月夜と星

hitomi

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夏休みが終わり新学期

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「おはよう」
「ひさしぶり、おはよう」
下駄箱であったと友達とあいさつすることり、あとからやってくる
大地とあかねがやってきて、
「おはようことりちゃん」
「おはよう大地」
あかねはいつもと変わらない様子に
安堵した。落ち込んでるんじゃないかと思っていたから
子供のことは。。。誰も言わない。
変わらずの態度にほっとした。
「噂になってるかと思った。」
「小さい町だからなっ」
「うん。」
「隣町までいったからね。」
「そうなんだ。」
教室にいくと机の上に花がおいてあり
メッセージが
【気づいてあげられなくってごめんね。あかね。】
誰だろう?
「大地これあんた?」
「そうだよ。気にいらなかった?」
「気に入った。」
バックに直すと席につく

ことりは藤城とその光景を見て自分たちのクラスに移動した。
クラスにつくと参考書を藤城に返し
「ありがとう。たすかった。」
「それはよかった。」
授業がはじまりしばらくして
ことりが窓をみていいると
先生に教科書で頭をたたかれて
「何を考えているんだ!!」
「すいません。。。」
「居残り決定だからな」
「はい」
あまりに空がきれいで、遠くに見える海がきれいに見えて
休み時間になり
「居残り決定ださっ」
「うるさいな 海を見てたの気持ちよさそうだったから」
「今ご海に行ってもクラゲばっかりだ」
「なによ~いいでしょほっといて」
「居残り決定してることりに今日は1人で帰る?」
「え~、待っててくれないの?」
「まってやってもいいけど。どうしようかな?」
「今度のテストで。。。100点」
「ほんとか?今度のは難しいみたいだぞ」
「わかった。がんばる。」
次の授業が始まり昼休みになると
4人で集まりお弁当を広げて
「おっ卵焼き」
「お前の母ちゃん料理うまいもんな」
「そうだろ」
「はあ~、ゆうつだぁ~」
「ことりのやつ居残り決定でさ」
「なにやつたの?」
「窓の外見てただけ」
「まじ~!!」
「何それだけで」
「うん」

昼休みが終わり教室に戻ると参考書とにらめっこ
してることり
「やっぱわかんない。。。」
「ここよく見てみろ?」
指をさしてるところを見ると
「なぁ~んだ!!わかった。」
「見落とすなよ」
「うん」
ノートを開き勉強していることり
希世がだまってそれを見ていると
「あいつもがんばってるみたいだな」
「いつまで続くのか?」
「希世は、頭いいから勉強しなくてもいけどあいつのひっしなとこ見習えよ」
「そうするわ」
席に着くと授業が始まった。
授業が終わり、帰りのホームルームが始まり
ことりには入ってこない先生の話しがおわり
居残りの準備をしてると
「部活どうする?」
「居残りだから。。。」
「そうだったな がんばれよ」
「うん」
藤城は部活に向かう。あとを追いかけて希世が
「お疲れ、これから部活いつまで出るつもり?」
「とりあえず文化祭終わってからかな」
「そうなんだ。」
「希世は部活ないの?」
「入ってない。かえって勉強しないと」
「そうなんだ。」
下駄箱まで送ると希世は帰っていった。
夕方の校舎、グラウンドでは運動部の部活が始まっている。
廊下を渡り美術室に向かう。
「部長遅かったですね?用意しときましたよ。」
「ありがとう。今日はことりは来ないからかたづけていいぞ」
「え~、なんでなんですか?」
「居残りしてる。」
「うわあ~、たいへんですね。」
グラウンドを見ながら絵を描きだして
「そうだろう~」
「はい」
ことりの分の絵の具セットを片付けて
ほかの部員も絵を描き始めた。
夕暮れ時、のどかな時間教室でことりは勉強していた。

居残りから解放されたことりは部室へむかう。
「居残り終わったから帰ろう!!」
ドアを開けるともぬけの殻誰もいない。。。あたりを見渡して
画材を直してる藤城を見つけて
「帰ろう」
「ちょっと、待ってて」
「うん」
片づけを終えると、部室お鍵を閉めて職員室にカギを返しに
先生につかまる。
「なんだお前たち付き合ってるのか?だからことりの成績があがったのか?」
「先生勉強見てるだけですよ。」
「ほうそうか」
職員室を出るころにはことりがきれはじめて
「なんでちゃんと言わないの?」
「あぁ、なんとなく」
「なんとなくなんだ」
帰りの電車の中でも怒ってることりに
「しばらく離れよう 勉強は見てやるし」
「うざくなった?」
「違うけどおたがいのため」
「なら分かった。」
2人は距離を置くことにした。
お互いの勉強のために集中する時間が必要だったから
悲し別れの後、ことりは
「なんでだろう」
1人お風呂に入りながら泣いていた。



































































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