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01 理人side .
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しおりを挟む「はぁ…、疲れた」
大きいため息をつきながら、背伸びをした
チラリと時計を見ると18時をさしてた
携帯を見るとメッセージが来てた。
【 お疲れ!今から飯に行かね?いつも所で! 】
俺はそれを見ると、了解とだけ入れると
仕事のカバンを持ち職場を出た
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駅前に着くと見覚えのある後ろ姿があった
俺が長年片思いしてる恭弥だ
「お待たせ。大分待たせた?」
「あぁ、お疲れ。俺も少し前に来たとこだから平気、じゃ行こうか。いつものメンバーがもう先に着いたらしい。」
恭弥はそれだけを言うと俺の肩を組んできた。
そして、俺らは行きつけの居酒屋へと向かった。
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店内に入ると席へと案内される
そこには、もう既に飲み始めてる健太と大翔がいた。
「お待たせ、遅くなった」
俺は2人に向かって謝罪してると
健太も大翔も大丈夫と返事をしてくれた
「むしろ、お前らがくる前に先に乾杯しちゃったわ、ごめんな~」
健太はそれを言うとビールの入ったジョッキを掴み、乾杯の素ぶりをした
俺と恭弥は空いてる席に座り、メニューを大翔が渡してくれたので眺める事にした。
だが、決まる前に恭弥が店員に、生ビール二杯!と注文をした。
俺はまだ決まってないのに…なんて思いながらも、生ビールも大好物だしいいか、と開き直り
メニューに書いてある食べ物を見る事にした。
「なぁ、恭弥最近女の方どうなん?」
健太のその発言に俺は思わずメニューを眺めてた手をぴたっと止めた
「あー…最近も女をお持ち帰りしたけど、あんまりだったわ。いい女他にいないかな」
健太も恭弥も楽しそうに女の人の話で盛り上がってる。
俺はそれを俯き、静かに聞くことしかできなかった。
そうしてるうちに店員さんがビールを運んできてくれた。
「なぁ、さっきの店員美人だったよな?あぁ言う女の人はどうなんだよ?」
健太が先ほどビール運んでくれた女の人のことを恭弥に尋ねると恭弥もニヤニヤしながら、悪くないな、なんて話をして盛り上がってる
俺はその会話を隣で聞いていたが耐えれず、ビールのジョッキを掴むと一気に飲んだ。
「え、理人落ち着きなよ…、酔っちゃうよ?」
大翔に止められたが、俺はそれを無視して飲み切りおかわり!!と言うと空になったジョッキを恭弥が取り上げた
「お前さ…酒弱いのに大丈夫なのかよ…?」
俺は恭弥のそういうふとした優しさにギュッと胸が締め付けられた。
「…大丈夫だよ、てか…トイレ行くから退いて」
ビールを一気に飲んだせいか、もう既にぐるぐると酒が回り軽くフラフラしてきた。
俺は軽くふらつく足取りで恭弥を押し退けると、トイレへと向かった
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