2 / 4
2話
しおりを挟む
数日後、レティシアは熱が下がり本調子では無いがある程度、体調は良くなった。
熱が出ている時はあまり深く考えると、頭が痛かったけど、今は体調も良くなったからしっかりと考える必要がある。
現状を把握しよう。
まずシェラは、美しい外見、誰にでも優しく、思いやりの持った素晴らしい人だった。私には出来ない、何かを持っていた。
当然ながら、シェラは国民からも貴族からも好かれていた。
尚且つ私は、シェラに負けないよう華やかさを重視し、ストレス発散のためにも豪遊した。後に国民からは、悪女だと非難された。
国民や貴族の抗議で私はシェラに婚約者の座を取られた。
そして、悪女は処刑されるべきだと国民からの支持もあり、処刑が決まってしまった。
お父様や、ジルは私の処刑に抗議をしてくれた。だが、結果は惨敗。シェラに対しての嫌がらせなど、様々な悪行が出てしまった。誤解なのに。
中には、捏造されたものまで。一体誰がこのようなことを仕組んだのか分からなかった。
私の話を誰も信じて貰えず、ただ一人で耐えていた。
そして処刑される日、牢獄で私はお慕いしていたアニス様に心臓を刺された___。という感じだったよね。
なのに、何故かここにいる。
しかも幼児の姿になって。
これは、時間が戻ったということ。
確か私が、高熱を出して寝込んだのは12歳の時だった。この高熱も1度経験した事があるから、体感でいうと恐らく12歳で間違いないだろう。
もしかしたら、神様がもう一度生きるチャンスをくれたのかもしれない。
絶対に生き残って幸せになる。
幸い私には、これから起きるであろう記憶を覚えている。
アニス様やシェラには、極力会わないようにしよう。なにが起こるか分からないから。
婚約者になるのだって皇族記念パーティで私が一目惚れをし、お父様にお願いして決まったものだから、私がお願いをしなければ済む話よね。
大丈夫。少しずつ考えていけば、20歳の時に訪れる死は回避できるわ。
すると、誰かが私の部屋に来た。
『コンコン。』
「どうぞ。」
「あっお父様!」
公爵が、朝食を持ってきてくれた。
「レティシア、体の具合はどうだい?」
「はい!だいぶ良くなりました。」
「それは良かった。」
お父様はそう言うと、私の頭を軽く撫でてくれそれはとても心地の良いものだった。すると、誰かが私の部屋に向かって走っている音が聞こえた。
『バンっ』
「お姉様!」
「ジルっ。」
ジルは私の5歳下の弟で、よく懐いていた。私の顔を見ると勢いよく抱きついた。
「会いたかったぁ、もう起き上がっても大丈夫なの?」
「うん、もう大丈夫だよ。」
「ジルがずっと心配していて、レティシアに会いたがっていたんだよ。」
「そうなんですか。」
「ジル、心配してくれてありがとう。」
「ううん。」
ああ。この感じ懐かしいな。
シェラが神獣使いだと分かり婚約者の座を奪われると思った時から、家族に八つ当たりをしてしまっていたから。
自分から突き放したけど、ずっと傍にいてくれた優しい家族。
もう、離れたくないな__。
『失礼致します。公爵様、少しよろしいでしょうか。』
焦った様子で来たのは、ミディム家首席補佐官ルーカスだ。
急を有する案件なのだろう。いつも冷静なルーカスがここまで焦った表情をしているのは過去でも数えられるほどしかなかった。
一体何が起きたのだろう。
「こちらをご覧下さい。」
ルーカスは手紙のような物をお父様に渡した。その封蝋は、皇族が使うものであった。
あれって皇族の紋章…。
え??どういうこと。皇族からの手紙?
前回の人生では、皇族からの手紙なんてなかった。
もしかたら、私の知らないところでお父様は皇族からの手紙を受け取っていた?
皇族からの手紙は、招待状か国家に関する重要案件なのだ。
どちらの物なのだろう。
「ごめんね、レティシア。仕事があるから先に出るね。」
お父様は、手紙を受け取ると開けずに、ルーカスと共に私の部屋から出て行った。
「お嬢様、体調も良くなられたことですし、今日は庭園でも散歩に行きませんか?」
急にお父様がいなくなったから、フィールは私が寂しいと感じているでも思ったのかな。
でも、ジルもいるから平気なのに。
「お姉様。僕も一緒に行ってもいいですか。」
「うん。一緒に散歩しよっか。」
「やったー!お姉様と一緒!」
可愛いなぁ、ジルは。
太陽みたいな笑顔で、喜んでくれている。
熱が出ている時はあまり深く考えると、頭が痛かったけど、今は体調も良くなったからしっかりと考える必要がある。
現状を把握しよう。
まずシェラは、美しい外見、誰にでも優しく、思いやりの持った素晴らしい人だった。私には出来ない、何かを持っていた。
当然ながら、シェラは国民からも貴族からも好かれていた。
尚且つ私は、シェラに負けないよう華やかさを重視し、ストレス発散のためにも豪遊した。後に国民からは、悪女だと非難された。
国民や貴族の抗議で私はシェラに婚約者の座を取られた。
そして、悪女は処刑されるべきだと国民からの支持もあり、処刑が決まってしまった。
お父様や、ジルは私の処刑に抗議をしてくれた。だが、結果は惨敗。シェラに対しての嫌がらせなど、様々な悪行が出てしまった。誤解なのに。
中には、捏造されたものまで。一体誰がこのようなことを仕組んだのか分からなかった。
私の話を誰も信じて貰えず、ただ一人で耐えていた。
そして処刑される日、牢獄で私はお慕いしていたアニス様に心臓を刺された___。という感じだったよね。
なのに、何故かここにいる。
しかも幼児の姿になって。
これは、時間が戻ったということ。
確か私が、高熱を出して寝込んだのは12歳の時だった。この高熱も1度経験した事があるから、体感でいうと恐らく12歳で間違いないだろう。
もしかしたら、神様がもう一度生きるチャンスをくれたのかもしれない。
絶対に生き残って幸せになる。
幸い私には、これから起きるであろう記憶を覚えている。
アニス様やシェラには、極力会わないようにしよう。なにが起こるか分からないから。
婚約者になるのだって皇族記念パーティで私が一目惚れをし、お父様にお願いして決まったものだから、私がお願いをしなければ済む話よね。
大丈夫。少しずつ考えていけば、20歳の時に訪れる死は回避できるわ。
すると、誰かが私の部屋に来た。
『コンコン。』
「どうぞ。」
「あっお父様!」
公爵が、朝食を持ってきてくれた。
「レティシア、体の具合はどうだい?」
「はい!だいぶ良くなりました。」
「それは良かった。」
お父様はそう言うと、私の頭を軽く撫でてくれそれはとても心地の良いものだった。すると、誰かが私の部屋に向かって走っている音が聞こえた。
『バンっ』
「お姉様!」
「ジルっ。」
ジルは私の5歳下の弟で、よく懐いていた。私の顔を見ると勢いよく抱きついた。
「会いたかったぁ、もう起き上がっても大丈夫なの?」
「うん、もう大丈夫だよ。」
「ジルがずっと心配していて、レティシアに会いたがっていたんだよ。」
「そうなんですか。」
「ジル、心配してくれてありがとう。」
「ううん。」
ああ。この感じ懐かしいな。
シェラが神獣使いだと分かり婚約者の座を奪われると思った時から、家族に八つ当たりをしてしまっていたから。
自分から突き放したけど、ずっと傍にいてくれた優しい家族。
もう、離れたくないな__。
『失礼致します。公爵様、少しよろしいでしょうか。』
焦った様子で来たのは、ミディム家首席補佐官ルーカスだ。
急を有する案件なのだろう。いつも冷静なルーカスがここまで焦った表情をしているのは過去でも数えられるほどしかなかった。
一体何が起きたのだろう。
「こちらをご覧下さい。」
ルーカスは手紙のような物をお父様に渡した。その封蝋は、皇族が使うものであった。
あれって皇族の紋章…。
え??どういうこと。皇族からの手紙?
前回の人生では、皇族からの手紙なんてなかった。
もしかたら、私の知らないところでお父様は皇族からの手紙を受け取っていた?
皇族からの手紙は、招待状か国家に関する重要案件なのだ。
どちらの物なのだろう。
「ごめんね、レティシア。仕事があるから先に出るね。」
お父様は、手紙を受け取ると開けずに、ルーカスと共に私の部屋から出て行った。
「お嬢様、体調も良くなられたことですし、今日は庭園でも散歩に行きませんか?」
急にお父様がいなくなったから、フィールは私が寂しいと感じているでも思ったのかな。
でも、ジルもいるから平気なのに。
「お姉様。僕も一緒に行ってもいいですか。」
「うん。一緒に散歩しよっか。」
「やったー!お姉様と一緒!」
可愛いなぁ、ジルは。
太陽みたいな笑顔で、喜んでくれている。
64
あなたにおすすめの小説
もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
1度だけだ。これ以上、閨をともにするつもりは無いと旦那さまに告げられました。
尾道小町
恋愛
登場人物紹介
ヴィヴィアン・ジュード伯爵令嬢
17歳、長女で爵位はシェーンより低が、ジュード伯爵家には莫大な資産があった。
ドン・ジュード伯爵令息15歳姉であるヴィヴィアンが大好きだ。
シェーン・ロングベルク公爵 25歳
結婚しろと回りは五月蝿いので大富豪、伯爵令嬢と結婚した。
ユリシリーズ・グレープ補佐官23歳
優秀でシェーンに、こき使われている。
コクロイ・ルビーブル伯爵令息18歳
ヴィヴィアンの幼馴染み。
アンジェイ・ドルバン伯爵令息18歳
シェーンの元婚約者。
ルーク・ダルシュール侯爵25歳
嫁の父親が行方不明でシェーン公爵に相談する。
ミランダ・ダルシュール侯爵夫人20歳、父親が行方不明。
ダン・ドリンク侯爵37歳行方不明。
この国のデビット王太子殿下23歳、婚約者ジュリアン・スチール公爵令嬢が居るのにヴィヴィアンの従妹に興味があるようだ。
ジュリエット・スチール公爵令嬢18歳
ロミオ王太子殿下の婚約者。
ヴィヴィアンの従兄弟ヨシアン・スプラット伯爵令息19歳
私と旦那様は婚約前1度お会いしただけで、結婚式は私と旦那様と出席者は無しで式は10分程で終わり今は2人の寝室?のベッドに座っております、旦那様が仰いました。
一度だけだ其れ以上閨を共にするつもりは無いと旦那様に宣言されました。
正直まだ愛情とか、ありませんが旦那様である、この方の言い分は最低ですよね?
7年ぶりに私を嫌う婚約者と目が合ったら自分好みで驚いた
小本手だるふ
恋愛
真実の愛に気づいたと、7年間目も合わせない婚約者の国の第二王子ライトに言われた公爵令嬢アリシア。
7年ぶりに目を合わせたライトはアリシアのどストライクなイケメンだったが、真実の愛に憧れを抱くアリシアはライトのためにと自ら婚約解消を提案するがのだが・・・・・・。
ライトとアリシアとその友人たちのほのぼの恋愛話。
※よくある話で設定はゆるいです。
誤字脱字色々突っ込みどころがあるかもしれませんが温かい目でご覧ください。
さようならの定型文~身勝手なあなたへ
宵森みなと
恋愛
「好きな女がいる。君とは“白い結婚”を——」
――それは、夢にまで見た結婚式の初夜。
額に誓いのキスを受けた“その夜”、彼はそう言った。
涙すら出なかった。
なぜなら私は、その直前に“前世の記憶”を思い出したから。
……よりによって、元・男の人生を。
夫には白い結婚宣言、恋も砕け、初夜で絶望と救済で、目覚めたのは皮肉にも、“現実”と“前世”の自分だった。
「さようなら」
だって、もう誰かに振り回されるなんて嫌。
慰謝料もらって悠々自適なシングルライフ。
別居、自立して、左団扇の人生送ってみせますわ。
だけど元・夫も、従兄も、世間も――私を放ってはくれないみたい?
「……何それ、私の人生、まだ波乱あるの?」
はい、あります。盛りだくさんで。
元・男、今・女。
“白い結婚からの離縁”から始まる、人生劇場ここに開幕。
-----『白い結婚の行方』シリーズ -----
『白い結婚の行方』の物語が始まる、前のお話です。
貴方なんて大嫌い
ララ愛
恋愛
婚約をして5年目でそろそろ結婚の準備の予定だったのに貴方は最近どこかの令嬢と
いつも一緒で私の存在はなんだろう・・・2人はむつまじく愛し合っているとみんなが言っている
それなら私はもういいです・・・貴方なんて大嫌い
女避けの為の婚約なので卒業したら穏やかに婚約破棄される予定です
くじら
恋愛
「俺の…婚約者のフリをしてくれないか」
身分や肩書きだけで何人もの男性に声を掛ける留学生から逃れる為、彼は私に恋人のふりをしてほしいと言う。
期間は卒業まで。
彼のことが気になっていたので快諾したものの、別れの時は近づいて…。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる