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現代編
今夜はシチュー
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「君、嫌い、左遷。」
三代目ボンクラ社長より、左遷宣告された次の日、俺は、別の部署の窓際社員になっていた。
朝出勤すると、そこには、先日俺を左遷した社長がニコニコしながら俺を見つけ声をかけて来た。
「主人公君何でこんな所にいるのー?」
「……。」
お前が飛ばしたんだろうが、クソがと思いながら言葉に出すのを我慢し、頭を下げて立ち去る。
社長は、その状況を見て満足したのか笑顔で帰って行った。
その日、お昼から体調不良を訴え帰る事にした。
元々、窓際社員になり下がってしまった俺が帰った所で現場に迷惑がかかる訳でもなかったので、すんなり帰してもらえた。
今の状況を打開する為、公園のベンチに座り鳩にパンくずを上げながら模索する。
「せっかくステータスが表示されたんだから、レベル上がったら凄い能力に目覚めて大金持ちになれるんじゃないか?」
お金持ちに成りさえすれば、あの忌ま忌ましい会社と社長の元で働かなくて済む。
そして、バカにして来た奴らを見返して、裕福に暮らすんだ。
そう思った俺は、今考えつくだけのレベルを上げる方法を紙に書き出した。
1.魔物を倒して経験値を獲得する。
2.神様に祈り恩恵を受ける。
3.化け物の様な会社の人間を倒し経験値を獲得する。
4.異世界に転移して人生をやり直す。
5.もう、諦める。
まず、1だが、魔物が居ないから不可能なのは、わかるから仕方ない。
最初から神頼みと言うのも良くない気はするが、ダメ元で2に挑戦してみる事にした。
「神様と言えば、やはりキリストか……。」
俺は、ホームセンターに行き木材と固定金具を購入し家に帰る。
購入した材料で俺の体と同じくらいの大きさの十字架を作り、半裸で十字架を背負って張り付けにされてみた。
「何だか神々しい気持ちだ。これなら……。」
家の窓ガラスから陽射しが当たり、なんとも神秘的な光景にも見えなくもない。
全く根拠はないのだが、なぜか経験値を豊富に獲ている様な気がして何とも言えない喜びを感じる。
「これが、神の恩恵と言うやつなのか。」
張り付けにされ、暖かい陽射しが体に当たり気持ち良い。
うとうとしていたら、そのまま眠ってしまった様だ。
どのくらい寝ていたのだろう。
日が傾き少し肌寒くなって来たからなのか、変な体勢で寝たからなのか、頭が痛い。
意識がはっきりしない時に、娘が帰って来た。
晩御飯の買い物袋と鞄を落とす音で完全に目を覚ました。
「……。」
娘は、無言でこちらを見ている。
目が合うが言葉が出ない。
家に帰ったら、男が半裸で張り付けにされていると言う、あまりにもひどいこの状況を理解できていないようだ。
俺も理解出来ない。
そして、この状況を作り出した神を恨みそうになる。
娘は、落ち着いて冷静に状況を把握しようとする。
部屋が荒らされた痕跡はなく、張り付けにされているが怪我をしていない俺を見て何かを悟った様で娘は、無言のまま部屋へ戻って行った。
父としての何か大切な物が失われた気がした。
背中を丸め、十字架と拘束具を片付ける。
こんな経験をしたのだからせめてレベルだけは、上がってて欲しいと願うも経験値は、入らずレベルは1のままだった。
失う物は大きく、獲るものは、何もなかった。
その日の晩御飯は、娘が温かいシチューを作ってくれた。
三代目ボンクラ社長より、左遷宣告された次の日、俺は、別の部署の窓際社員になっていた。
朝出勤すると、そこには、先日俺を左遷した社長がニコニコしながら俺を見つけ声をかけて来た。
「主人公君何でこんな所にいるのー?」
「……。」
お前が飛ばしたんだろうが、クソがと思いながら言葉に出すのを我慢し、頭を下げて立ち去る。
社長は、その状況を見て満足したのか笑顔で帰って行った。
その日、お昼から体調不良を訴え帰る事にした。
元々、窓際社員になり下がってしまった俺が帰った所で現場に迷惑がかかる訳でもなかったので、すんなり帰してもらえた。
今の状況を打開する為、公園のベンチに座り鳩にパンくずを上げながら模索する。
「せっかくステータスが表示されたんだから、レベル上がったら凄い能力に目覚めて大金持ちになれるんじゃないか?」
お金持ちに成りさえすれば、あの忌ま忌ましい会社と社長の元で働かなくて済む。
そして、バカにして来た奴らを見返して、裕福に暮らすんだ。
そう思った俺は、今考えつくだけのレベルを上げる方法を紙に書き出した。
1.魔物を倒して経験値を獲得する。
2.神様に祈り恩恵を受ける。
3.化け物の様な会社の人間を倒し経験値を獲得する。
4.異世界に転移して人生をやり直す。
5.もう、諦める。
まず、1だが、魔物が居ないから不可能なのは、わかるから仕方ない。
最初から神頼みと言うのも良くない気はするが、ダメ元で2に挑戦してみる事にした。
「神様と言えば、やはりキリストか……。」
俺は、ホームセンターに行き木材と固定金具を購入し家に帰る。
購入した材料で俺の体と同じくらいの大きさの十字架を作り、半裸で十字架を背負って張り付けにされてみた。
「何だか神々しい気持ちだ。これなら……。」
家の窓ガラスから陽射しが当たり、なんとも神秘的な光景にも見えなくもない。
全く根拠はないのだが、なぜか経験値を豊富に獲ている様な気がして何とも言えない喜びを感じる。
「これが、神の恩恵と言うやつなのか。」
張り付けにされ、暖かい陽射しが体に当たり気持ち良い。
うとうとしていたら、そのまま眠ってしまった様だ。
どのくらい寝ていたのだろう。
日が傾き少し肌寒くなって来たからなのか、変な体勢で寝たからなのか、頭が痛い。
意識がはっきりしない時に、娘が帰って来た。
晩御飯の買い物袋と鞄を落とす音で完全に目を覚ました。
「……。」
娘は、無言でこちらを見ている。
目が合うが言葉が出ない。
家に帰ったら、男が半裸で張り付けにされていると言う、あまりにもひどいこの状況を理解できていないようだ。
俺も理解出来ない。
そして、この状況を作り出した神を恨みそうになる。
娘は、落ち着いて冷静に状況を把握しようとする。
部屋が荒らされた痕跡はなく、張り付けにされているが怪我をしていない俺を見て何かを悟った様で娘は、無言のまま部屋へ戻って行った。
父としての何か大切な物が失われた気がした。
背中を丸め、十字架と拘束具を片付ける。
こんな経験をしたのだからせめてレベルだけは、上がってて欲しいと願うも経験値は、入らずレベルは1のままだった。
失う物は大きく、獲るものは、何もなかった。
その日の晩御飯は、娘が温かいシチューを作ってくれた。
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