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彼女の目的

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 僕「人間の本質は変わらない、、じゃあまなちゃんはきれいになったけど、心は、太ってて可愛くなかった頃のままってこと?」

 まな「そうだよ。可愛くなれたからイケメンの彼氏と付き合えたけど、結局自信がないんだよね。今まで可愛いって言われる機会なかったし、本当にそう思ってるのかなとか、もっと可愛い子はたくさんいるしとか。自分でもなんでこんなめんどくさいのかなって思うけど、頭でわかってても止められないの。」

「整形前の写真見る?」

 僕「え、このタイミングで?笑 うん、見たい。」

 彼女は「あるかなー、もう何年も前だからデータ消えてるかも」と、自分から言い出したのにも関わらず、見せるのをためらうような億劫な態度でスマートフォンをスクロールしている。

「あ、あった!」と嬉々として見つけたその写真を僕に「ほら、全然違うでしょ笑」と見せつける。

 そこに映っていたのは笑顔で細い糸目をさらに細くした豚鼻の14歳の少女だった。

 たしかに太っていて、今の彼女とは別人だ。どう見ても何回見てもイメージが違いすぎる。

「ほら、こうやってやるとビフォーアフターがわかりやすいよ」と整形前の14歳の写真と整形後の美女の写真を交互にスワイプするという、彼女にしかできない遊びを披露してくる。

 僕「いい持ちネタあるね笑」

 まな「整形者の特権ですから笑。」

 僕「なんだろ、おれ今までの人生で出会ったことない子だからめっちゃ常識を覆されてるよ笑」

 まな「でしょうね笑。経験人数を増やしたいってのも、こうして裸を見せる機会を作ることで、きれいな体をキープしたいって思いもあるからやってるのよ。」

「実際セックスあんまり好きじゃないし笑」

 僕「え!好きじゃないんだ!?てっきりよほど好きなのかと、、笑」

 まな「んなわけないでしょww女の子で誰彼構わずヤリたいなんて子そうそういないよ笑」

「でもやっぱり好きな人とはしたいって思うかなあ」

 僕「そーなんだ。やっぱり好きな彼氏じゃないとそういう感情にならないもんなんだね。だからいい女になって元カレとまた復縁したいなって思うんだ?」

 まな「復縁はしなくていいかな。好きだったけど、クズってわかってるし」

 僕「じゃあなんでこの”経験人数増キャンペーン”を続けてるの?さっき言った、きれいな身体でいたいってだけ?」

 まな「うーん、そうだね。手段を追求しすぎて目的を見失った典型的なパターンかな笑」

 僕「なんだそれ笑 じゃあもうだれか好きな人見つけて、好き合ってその人とセックスすればよくない?」

 まな「うん、一応、それもこの”経験人数キャンペーン”の目的の一つなんだけどね。なかなか見つからなくて。」

  

 僕「どんな人がタイプなの?たとえば、おれとかはあり?」




 
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