公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~

谷 優

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22話

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  「ギ、ギルバート様、わ、私はお嬢様を不当に扱った事など、一度もご、ございませんっ、私は無実なのです。」

 リリーは声を震わせ泣きながら、ギルバートに懇願した。

   「君が今までやってきたことは、もう調査済みだよ。ヴァイスが徹底的に調べてくれたからね。」

 そう言うと、隣にいたヴァイスが報告書をギルバートに渡した。

   「ここ1年間ティアナ・アステールの腕や足、服で覆われる部分に継続的に鞭のような物で叩く。そして、信憑性のない悪意のある噂を他の使用人に吹き込む。宝石やドレスの窃盗。最後にティアナ宛の養育費の横領などなど数々の蛮行が報告書に記載されている。間違いないな?」

 ギルバートは調査書の内容を要約して読み始め、そしてリリーに問い詰めた。

リリーは俯き、震え始めた。今までの行動が明るみになったのだ。

   「聞いているのですが、返事はないのですね。肯定とみなします。」

ギルバートはリリーに詰め寄り、指に触れ2本同時に折った。

   「ぎゃああああぁぁあ」

リリーはあまりの痛みに耐えられず、叫び声をあげた。

だか、ここは地下牢獄であり尚且つ防音結界を張っているため誰もリリーの声は聞こえない。

   「また、返事はないのですか。」

   「わ、ゎ私がやり、、ましたぁぁっ」

リリーは思いのほかすんなり認めた。

   「なら、お前が一人で横領を企てたのか。」

ギルバートはさらに、リリーに詰め寄った。リリーはもう恐怖で言葉が出ない。

   「また、無言か。」

ギルバートは呆れたように言った。

今度は先程折った指とは違う指をまたさらに、2本折った。

   「ぎゃああああぁ、うぅっいっ、い、言いますっい、い、いますからっ。侍女長に横領の話を持ち掛けられその話に乗りましたぁぁっ。」

ギルバートは納得した。ヴァイスの報告書にも載ってはいたが直接聞きたかったのだ。

   「う、噂をな、な、流したのだってイザベラに言われてやりましたっっ。」

   「なら、ティアナに暴力をしたのも侍女長に言われてやったのか。」

   「そ、それは......っ」

 ギルバートはため息をついて、リリーの指に触れようとした。

   「い、いっい、言われてませんっ...うぅぅ」

焦ったようにギルバート向かって言った。

   「そうか。お前独自で行ったものなのだな。」

ギルバートが呟くと背後から足音が聞こえた。

   「話は聞けたのか。」

公爵が牢獄にやってきた。

   「父上、横領の件は侍女長であるイザベラに唆されたと言っています。そして、ティアナに対しての暴行は独自で行なったものだそうです。」

公爵は凄まじい殺気を放った。

   「お前は誰に手を出したのか分かっているのかっ。」

リリーはもう泣き崩れ、もがいていた。

   「父上、後始末はどうなさいますか。僕がやりたいのですが、」

   「・・・当事者であるティアナに決めさせる。ギルバートもそれでいいな。」

リリーは恐怖のあまり気絶した。

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