルリアは片手で受け止め流れるように飛んできた方向に投げ飛ばした。
ティアディザス様はすぐに空中で急停止したが、その表情は驚いていた。
「ティアディザス様~今は私達が主役なので、引っ込んでいてくれませんか?」
『くっ...前より防衛が強くなっている...だと!?』
「私達は日々成長しているのですよ。いつもと同じだと思っていると痛い目見ますよ?」
『うぅ...これだといつまで経っても追い抜けないじゃない!』
「あ、あの、そちらの子はいったい?」
両親達はリルリアとティアディザスが目の前で言い争う光景に理解が追い付かず、ナギアに訊ねた。
「神様の一人ですよ。いつもの事なので安心してください」
「え?...この子が!?
いつもの事って、リルリアちゃんも苦労してるのね~」
お母さんは何故かニヤニヤしながら、言い争う2人を眺めて言った。
しばらく、言い争いが続いた後、二人は試合をするためなのか外に出て行ってしまい、二人が試合することに感づいた人達は試合を見るため二人の後について行ってしまった。
...まぁ、時間止めてるから時間が勿体ないという事がないから良いか。試合会場と観客席を創っておくか。
「あはは...二人の試合を見てきてはどうですか?
本気ではやらないと思いますが、どれくらい強くなっているかわかると思いますよ」
「自分の娘と小さな女の子の試合と思うと複雑な気分になるわね...さっきのを見るとリアが優勢という事がわかるけど相手は神の一人...面白そうね」
「言い忘れてましたが、あの人含めてあそこで『何てことだ...』みたいな表情をしている人達を神と周りに言わないで下さいね」
「...とんでもない事を今口にしてるけど、大丈夫なの?」
「大丈夫ですよ。知られない様な対策をしているので、村の人達や冒険者達に気づかれることはないです」
「そ、そうなのね」
リアのお母さんは苦笑いした後、お父さんと僕の家族を連れて試合を見に行くのだった。
その後、担任のミィー先生やジャホーイ先生、貴族のハクシャなどの学園の人達やギルマス、神様達と会話をしてパーティーを楽しんだ。
少し疲れた僕は休憩かねて、テラスに出て夜風に当たることにした。
「リア達はまだやってるみたいだけど、何故か勇者同士の試合も始まってたな。
...あっ、やっと来たんですね」
上空から気配を感じたので上を見上げると、月の神であるセレネ様と黒の和服姿が特徴的な少女が降りてきた。
『意外と距離があったことを忘れてたのよ...
あの距離を一瞬で移動できることだけで貴方の異常性がわかるわ』
「僕は普通ですよ。
...そちらの方は?」
『...』
『ほら、私の後ろに隠れてないで出なさい!』
『うにゅ!?』
少女はセレネ様に掴み上げられ、僕の前に出された。
「...」
『...』
「...あの、夜の神様ですか?」
『!?...うむ』
「前世では僕に加護を与えて下さりありがとうございます。
この世界に転生する前にこのことを知った時、僕は一人じゃなかったんだ...と過去の辛い記憶が和らぎました。
ずっとお礼を言いたかったので、今日のパーティーに来て下さり本当にありがとうございます」
僕は今まで言えなかった感謝の言葉を伝えると、夜の神様は始めに驚いた表情をしていたが、話し終った時には少し照れてるいるのか顔が赤くなっていた。
『...ニュクス』
「名前ですね。覚えました」
『うん...』
『貴方達を見ていると飽きないわね~
それと、リルリアちゃんが来たわよ』
セレネ様は僕とニュクス様のやり取りが面白かったらしく、ニヤリと笑いながらリアが来たことを教えてくれた。
「...ナギア君、その人は誰?」
「前に言った夜の神 ニュクス様だよ。
やっと会えたから、今まで言えなかったお礼を言っていたんだ」
「あっ...なるほど、少し勘違いしちゃいました」
リアは僕の話を聞き状況を把握すると、何故か放っていた不吉なオーラが四散した。
「では、パーティーはまだまだ続けるので楽しんでいって下さい!」
『ありがとう、沢山楽しませてもらうわね。そして、二人とも結婚おめでとう』
『...招待ありがとう。
私も二人のこの先の未来が幸福が舞い降りることを願います...』
「「ありがとうございます」」
セレネ様とニュクス様の二人は他の神達にも挨拶する為、室内に入るのだった。
「皆すごい盛り上がってるね。ナギア君、魔力の方は大丈夫?世界の時を止めてるなら相当魔力消費してるよね?」
「うん、大丈夫だよ。世界のシステムを少し解析したからか、思ったより消費が少なく自然回復だけで余裕を持ててるよ~」
「やっぱりナギア君は凄いね」
僕達のパーティー会場以外は時を止めているからか、試合をしている方向からの歓声はよく聞こえた。
ときどき「ナギアさんに比べれば怖くない!」とか聞こえてくるが、それは気のせいだろう...気のせいだと思いたい。
「勇者達も強くなったね。帰還ゲートの方はどう?」
「思ってたより早く完成することができたよ。
時を止める魔法を使いながらの作業を考えて約1年かかると思っていたけど、さっき言ったシステム解析したおかげで効率が上がって完成したんだ。
でも、勇者達はまだエスポワにいたいと思っているから、始めに言った通りに還す予定だよ」
「完成して良かったよ」
「ねぇ...リア、勇者達が還ったらゆっくり暮らそう。もしくは、まったり旅とかね。
今までも静かに暮らしてきたけど、問題事が沢山あったからゆっくりできてなかった気がするんだ。
リアを知らないうちに傷つけていたこともあるだろうから、その分も長く一緒にいよう」
「もぅ...いつも一緒にいるのにね!
じゃあ、エスポワを隅々まで旅しよう。転移は禁止でスクリード村からのスタートでね」
リアは一瞬驚いた表情を見せた後、目の端に涙を溜めながら笑顔で頷いた。
「きゅぴ...」
「もきゅ...」
「おいで、お前らも僕らの大事な家族なんだから気を遣わなくていいよ」
「きゅぴー!!!」
「もきゅー!!!」
室内からチラッと顔を出していたモチとプ二に手を広げ「おいで」と呼びかけるとすごい勢いで飛びついてきた。
「さぁ、まだまだパーティーはこれからだから行こう!」
「うん!」
ナギアはリルリアの手を引っ張りパーティーを大切な人と大切な仲間と楽しむため、皆の場所に向かうのだった。
======================
どうも!こんにちは
最終回...?です!
最終回はどういう終わり方が良いのか分からず、こんな感じになってしまいましたね。
これからは、番外編とずっと書けていない閑話、助けてナギア君を書いていくと思います。
(※不定期更新になるので、月に1度見て「何話か更新されてるじゃん。ラッキー」くらいで読んで頂ければ良いなと思っています)
番外編でこんな話を書いてほしいなどありましたら、ご遠慮なくおっしゃって下さい!
内容にもよりますが、書けそうなものは書いていくつもりです(^^)
(順番がバラバラになってしまって、読みづらくなってしまったらすみません)
ここまで読んで下さり
ありがとうございました!
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