公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~

谷 優

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62話

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   "お母様に会いたい"その言葉を言ってから数日後、マリアナが私に報告があると言ってきた。

   「どうしたの?マリアナ。」

マリアナとルーシー、ローズが顔を見合わせ微笑み、告げた。

   「公爵様に先日お嬢様が仰っていた事を、そのままお伝えしたところ、許可がおりました。」

   「許可?なんの許可?」

   「フローラ公爵夫人にお会いできるということです!」

ルーシーは自分のことのように喜んでいる。

   「私が、"お母様に会いたい"って言うことをお父様に伝えたの?」

まずい、いくらお父様が無下にしないことを約束すると言っても、またわがままを言っていると思われちゃう。

もぉ!勝手なことしないでよ!やっと、仲良くなれそうだったのに。

   「公爵様は、快く承諾してくださいましたよ。最近、体調が良い日が続いているそうです。」

でも、私と会ってお母様の体調が悪化しても困る。やっと、イメージが改善されているのにまた一から戻ったらやだ!

   「私、お母様と会いたくない。会わなくても大丈夫。」

三人は顔を見合わせた。

   「…お嬢様。」

   「…フローラ様もお嬢様に会いたがっておられますよ。」

   「大丈夫!」

   「お嬢様は子供ですし、我慢なさらなくてもいいのですよ。」

マリアナ達が、私の事を考えてくれるのは嬉しいけど、気持ちだけ受け取っておく。

   「お嬢様がそう仰るなら…。気が変わりましたら、また仰ってくださいね。」

   「うん、ありがとう。」

納得した様子ではなかったが、理解はしてくれたようだった。







   少し経った後、公爵とティアナは庭園で過ごすことになった。

少しづつだけど、あれからお父様との過ごす時間が増えていったんだよね。

キャー!!今日もたくさんのスイーツが並んでる!!私の好きな物ばかり!!

前は一刻も早くお父様から離れたかったけど、今はお父様と過ごす時間が楽しくて好き。

お父様とは、何気ない会話を楽しんだりしていた。

   「そういえば、最近ティアナの侍女から申し出があった。」

え?もしかして、お母様の件?かな。

   「ティアナが母親を恋しがっているとな。確かに、離れに住むことになってからエリーやティアナはフローラと会う機会がなくなっただろう。」

やっぱり。
でも、お姉様もお母様に会っていないんだ。

   「フローラも成長した姿をみたいと言っていた。エリーとティアナで行くのはどうだ?」

お母様と会うのを、拒んだ事を知っているのかな。だから、お姉様と一緒に行くことを勧めている?

けど、お姉様とならちょっといいかも。
アイビーとのお茶会から、一緒に出掛けてなかったし。

   「お母様は、私に会いたいと思ってくれているでしょうか。もしかしたら、私と会う事で体調が悪化してしまうかもしれません。」

公爵はティアナの言葉を聞き、微かだが悲しみの表情が見えた気がした。

   「ティアナは、フローラに対して負い目を感じているのだろう。そんなに心配することは無い。一度、会って確かめるのはどうだ。」

これは、不器用なお父様なりの配慮なのだろう。無理そうだっら途中でも帰ればいいかな。

   「…お姉様と一緒に行きたいです。」

   「分かった。フローラとの予定を合わせよう。」




それから、お母様へ会いに行くのは明後日
ということになった。
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