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36話
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これ、恥ずかしいからお父様だけに見せたかったけど……。お兄様に言ったら協力してくれるかな。本当に字を書くのが下手だから、恥ずかしい……。
「あの、これは、お父様に渡そうと思っていた報告書です……。」
ウィリアムは、恐る恐るルーカスに報告書を渡した。
ルーカスは、ウィリアムから紙を受け取ると少し悩みこんだ。
あ、やっぱり読めなかったのかな。書き直そう……。
「うーん、これは街に行った時に発覚したことかな?」
「え、え、あ、はい。そうです!オルフェスさんが言っていました!」
お兄様、僕の書いた字読めるんだ。良かったぁ。
それもそのはず、ウィリアムが授業で書いた紙を全て目を通していたから、何を書きたいのか、字の癖を把握していた。
「……なるほどね、税の引き上げと議会についてのことか………。」
ボソッと独り言を言った。ルーカスは、ウィリアムが悩んでいる原因がこれだと確信し、少し安心していた。
「これは、重大な案件だね。」
ウィリアムの報告書を読み、納得した様子になった。
「そうなんです、僕苦しんでいる人を助けたくて、でもどうすればいいのか分からなくて。」
(ウィリアムは、独りで悩んでいたのか…。頼ってもいいのに。恐らく、邪魔にならないようにと考えたのだろう。)
「ウィリアム、これ一人で調べたの?すごいね。」
「え、僕すごいですか?」
「うん、すごいよ。まだ、こんなに小さいのにみんなのこと考えて行動できるなんて簡単にできることじゃないよ!」
「そ、そっかぁ。」
ルーカスは、咎めるのではなく褒めたたえた。それに反応するように、ウィリアムは照れくさそうに笑った。
だが、ルーカスはどこか、切ない雰囲気を纏っていた。
(僕に頼ろうとしないのは、僕が頼りないからだろうか……。こんな小さい子が、これ程大きな問題を抱え込むなんて……。)
「ウィルが書いたこと、とっても分かりやすいね。けど、僕も書いてもいいかな。」
ルーカスは、ウィリアムの話を聞き報告書を元に別の紙に綺麗にまとめてくれた。ウィリアムが落ち込まないように、"付け加える"という形で。
少しすると、ウィリアムの報告書を元にした文書が完成した。先程とは、段違いで羅列の揃った見やすい字で簡潔にまとめられていた。
「わぁ、お兄様すっごく見やすいです!」
「ウィリアムのおかげだよ、ほとんどウィリアムの書いた事を書いただけだからね。じゃあ、この紙お父様のところに持って行こうか。」
「はい!」
ウィリアムは、安心したようにいつもの状態に戻った。
二人は、手を繋ぎ侯爵の元へ歩き出した。
「あの、これは、お父様に渡そうと思っていた報告書です……。」
ウィリアムは、恐る恐るルーカスに報告書を渡した。
ルーカスは、ウィリアムから紙を受け取ると少し悩みこんだ。
あ、やっぱり読めなかったのかな。書き直そう……。
「うーん、これは街に行った時に発覚したことかな?」
「え、え、あ、はい。そうです!オルフェスさんが言っていました!」
お兄様、僕の書いた字読めるんだ。良かったぁ。
それもそのはず、ウィリアムが授業で書いた紙を全て目を通していたから、何を書きたいのか、字の癖を把握していた。
「……なるほどね、税の引き上げと議会についてのことか………。」
ボソッと独り言を言った。ルーカスは、ウィリアムが悩んでいる原因がこれだと確信し、少し安心していた。
「これは、重大な案件だね。」
ウィリアムの報告書を読み、納得した様子になった。
「そうなんです、僕苦しんでいる人を助けたくて、でもどうすればいいのか分からなくて。」
(ウィリアムは、独りで悩んでいたのか…。頼ってもいいのに。恐らく、邪魔にならないようにと考えたのだろう。)
「ウィリアム、これ一人で調べたの?すごいね。」
「え、僕すごいですか?」
「うん、すごいよ。まだ、こんなに小さいのにみんなのこと考えて行動できるなんて簡単にできることじゃないよ!」
「そ、そっかぁ。」
ルーカスは、咎めるのではなく褒めたたえた。それに反応するように、ウィリアムは照れくさそうに笑った。
だが、ルーカスはどこか、切ない雰囲気を纏っていた。
(僕に頼ろうとしないのは、僕が頼りないからだろうか……。こんな小さい子が、これ程大きな問題を抱え込むなんて……。)
「ウィルが書いたこと、とっても分かりやすいね。けど、僕も書いてもいいかな。」
ルーカスは、ウィリアムの話を聞き報告書を元に別の紙に綺麗にまとめてくれた。ウィリアムが落ち込まないように、"付け加える"という形で。
少しすると、ウィリアムの報告書を元にした文書が完成した。先程とは、段違いで羅列の揃った見やすい字で簡潔にまとめられていた。
「わぁ、お兄様すっごく見やすいです!」
「ウィリアムのおかげだよ、ほとんどウィリアムの書いた事を書いただけだからね。じゃあ、この紙お父様のところに持って行こうか。」
「はい!」
ウィリアムは、安心したようにいつもの状態に戻った。
二人は、手を繋ぎ侯爵の元へ歩き出した。
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