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現代編
レベルアップについて
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いつもの様に朝日と良い匂いに起こされ目を開けると、目の前には、俺の寝顔を覗き込む娘の可愛い顔があり、驚いた。
昨日の事を思い出し気まずく思っている俺を他所に娘は、いつもより優しく接してくれているように思えた。
今日の朝食は、簡単な物であったが見違える程に美味しかった。
味噌の味しかしなかった味噌の汁は、ちゃんとだしの利いた味噌汁になり、表面が焦げ中は生の焼きサバは、ちゃんと火が通り、ほのかに洗剤の味がしたご飯は、ふっくらした美味しいご飯になっていた。
娘の成長と優しさが心に染み渡る。
朝食を済ませ、会社へ行くと娘へ嘘を付き、昨日の公園へ向かう。
12年間有給休暇を一度も使わないで、仕事してきたのだから有給がたくさん余っている。
仕事場へ行ってもやることがないので、この際有給休暇を使ってみることにした。
昨日の公園でまた、鳩にパンくずを上げながらレベル上げについて考える。
1.魔物を倒して経験値を獲得する。
2.神様に祈り恩恵を受ける。
3.化け物の様な会社の人間を倒し経験値を獲得する。
4.異世界に転移して人生をやり直す。
5.もう、諦める。
1に関しては、もう魔物が居ないから諦めてるし、2
に関しても昨日やったことで、経験値を手に入れる事が出来なかったのは、明白だ。
残りの候補で考えてみるが、3に至っては、経験値を手に入れる可能性より、犯罪者になる可能性の方が高い、ただの危ない人の行為でしかない。
もし、これを実行して捕まった時
「レベルアップすると思ってやりました。」
なんて本当の事を言えば、平社員から犯罪者にレベルアップ何て笑い話にもならない。
消去法で言えば、4が現実的何じゃないかと思う。
もしかしたら、神奈の失踪と何か関わりがあるんじゃないか、そう感じた俺は、またもや根拠のない自信が溢れてきた。
4の異世界転移について考察する。
仮に異世界転移と神奈が関係していたとしたら、俺が神奈と出会った場所にヒントがあるんじゃないか?
そう、思い立ったのが9時30分
「やばい!間に合わなくなる!」
俺は、急いで初めて神奈と会った場所へ向かう。
気が付けば、俺はパチンコ屋の行列に並んでいた。
パチンコ屋に並んでる人達を良く観察してみたら分かった事がある。
みんな、目がイキイキしていて、どこか体が落ち着かない様な「やってやるぞぉー。」って言う感じがヒシヒシと伝わってくる。
「ここは、当たりかも知れない。」
みんな口には、出さないが俺と同じように異世界へ転移、出来る場所だと勘づいて集まってるのかも知れない。
そうでなければ、この場に集まってる人間の熱気に理由が付けられない。
色々あったが、違ったようだ。
「そりゃそうだ。集まってるのは、幻想と中毒に犯されてる人達だった。」
俺もその内の一人だった。
パチンコ屋から出て神奈と出会った日を思い出す。
あの日と違うのは、空が晴れて神奈がいない事だ。
そして、12年間勤めて初めて有給休暇は、パチンコ屋に入り浸り終わってしまった。
無意義な一日であった。
昨日の事を思い出し気まずく思っている俺を他所に娘は、いつもより優しく接してくれているように思えた。
今日の朝食は、簡単な物であったが見違える程に美味しかった。
味噌の味しかしなかった味噌の汁は、ちゃんとだしの利いた味噌汁になり、表面が焦げ中は生の焼きサバは、ちゃんと火が通り、ほのかに洗剤の味がしたご飯は、ふっくらした美味しいご飯になっていた。
娘の成長と優しさが心に染み渡る。
朝食を済ませ、会社へ行くと娘へ嘘を付き、昨日の公園へ向かう。
12年間有給休暇を一度も使わないで、仕事してきたのだから有給がたくさん余っている。
仕事場へ行ってもやることがないので、この際有給休暇を使ってみることにした。
昨日の公園でまた、鳩にパンくずを上げながらレベル上げについて考える。
1.魔物を倒して経験値を獲得する。
2.神様に祈り恩恵を受ける。
3.化け物の様な会社の人間を倒し経験値を獲得する。
4.異世界に転移して人生をやり直す。
5.もう、諦める。
1に関しては、もう魔物が居ないから諦めてるし、2
に関しても昨日やったことで、経験値を手に入れる事が出来なかったのは、明白だ。
残りの候補で考えてみるが、3に至っては、経験値を手に入れる可能性より、犯罪者になる可能性の方が高い、ただの危ない人の行為でしかない。
もし、これを実行して捕まった時
「レベルアップすると思ってやりました。」
なんて本当の事を言えば、平社員から犯罪者にレベルアップ何て笑い話にもならない。
消去法で言えば、4が現実的何じゃないかと思う。
もしかしたら、神奈の失踪と何か関わりがあるんじゃないか、そう感じた俺は、またもや根拠のない自信が溢れてきた。
4の異世界転移について考察する。
仮に異世界転移と神奈が関係していたとしたら、俺が神奈と出会った場所にヒントがあるんじゃないか?
そう、思い立ったのが9時30分
「やばい!間に合わなくなる!」
俺は、急いで初めて神奈と会った場所へ向かう。
気が付けば、俺はパチンコ屋の行列に並んでいた。
パチンコ屋に並んでる人達を良く観察してみたら分かった事がある。
みんな、目がイキイキしていて、どこか体が落ち着かない様な「やってやるぞぉー。」って言う感じがヒシヒシと伝わってくる。
「ここは、当たりかも知れない。」
みんな口には、出さないが俺と同じように異世界へ転移、出来る場所だと勘づいて集まってるのかも知れない。
そうでなければ、この場に集まってる人間の熱気に理由が付けられない。
色々あったが、違ったようだ。
「そりゃそうだ。集まってるのは、幻想と中毒に犯されてる人達だった。」
俺もその内の一人だった。
パチンコ屋から出て神奈と出会った日を思い出す。
あの日と違うのは、空が晴れて神奈がいない事だ。
そして、12年間勤めて初めて有給休暇は、パチンコ屋に入り浸り終わってしまった。
無意義な一日であった。
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