来世もまた

ゆき

文字の大きさ
2 / 2

今世も

しおりを挟む
 私たちは奇跡の再会をして新たな人生を歩み始めた。そして、桜が咲き誇る春に結婚式を挙げた。
 結婚式を終えて1週間もたてば普段の生活に戻った。
「なんかあっという間の結婚式だったね。」
私は趣味のパズルをしながら言った。
「そうだな、けど二回も結婚式あげれて楽しかった。」
彼は無邪気な笑顔で笑った。なんか子供を見ているみたいに思える。
「そうだ!今日の朝リンゴを買ったんだけど食べる?」
彼はリンゴを私に見せながら言った。
「うん!食べる!うさぎの形にしてよ!」
私は決まってうさぎの形にしてもらう。そっちの方がかわいいし、彼と始めてキッチンにたったことを思い出すから。
 始めて彼とキッチンにたった時、彼はリンゴをうさぎの形に出来るというのでリンゴを渡すとモンスターみたいな形のリンゴがかえってきた。
「これは何?」
不思議そうに聞くと
「うさぎ。」
とだけかえってきた。これがうさぎなのかと悩んだ。いや、うさぎではない。これは
「モンスターみたい。」
私がそう言うと彼は子供のようにほっぺを膨らませ、
「うさぎだよ。」
と言った。それから彼は仕事帰りにリンゴを買ってきてはうさぎの形にする練習をした。始めは本当にうさぎなのかと思うぐらいだったがだんだんうさぎの形になり今では立派なうさぎの形をしている。
「出来たよ。」
彼はリンゴを切り終えてテーブルに向かった。
「うあーすごい!うさぎの形うまくなったね。」
私がそう言うと
「当たり前だよ、どんだけ練習したと思ってるんだ。」
二人でそう話しながらリンゴを食べた。
これが幸せな時間なのだ。
 これからも幸せな時間が末永く続きますように。私は心から願った。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

幼馴染

ざっく
恋愛
私にはすごくよくできた幼馴染がいる。格好良くて優しくて。だけど、彼らはもう一人の幼馴染の女の子に夢中なのだ。私だって、もう彼らの世話をさせられるのはうんざりした。

完結 愚王の側妃として嫁ぐはずの姉が逃げました

らむ
恋愛
とある国に食欲に色欲に娯楽に遊び呆け果てには金にもがめついと噂の、見た目も醜い王がいる。 そんな愚王の側妃として嫁ぐのは姉のはずだったのに、失踪したために代わりに嫁ぐことになった妹の私。 しかしいざ対面してみると、なんだか噂とは違うような… 完結決定済み

真実の愛の祝福

詩森さよ(さよ吉)
恋愛
皇太子フェルナンドは自らの恋人を苛める婚約者ティアラリーゼに辟易していた。 だが彼と彼女は、女神より『真実の愛の祝福』を賜っていた。 それでも強硬に婚約解消を願った彼は……。 カクヨム、小説家になろうにも掲載。 筆者は体調不良なことも多く、コメントなどを受け取らない設定にしております。 どうぞよろしくお願いいたします。

いちばん好きな人…

麻実
恋愛
夫の裏切りを知った妻は 自分もまた・・・。

今更気付いてももう遅い。

ユウキ
恋愛
ある晴れた日、卒業の季節に集まる面々は、一様に暗く。 今更真相に気付いても、後悔してももう遅い。何もかも、取り戻せないのです。

愛のバランス

凛子
恋愛
愛情は注ぎっぱなしだと無くなっちゃうんだよ。

不倫の味

麻実
恋愛
夫に裏切られた妻。彼女は家族を大事にしていて見失っていたものに気付く・・・。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...