付与《バフ》ってどう思いますか?

angelica

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第1話

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ここは小さな村ホーブル。
俺、アルベルク・クラークはこの村で14年前に生まれた。あと2ヶ月で15になる。
この世界での成人は15歳なのでもう少しで俺はこの村を出ようと思っている。
そして…そんなことよりも重要なことがある。それは、15になると誰もがスキルが発言する。俺はそれがどうしようもなく楽しみなのだ。
できればめっちゃかっこいいスキルがいい。炎を操ったり風で斬撃を作ったり…想像するだけでも楽しい。
俺は発現したスキルを極めて世界に自分の存在を知ら示し最強と謳われたいのだ。
あわよくばスカウトとかされて聖騎士になれたりとか、魔王とか倒しちゃおうかなーなんて考えている。
今のところは王都の騎士になるつもりはないが旅に出ようとは考えている。
そのためにも今はとにかく体作りをしている。やっぱり剣を使えたらかっこいからな。
とやかく言っているうちに日が下がり始めた。
「そろそろ帰るか」
荷物をまとめ木剣を担いで夕日を背にしながら家に帰った。

「ただいまー」
「おかえり、お兄ちゃん」
妹のカリラがエプロン姿で出迎えてくれた。俺達には親はおらず母は俺たちを産んですぐに死んでしまい、父は3年ほど前に戦死してしまった。なので今はカリラとの二人暮しだ。
「お風呂にする?ご飯にする?それともーわ・た・し?」
「先風呂入っくるわ」
「ふつーにスルーしないでよ!」
「俺は巨乳派だから貧乳には興味無いだけだよ」
何気ない顔でカリラに言った。カリラは顔はそろそろ整っていて世間一般からすれば美人だろう。俺そう思う。だが…貧乳なのだ。そうゆうのが好みという人もいるだろうが俺は違う。巨乳一筋だ。妻は巨乳以外ありえないと心に決めている。
「ひどい、ひどすぎるよ!お兄ちゃん!今日の夕飯抜きにするよ!?」
「それは勘弁しろよー」
「毎日牛乳飲んでるから大きくなるもん!見てろよー、お兄ちゃんが泣いて抱きついてきても夫さんにはしてあげないからね!」
「へいへい」
半信半疑な気持ちで風呂へ向かった。

風呂から出てカリラと2人で飯を食べたあとすぐに寝床に転がった。今日は一日中トレーニングに励んでいたのもあるがやはりスキルが楽しみすぎて想像をやめられない。思わずニヤニヤしながら考えてしまう。
寝床から起き上がり机の上に置いてある写真を手にする。そこには生まれたばかりのカリラを抱く母とその顔を覗き込む俺、それを微笑ましそうに見ているゴツイ父の写真だった。俺たち家族が全員写っている写真はその写真しかない。
「父さん、母さん俺もう15になるんだぜ?でかくなったろ?」
何気なく写真の2人に話しかける。
写真が突然光出したと思ったら月の光の反射だった。さっきまで雲に隠れていた月は周りが暗いからなのか太陽のように明るく見えた。

それから2ヶ月後…
ついにやってきた。俺の誕生日。
朝は飛び上がるように寝床から出た。昨日は楽しみすぎてなかなか寝付けなかったがそんなことは関係ない。寝不足だが眠気を感じないほどに興奮していた。
かけたしでリビングへ向かう。食料庫から牛乳ひと瓶を持ってきて胃へ流し込む。朝一の牛乳は上手いが今日これまでにないくらいに上手い。ぷはぁと声を上げ、飲み干すとシャワーを浴びた。食卓には早起きしてカリラが作った朝食がある。一足先にカルラは食べていた。
「おひぃしゃん、たんをうひをめうぇど」
「飲み込んでから話しなさい」
咀嚼していたパンを飲み込み改めて
「お兄ちゃんお誕生日おめでとうー!」
「おうよ!俺も今日で15歳!やっとこの日が来たぜー!」
「お兄ちゃんすっごい楽しみにしてたもんねー」
「そりゃー今日で人生変わるからな」
妹との楽しい朝飯を堪能しアルベルクはこれから嘔吐へ行かなくてはならない。すでにもうスキルは発現してはいるものの鑑定してもらわなければ自分では分からない。村にスキルが鑑定系のものを持つ人がいれば王都まで行って鑑定してもらう必要はないが俺は冒険者になって旅がしたいので結局王都のギルドに行くハメになるので居ても居なくても変わらないのだ。
あと、みんな同い年のやつも誕生日は違っても今日スキルが発現する。俺はたまたまその日が誕生日なだけだ。なので王都はスキルを鑑定してもらうためにごった返している。
身支度を整え、王都行きへの馬車へ乗る。
「お兄ちゃん気をつけてよ!あんまり浮かれて問題起こしたりしちゃダメだからね!」
「分かってるよ、待ってろよカリラ。お兄ちゃんが最強のスキルを持って帰ってくるからなー」
「期待してるよー!行ってらっしゃーい」
「行ってきまーす」
王都までは片道3時間ほど馬車かかる。
「妹と相変わらずアッツアツだな」
「おう、シリアス。俺は巨乳派だから妹にそういう感情はありません」
こいつは幼なじみのシリアス・スベルタス。ちなみにシリアスの父親は村の村長だ。
そしてもう1人…
「相変わらず最低ね、女を胸で見るなんて」
この女はリリィ・クリフォン。もう1人の幼なじみだ。
「そんなことはないけどな。ちゃんと顔も見てるんだぞー」
「中身も見なさいよ!」
「リリィもちょっと物足りないからなー」
「死ね!ばか!まだ成長途中なのよ!」
自分の胸を両手で抱えるように隠すリリィに対してアルベルクは
「そりゃー将来が楽しみですなー」
目をつぶりながら心の中でお粗末さまですと言った。
「スキル何かなー?僕昨日は楽しみでなかなか寝付けなかったんだよね」
シリアスがそう言うと2人とも同意をした。誰もが楽しみにしているだろう。本当にこのスキルで人生が変わるのだから。王国を守る聖騎士になったり魔道の天才と謳われ賢者などと呼ばれるかもしれない。能力だけで人生を楽できるかもしれないし、逆に畑仕事のような事をして、一生を過ごさなければならないのかもしれない。むしろそっちの確率の方が高いのだ。俺が欲しがっているスキルは明らかに前者だ。しかも、そんなスキルを持つものはほんのひと握りた。こればかりは運ので願うしかない。

3人で会話を楽しんでいるうちに王都が見えてきた。
ここは王都カーディフル。
ここには、色々なものが集まり商売などが盛んだ。
「やっぱデカいな、俺本でしか見たことないからなー、すげぇ緊張する」
「私は2回くらい来たことあるわよ、お父さんの仕事の手伝いで」
「僕もお父さんと毎年来てるから慣れてるって訳じゃないけどそんなに緊張しないかな」
「じゃー俺だけかよ、来たことないの」
「さすがは根っからの田舎モンね」
「それはみんな同じだろー!」
そんな話をしていると王都の中へ入った。王都は活気で溢れていた。
馬車からおりると
「まだ時間まで結構あるから観光しよか」
シリアスの提案に賛成して観光することになった。待ち行く人の中には人以外にも獣人やドワーフなどの人達もいた。
「あれ食べてみたいわ!」
リリィが指さしているのは…トカゲだ。
「リリィ、あれはトカゲだよ?大丈夫かい?」
シリアスは心底嫌そうな顔をしながら尋ねた。
「いいじゃない、せっかく王都まで来たんだから」
そう言いながら屋台の前まで2人は行くのをアルベルクは後ろから見ていた。あの話の中に入ることはできたがそれよりも道の真ん中を歩く自分と同じ歳くらいの白髪の女性を見ていた。一目惚れしてしまったのだ。目を離そうとしても離れない。釘付けになってします。すると突然俺とその人の間に馬車が通り見えなくってしまった。馬車が通り過ぎた後、その人の姿はなかったが、しっかりと瞼の裏に刻みついていた。
2人の元へ戻り観光を楽しんだ後王都の真ん中にある城へ向かった。ここで鑑定を行ってもらうのだ。城の中へ入り大広間のような場所へ案内された。そこには自分と同い年の男女が沢山いた。俺たちが入ったあともゾロゾロと入ってくる。
大広間の奥には大きなモニターのようなものと正八角形の薄緑色の結晶がありゆっくりと回転していた。

「それではみなさん、これよりスキル鑑定を行います。1列にお並びください」
コートに身を包んだ男性に言われた通りに1列に並んだ。すると
「おいおい、下民ども。こういうのは先に貴族を前にするのが常識ではないのか?」
白のコートに身を包んだ3人が大声を上げてた。あえて全員に聞こえるように。
胸に金色に輝く家紋、あれは貴族の印だ。
「たかが貴族ってだけなのに」
リリィが小声でそう呟くと
「なんだ貴様、私たちに文句でもあるのか?」
ボスのような貴族の隣いた貴族が聞こえたようでリリィに話しかけた。
「そうよ、貴族ってだけで何よ。並ぶだけで文句言って。ガキじゃあるまいし。それならよっぽど私たちの方が礼儀正しいわよ!」
「この小娘が!私たちを愚弄するか!」
取り巻きの貴族がリリィに掴みかかった。
「私たちが本当の礼儀を教えてやる!こっちへ来い!」
キャッとリリィが声を上げた。腕を無理矢理引っ張られ大広間から外へ一緒に出ようとした。
「やめろ!リリィを離せ!」
シリアスがその手を話そうと掴みかかったが殴り飛ばされてしまう。すると、シリアスの鼻から血が垂れてきた。
さすがに俺も見ていられなくなり腕を掴もうとしたらその前に見知らぬ男がリリィを掴んでいた貴族の腕を掴んだ。
「何が貴族だ、恥をしれ!レディにこんな事をするようなやつが高貴な貴族なわけがあるか!お前らは貴族の恥だ!」
「なんだお前は!」
1人の貴族がそう言うと
「私はギルドルト・クリストフ」
「クリストフってまさか!あ、あの国王と同じ家名だと!」
すると、ギルドルトは自分の胸の家紋を指さした。その家紋は他の貴族の家紋のように金色なのだがその家紋は田舎者の俺でも見覚えがあった。これは…
「いかにも、私はこの国の国王ガルベルト・クリストフ14世の息子。第三王子だ」
そう聞くとすぐさま貴族たちが胸に手を当てて頭を下げた。
「申し訳ありませんでした。そうとは知らずこのような態度をとったことを深くお詫び申し上げます」
ギルドルトは頭を下げている貴族たちの方を向くと
「私に謝る前に謝るべき人がいるのではないだろうか」
「ですが…お言葉を返すようですが彼らは下民です。貴族の我々に先を譲るのは礼儀だと思うのですが」
「まだそのようなことを言うか!貴族がそんなに偉いか!貴族という階級は下民を見下すために与えられた階級ではないのだぞ!そんなことも分からぬのならその家紋を今すぐ外すんだな」
すると再び頭を下げた。彼らは不満を浮かべているものが多いがさすがに王子様には逆らえないらしい。
その後その貴族たちは大人しく列へ並んだ。
リリィはギルドルトの元へ方を落としながら近づくと
「その…ありがとうございました」
「なに、大したことはしてないさ。貴族としてあるまじに行為に少々喝を入れだけさ。彼らも貴族という名前だけが取り柄みたいものだからね。さすがに貴族の家紋を取られるのは惜しいみたいだ」
爽やかな笑顔でギルドルトはリリィの礼を受け取った。
「でも君が肩を落とすことはない」
「はい…ありがとうございます」
「ではお互い儀式を頑張ろう、では」
「はい、また」
お互いに会釈を交わしリリィは列へ戻った。
「大丈夫?シリアス」
「あぁ、もう血は止まったよ」
確かに血は止まってはいたが頬が赤く腫れている。
「そろそろ儀式が始まるよ、2人とも」
俺の言葉に彼らは頷き、前を見た。
「では、これよりスキルを鑑定する儀式を始めます」
この儀式では1人ずつ結晶に手をかざす。そうすると結晶が俺たちのステータスを読み取りスクリーンに写し出すと言うものだ。儀式とは呼ばれているがただ一礼をして手をかざすだけだ。

ついに俺たちの番が回ってきた。
まずはシリアス。
シリアスが結晶に手をかざすと結晶は青白く光り出す。だんだんと回転が早くなり目にも止まらぬ速さまで速くなると急に減速を始める。するとスクリーンに文字が写し出された。
「僕のスキルは…錬金術《アルケミア》か。」
「錬金術なんて珍しいんじゃない?」
「分からないけど、将来は錬金術師かな」
シリアスは錬金術か、戦闘には不向きだけど将来には困らなそうだな。
次はリリィだ。
「私は…水操術《マニキュアート》か、割と戦闘向きなのかな?あんまり聞かないけど」
「水を操るってことなのか?それなら汎用性が高そうだけど使ってみないと分からないな」
「そうだね…」
水操術はあんまり聞かないな。どんなことができるか見てみたいな。
「さて、次は俺か」
アルベルクは静かに目をつぶる。そして、水晶に意識を集中させる。
水晶がみんなよりも少しだけ大きく輝いている気がする…
スクリーンには大きく「付与《バフ》」と書かれていた。
アルベルクは言葉を失った。バフ?聞いたことないぞ。というか、固有スキルがバフなんてことがあっていいのか?バフは誰でも使える基本魔法だぞ?
冷や汗が背中をなぞる。こんな能力では自分が騎士団に誘われることもないし、ましてや1人では戦うこともできない。もし、戦いに出るとしてもアシストだ…
「あ、アルベルク…そんなに気を落とすことじゃないよ…気の毒だけど、俺もたいしたことなかったからさ」
「そうだよ!そんなに気を落とさないで!バフなんて聞いたことないけど、まだ戦えないって決まったわけじゃないし…」
アルベルクはそっと2人に言った。
「悪い…2人とも先に帰っててくれ」
そう言うと1人で大広間から出ようと人混みをかき分けながら扉へ向かった。
「アルベルク…」
2人はアルベルクの寂しい背中を眺めながら気を落とすのであった。

大広間を出たあとも自分と同じくらいの人達が今日得たスキルの話をしながら歩いているのを何度も目にした。
興奮したように自分のスキルの自慢をする者、思っていたスキルと違い落胆する者。
もちろん俺は後者だ。それも重度の…
本当にこれが俺のスキルなのか…こんなの脇役が使うくそスキルじゃないか。
「おい!そこの兄ちゃん、若いな!スキル決まったばかりか?」
「はい…そうですけど」
頭にタオルを巻いた武器屋の屋台を出している商人が身を乗り出して話しかけてきた。スキルが決まった人は将来に必須となる武器を買う人が多い。そういう人を狙っているのだろう。
「兄ちゃんの獲物はなんだ!うちは剣が自慢でな、品揃えなら店にも負けねぇ…いや、むしろうちの方がいいもんだ!」
「そうなんですか…」
「おうよ!1本どうだ?剣選びは初めてだろ?まけてやるよ」
すぐに断ろうと思ったが商人の覇気に負け断るのを諦めた。
確かにこの店はすごい屋台だから狭いのは当たり前だがそこら中にビッシリと武器が敷きつめられている。かと言ってもほとんどが剣だ。
剣を選んでいると1本の剣に目がいった。
その剣はブラックサーベルだ。ベースは黒で金具は金色の細工がしてあった。金具の間に赤の宝石もついていた。
「おっちゃん、これ…」
「初心者にしては目があるじゃねぇか、これはなかなかの技もんだよ、でもちょっと大きくて重いんだよ、兄ちゃんに振れるか?」
確かに持った感じはなかなかに重いし大きい。ロングソードには届かないが普通のサーベルよりは明らかに大きい。
「どうだ、兄ちゃん、そいつを振れたら代金はいらねぇよ」
「いいのか?」
「おうよ、ただし振れたらだからな、生半可な振りじゃ俺は認めねぇからな」
ここまで毎日剣を振り続け、トレーニングを欠かさなかった俺にとってこのくらいの剣の素振りなんて造作もないことだ。
剣を鞘から引き抜き下段に構える。
この剣…すごいしっくりくる…そう思いなが斜めに大きく一閃、そしてそのまま流れるように縦に一閃…風を切り裂くような音流れた。
「こりゃーたまげた、本当に振れるなんてな、しかも完璧以上だ、約束だったなそれは今日からお前のもんだ」
「さすがに無償ってのは気が引けるから半額でいいよ」
「なーに言ってるんだ、男に2言はねぇよ」
「いや、さすがにな」
「全くよー、素直に受け取れってんだ、わかった、半分の金額でいい」
商人は折れたように頷いた。アルベルクはこの人は本当にいい人だなと思った。だが、逆にこんなことを繰り返しているようならすぐに店が潰れてしまうのではないかとおもった。
そんなことを考えながらも小銭入れから小銭を出して 半額の値段でその剣を買った。
「ほら、おまけだ」
礼をして、立ち去ろうとした時に商人がこちらへ小剣を投げて渡した。
「餞別だよ、あとその剣の名はファナリスって言うんだ、そいつには固有スキルがついてるからな!大切に使えよ!」
アルベルクはハッとなった。こいつにもスキルが?もしかしたらまだやれるかもしれない…
「本当にありがとう、こいつのおかげで希望が繋がった気がする!」
「そうか!がんばれよ!」
まだ無理だと決まったわけじゃない…こいつと俺で最強を目指してやる!
微かな希望を胸に新たにやることを見つけ大きく踏み出したのだった。
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