月夜と星

hitomi

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秋の海

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「大地も漁にでるの?カワハギ食べたいアジとかき今日は何とるの?」
「スズキとか太刀魚だよ」
「なぁ~んだ!!カワハギがよかった」
「網に引っかかってたらね」
「うん」
大地のほっぺにキスして
「がんばってね」
「うんわかったよ 待ってるね」
大地は漁船にのりおとうさんとおじいちゃんと一緒に海に出る。

港でまってるあかね、大地は網をしかけて引き上げるために海に出た。
しばらくして船が帰ってきて
「大量大量ほらたまたまカワハギもつれたよ」
「えっ、ホントうれしい朝ごはんに食べる」
「1回風呂入らないと家に来る」
「うんおばちゃんに焼いてもらう」
まだ朝の早い時間、大地のお父さんの運転する車に乗り
大地の家に
「おばちゃんおはよう」
「あかねちゃんおはようどうしたのこんな早くに」
「カワハギとれたからやいてほしい」
「ええよ。すぐ用意してあげるから座って待ってて」
座敷に座る。
「おばちゃんありがとう。」
「俺風呂入ってくるわ」
大地の親もあかねが子供をおろしたことは知らない。
黙っているつもりはないがいづれはいうつもりだ。
「どうしたの?なんかあった?げんきないみたいね。」
「ううん。げんきだよ。」
「大地と喧嘩でもした?」
「子供おろしたの」
「大地の子かい?あの子何にも言わないからつらかったね。産んでもよかったのに。。。」
「えっ、ホントに次はちゃんと産むね」
「大地、はよせんと学校送れるよ」
「わかってる」
急いで制服に着替えて支度をすると今朝取れたカワハギを焼いて
くれたみたいで食卓に並んでる。
あかねが待ってたみたいで、一緒に朝ごはんを食べていると
「行くり食べたらええ、お父さんが送ってやるから」
「えっ、いいの?やった~」
「ありがとございます」
朝食を済ませると車で待ってる大地のお父さんにお礼を言って
車の中
「大地あかねちゃんとなんか合ったのか?さっきかあさんがいってたんだけどな」
「子供のこと?おろしちゃった。」
「そうか!!お父さんもお母さんもあかねちゃんにもし子供ができたら産んでもいいんだよ」
「えっ、ほんとに!!」
「ああ、とうさんはかまわねぇ、おろすときお金はどうしたんだ」
「俺が貯めてたお金つかった」
「馬鹿だな~なんで相談しなかった?」
「反対されると思ってた。。。」
「反対なんかしないさ。孫の顔見たかったなぁ~
ほらついたぞ」
「いってきます」
「とうさんありがとう。ごめんな孫の顔見せられなくって」
手を振ると言ってしまった。
「なんかすきりした。つかえがとれた感じ」
「俺もいつか言わなきゃって思ってたから、父さんに言うのが怖かった。」
「おはよう大地、あかねちゃん」
「おっ、おはよう」
「どうしたの?なんかあったの?」
「うんなんもない」
「子供おろしたこと大地の親に話したの」
「どうだったの?」
「産んでもいいて言われた。」
「ほんとよかったねじゃ次は産むんだね」
「出来たらね」
それぞれの教室に向かう
晴れ晴れとした気持ちであかねはクラスのドアを開けた。
「おはよう」
といいクラスに入る。
明るいあかねにそんな出来事があったなんて誰も知らない。
いつものように過ぎてく時間に
何のためらいもなく、地裁町田じゃらうわさが広まるのも時間の問題





































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