ほしぞら

hitomi

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真人と敦盛

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「真人おはよう」
「敦盛様おはようございます」
「飯でも食うか?」
「はい敦盛様」
「敦盛様てのは何とかならないか?父上と呼べ」
「父上ですか?」
「そうだ。葵のことは母上だ」
「がんばってみます父上」
葵が御膳を運んできた女御に
「ありがとう もういいわ」
「はい葵様」
朝ご飯の支度ができたので3人でたべることに
「いただきます。朝ごはん食べたら剣術おしえてよ」
「あぁいいぞ」
「あら、では急がねばなりませぬわ」
「急いで食べては味気ない 真人ゆっくり食べろ」
「はい」
食べ終わると剣術のけいこをつけてくれた
「筋がいいな真人」
「ほんと」
しばらくして重政が来たらしく葵が庭へ通すと
「敦盛何をしている行くぞ」
「おぉもうそんな時間か?ではまたけいこは帰ってきてからだ」
「はい」
重政が敦盛の着替えを待って宮廷の仕事に行ってしまった

「母上まきわりがしたいがありますか?」
「そうね~、ちょっと待ってね」
女御の1人を呼んで
「あります」
「そう真人~おいでまきわりあるみたいよ」
「はい」
庭で真人が巻き割をはじめてだいぶとたまっていたみたいで
どんどんできて台所とふろ場にもっていき
「ありがとう もういいわ 休んでなさい」
「はい」
縁側で寝転がっていつのまにか寝てしまった真人
葵が着ていた着物をかけてやると
「いいにおい」
「ふふ」
いつもにおい袋やお香を焚いているのでその匂いがしたんだろうとおもい
かわいい息子の寝顔を見て安堵した
扇で風をふかせてすやすやと寝ている真人
夕方になりバタバタと足音が聞こえて
「かえたぞ真人」
「静かになさいまし今よく寝てるところ」
「葵風邪をひくぞ」
m人にかけていた着物を葵にはおらせると
真人を抱きかかえて
「布団を敷いてやれ」
「はい」
女御がすぐに動いて
布団を敷き
そこへ寝かせてやることに
「食事はできてるのか?」
「はい今お持ちしますね」
「真人穂このまま寝かせてやれ」
「はい」
食事をしに部屋に行くと用意されていて
「葵、今日の飯はなんだ?」
「なんだと思います?」
「なんだろう?」
「真人が一生懸命巻き割やらキノコ採りしてくれたおかげでキノコご飯」
「あぁそうであったか」
真人が起きてきて
「なんで起こしてくれなかったの?」
敦盛が真人を抱き寄せ
「先ほど帰ってきてのだよ ゆうはんたべるか?」
「うん」

「千歳かえったぞ」
「おかえりなさいませ」
夕飯の支度が出来ているらしく重政は夕飯の支度をしてる部屋に行く
「今日はキノコご飯か?」
「真人がたくさんとってきたので分けてもらいました」
「おぉ そうであったか ではいただこう」
「おいしゅうございます」
「そうだな」

真人も敦盛も夕飯を食べて剣術のけいこをして
「そろそろお風呂に入ったら」
「そうしよう 真人今日は剣術のけいこは終わりだ」
「え~まだやりたい」
「母上を困らせるな風呂に入るぞ」
「はい父上」
2人は風呂の入り寝床についた
「よく寝てるわ 私も寝ましょう」
葵も一緒に川の字でねることに


朝になり葵の方が先に起きて真人の布団を直して
朝の支度を手伝っていると真人が起きてきて
「父上はまだ寝てるよ母上」
「まぁそうなの?起こしてくれる真人」
「は~い」
寝室に行き敦盛を起こそうと布団を見ると
女御さんが片づけをしていて
「父上はどこに。。。」
「もう多き担って着替えていらしゃいます」
「そうありがとう」
父の部屋に行くと
「父上~おはよう母上が起きてるか見てきてほしいて」
「そうか 起きてるぞ」
「よかったお前の方こそ着替えたらどうだ真人」
「そうするよ」
女御さんが着替えるのを手伝ってくれてやっと
着替え終わると
朝ごはんの用意ができていて
「母上の作る料理はおいしい」
「まぁホントありがとう真人」
「ほんとに母上の作る料理はおいしい」
「早くしないと重政が来るぞ 真人」
「はい父上」
敦盛とは逆に静かに歩く重政
「まだ食べていたのか?」
「今日は早いな重政」
「今日は2人の剣術けいこを見ようと思うてな」
「そうなのか!!」
「別に興味があったわけではない」
「おまえもやるか?」
「やらん」
「あっ重政様、朝ごはんはお食べになってますの?」
「あぁたべてきた」
「そうでしたの ではしつれいして」
「こちらも悪かった 朝の忙し時間に」
「いいえ かまいません」
朝ごはんを食べ終えた真人と敦盛は庭に出て剣術のけいこをしだして
「こう見ているとほんとに親子だな」
「そうだ俺は父親だ」
「父上よそ見してると」
「そうはさせない どうだ」
「父上は強い」
「そうだ 都の警備をしてる父はつよい」
「勝てやしないよ」
「いつか勝てる日が来る敦盛も歳を取る」
「重政~」
「ほんとだ」
「いい加減にしろよ行くぞ」
「重政様は何の仕事してるの」
「宮廷てところで帝の世話や会議だな」
「それはわかりにくい都の宮内省だ」
「きいてもわかんないや」
「そうか」
敦盛と重政はしごとにいってしまった
「なんかな~い母上」
「昨日たくさんキノコをとってきてくれたし巻き割も十分あるし今日は用事がないわ」
「そうか することがない。。。」
「ありますとも読み書きの勉強があります」
「そうだった」
「さあ始めますよ 真人」
「はい母上」




























































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