4 / 20
01 理人side .
.
しおりを挟む皆がいなくなり、ふと腕時計を見ると深夜の0時だった。
帰ろうかと一瞬思ったが、この恭弥への辛さや苦しさから逃げたくて行きつけのゲイバーへ向かった。
.
「あら、いらっしゃい!理人くんじゃん。今日もいつものやつでいいかしら?」
ゲイバーで働いてるママであるメグさんが俺を見るなりいつものお酒を用意してくれた。
俺はいつもの席に座り、羽織ってたアウターを脱ぎ椅子の背もたれに掛けるとメグさんが用意してくれたお酒を一口、口へと運んだ
「理人くん、今日もまた例の人で来たの?」
メグさんは、俺の事情を知ってるのでそう、と頷いた
「また、例の人なのねぇ…。ノンケを好きになると本当に厄介だししんどいわよね。」
俺もノンケを好きになりたくてなったわけじゃない
たまたま好きになった人がそうだっただけ
しかも、その好きになった人は女好きでヤリチンなのだ。
「ハァァ~…俺だって諦めれるなら諦めたいんだけどなぁ…、ふとした時に見せる優しさについついときめいてしまうんだよな…」
椅子の背もたれに更にもたれ掛かるとメグさんが2杯目のお酒をコツンと音を立てて置いた
「ノンケを好きになったからこうなるのよ…」
メグさんも何とも言えないわ、と言う顔で他のお客さんのお酒を作ったりしてた
「ねぇ、そこのお兄さん今何してるの?なんか悩んでるの?俺も隣に座っていい?」
俺の隣に座ってきた人に話しかけられた。
「あぁ…何もないよ。つか俺に何の用?俺とヤリたくて来たわけ?」
俺は隣に座ってきた男性に向かって挑発する様な発言を落とした。隣に座ってきた男性はそれを聞くなり吹き出すと俺のネクタイを整える様に触ってきた
「そうだったら、ヤらせてくれるわけ?」
男性にそう言われると俺はネクタイを触ってきた手を振り払った
「んー…気分だなぁ。…そうだな、今日は寂しい気分だから俺を抱いてくれると嬉しいかな」
俺はその発言を落とすと、隣に座ってた男性に腕を掴まれ席から立たされた
「んじゃあ、俺がその寂しさを埋めてあげるよ。メグさんお会計を。」
俺はその男性に言われるがままついていくことにした。
11
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
君に望むは僕の弔辞
爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。
全9話
匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意
表紙はあいえだ様!!
小説家になろうにも投稿
あなたの隣で初めての恋を知る
彩矢
BL
5歳のときバス事故で両親を失った四季。足に大怪我を負い車椅子での生活を余儀なくされる。しらさぎが丘養護施設で育ち、高校卒業後、施設を出て一人暮らしをはじめる。
その日暮らしの苦しい生活でも決して明るさを失わない四季。
そんなある日、突然の雷雨に身の危険を感じ、雨宿りするためにあるマンションの駐車場に避難する四季。そこで、運命の出会いをすることに。
一回りも年上の彼に一目惚れされ溺愛される四季。
初めての恋に戸惑いつつも四季は、やがて彼を愛するようになる。
表紙絵は絵師のkaworineさんに描いていただきました。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
王妃そっちのけの王様は二人目の側室を娶る
家紋武範
恋愛
王妃は自分の人生を憂いていた。国王が王子の時代、彼が六歳、自分は五歳で婚約したものの、顔合わせする度に喧嘩。
しかし王妃はひそかに彼を愛していたのだ。
仲が最悪のまま二人は結婚し、結婚生活が始まるが当然国王は王妃の部屋に来ることはない。
そればかりか国王は側室を持ち、さらに二人目の側室を王宮に迎え入れたのだった。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)
優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。
本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる