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第三章 銀の百合
月光に現れる村
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村のある場所に四人が着いたのは、日暮れ間近になってからだった。リゼットが、新しく買った地図を眺めて、考え込んでいる。
「たしかに、この辺のはず。なのに、これはどういうこと?」
すぐ西を深い森に囲まれたそこは、何もない草原だった。地図では、この森のすぐ東側に村の印があり、宿のマークまで丁寧に書かれていた。なのに、何もない。
「あの店主に、一枚かまされたか?」
あたりを見渡しながら、クロヴィスが呟いた。夕日がどんどん沈んでいく。このままでは夕食にさえありつけない。皆は、今日の夕食をあきらめることにして、ここに野宿の用意をした。隣にある森から皆で手分けをして薪を集め、ある程度積み上げたところに焚き付け用の木の皮を入れる。そして、火打石で火をつけようとジャンヌが石を取り出すと、その時、不思議なことが起こった。
突然、皆の周りが光りだしたのだ。その光は地面から、そして、周りから、あらゆる場所から出てきてはエリクたちを囲んでいった。その光に目が慣れてくると、四人は自分たちを囲んでいる光の中にたくさんの建物や道、草や花や木、そして人々がいることを知った。
「まさか、これが銀の村?」
ジャンヌが、周りを見渡して、言った。
「夜になると、月の光を浴びて現れるみたいね」
リゼットが、ため息をつく。自分自身も花小人だが、本物の銀の森、いや、銀の村を見るのは初めてだった。
そこで、エリクはこの村の人たちに、話しかけてみることにした。あの花屋の店主の言っていることが本当なのか、確かめたかったからだ。
「僕は、この村の人に話を聞いてくる。皆はどうする?」
聞かれて、他の三人は目を見合わせた。
「あたしも行くよ、エリク。ここは迷いやすそうだから、皆で行動したほうがいい」
ジャンヌが、そう言って笑った。そして、クロヴィスを小突く。
「分かってるよ。俺も行くさ。ジャンヌの言う通り、一面銀色のこの村で一人で行動するのは危険だからな」
「じゃあ、話は決まりね」
馬を休ませようとしていたリゼットが、立ち上がって自分の着ていた服に着いた草を払った。
「あ、そういえば」
リゼットが、そこを発つ前に、思い出したように三人に声をかけた。馬に触れて、優しくなでてやると、こう言った。
「この子に、名前をつけなきゃね。すっかり忘れていたわ。何がいいかしら」
「それじゃあ、この村を回っている間にみんなで決めようよ」
エリクが提案すると、皆はそれを呑んだ。
四人は、疲れているはずの馬を連れて、村を回ることにした。そして、最初に出会った村人に話しかけてみることにした。勇気のいることだが、何故かジャンヌは慣れていて、村で最も大きいと思われる木の下で酒を飲んでいる年配の男性に声をかけた。
「こんばんは。私たちは旅のものですが、伺いたいことがあって。少しよろしいですか?」
すると、老人は驚いた顔をして、ジャンヌと、ジャンヌの後ろにいる三人を見た。
「こりゃ驚いた。色のある人間が、迷うことなくこの村に入れるとは」
「色のある人間?」
エリクが老人の言葉を受けて、クロヴィスに聞いた。
「俺たちが銀一色じゃないからな。彼らからすれば、俺の黒さえカラフルなんだよ」
そして、クロヴィスは老人の所へリゼットを連れて行って、こう説明した。
「この女性は花小人です。彼女がいるからかもしれません。花小人は銀の森で迷うことがないといいますから」
「そうか」
老人は、そう言って目を伏せた。そして、ジャンヌのほうを見ると、すくっと立ち上がってお尻に着いた銀色の草を払った。
「わしらはあの時以来時を失った。そんなわしらで分かることなら、何でも聞いてくれ」
その言葉に、ジャンヌは頷いた。
「まず、この村はどうしてこんなふうになったんですか? 銀の森は昼間にも普通に存在します。でもこの村は、夜にしか姿を現さない」
その質問に、老人はどこか遠い目をして、夜空を見上げた。
「フレデリクが、この村を隠したんじゃ」
「フレデリク?」
リゼットが問うと、老人は深く頷いた。
「この村を命をとして救ってくれた、月の花小人じゃ。彼は、彼に残された最後の力を使って、銀の村になり行くこの村に錬術をかけた。この村が銀色に変わって、略奪に遭うことがないように。そうやって、月夜の夜の間だけ、わしらはここに現れる。ここにいないときはいつも、眠っているんじゃよ。太陽に隠された月ともにな」
花屋の店主が言っていたことは、本当のことだった。四人は互いに頷きあうと、老人に礼を言ってその場を立ち去った。
「ここは、いまでもフレデリクに守られているのね」
リゼットは、感慨深そうにしていた。その姿を見て、エリクは村の外に出ようと提案した。
「もう、この村には用がないはずだよ。この村にかかわりのある花屋の店主さんやあの町の人たちならともかく、僕らは部外者なんだ」
「でもそれって、少し寂しいかな」
ジャンヌはそう言って、頭の後ろに手を回して星空を見上げた。銀色に輝く木立や建物から見える景色は、素晴らしいものだった。
そうしていると、なんだか星空に近づいた気がして、気持ちがよかった。そんなジャンヌを知ってか知らずか、クロヴィスが、次の村人を探す皆の足を止めた。
「俺にいい案がある」
そう言って、皆を村の出口に導いた。
「この村を出るの? もうちょっとここにいたいな。どうせ昼になったら蜃気楼みたいに消えちゃうんでしょ、ここ」
「いや、たぶん違う。今出ないと、俺たちも危ない」
「どういうこと?」
訝し気に効いてくるジャンヌにの肩を叩き、クロヴィスはリゼットを見た。
「あんたも分かっているよな。この村のこと」
リゼットは、頷いた。
「銀の森は、昼間でも迷う森。この村の人たちが昼間眠っているということは、この村に入っている状態の私たちも同じ目に遭うってこと。ここの村の住人と同じ扱いだから、私たちは、この森の消滅とともにここから消えてしまうことになる」
「そんな! じゃあ、早いとこ出ないと危険じゃん。のんびり歩いている場合じゃなかった!」
ジャンヌがいきなり慌てふためいたので、他の三人は笑ってしまった。
「まだ夜は始まったばかりだよ、ジャンヌ。大丈夫。静かに、この村と別れを告げよう」
エリクは、そう言ってジャンヌをなだめた。そして、銀の村をゆっくりと出ると、出口に近い草原の一か所に寝床を定めた。エリクは馬の横にもたれかかって寝た。その馬の体温が暖かく、ぐっすり眠ることができた。
次の朝、皆が目覚めると、真っ先に起きていたリゼットが、朝日を正面に捉えて深呼吸していた。
「リゼット、おはよう」
エリクがリゼットに声をかけると、リゼットは嬉しそうにおはよう、と返してくれた。そして、一回大きく背伸びをすると、朝日を背に振り返り、エリクを見た。
そして、こう言った。
「エリク、あんたになついているその馬、名前が決まったわよ」
「名前が?」
「ええ。昨日の夜、寝る前に決めたの。この子の名はね」
そう言って、リゼットは、まだ眠っている馬の背を優しく撫でた。
「この子の名は、フレデリクよ」
「たしかに、この辺のはず。なのに、これはどういうこと?」
すぐ西を深い森に囲まれたそこは、何もない草原だった。地図では、この森のすぐ東側に村の印があり、宿のマークまで丁寧に書かれていた。なのに、何もない。
「あの店主に、一枚かまされたか?」
あたりを見渡しながら、クロヴィスが呟いた。夕日がどんどん沈んでいく。このままでは夕食にさえありつけない。皆は、今日の夕食をあきらめることにして、ここに野宿の用意をした。隣にある森から皆で手分けをして薪を集め、ある程度積み上げたところに焚き付け用の木の皮を入れる。そして、火打石で火をつけようとジャンヌが石を取り出すと、その時、不思議なことが起こった。
突然、皆の周りが光りだしたのだ。その光は地面から、そして、周りから、あらゆる場所から出てきてはエリクたちを囲んでいった。その光に目が慣れてくると、四人は自分たちを囲んでいる光の中にたくさんの建物や道、草や花や木、そして人々がいることを知った。
「まさか、これが銀の村?」
ジャンヌが、周りを見渡して、言った。
「夜になると、月の光を浴びて現れるみたいね」
リゼットが、ため息をつく。自分自身も花小人だが、本物の銀の森、いや、銀の村を見るのは初めてだった。
そこで、エリクはこの村の人たちに、話しかけてみることにした。あの花屋の店主の言っていることが本当なのか、確かめたかったからだ。
「僕は、この村の人に話を聞いてくる。皆はどうする?」
聞かれて、他の三人は目を見合わせた。
「あたしも行くよ、エリク。ここは迷いやすそうだから、皆で行動したほうがいい」
ジャンヌが、そう言って笑った。そして、クロヴィスを小突く。
「分かってるよ。俺も行くさ。ジャンヌの言う通り、一面銀色のこの村で一人で行動するのは危険だからな」
「じゃあ、話は決まりね」
馬を休ませようとしていたリゼットが、立ち上がって自分の着ていた服に着いた草を払った。
「あ、そういえば」
リゼットが、そこを発つ前に、思い出したように三人に声をかけた。馬に触れて、優しくなでてやると、こう言った。
「この子に、名前をつけなきゃね。すっかり忘れていたわ。何がいいかしら」
「それじゃあ、この村を回っている間にみんなで決めようよ」
エリクが提案すると、皆はそれを呑んだ。
四人は、疲れているはずの馬を連れて、村を回ることにした。そして、最初に出会った村人に話しかけてみることにした。勇気のいることだが、何故かジャンヌは慣れていて、村で最も大きいと思われる木の下で酒を飲んでいる年配の男性に声をかけた。
「こんばんは。私たちは旅のものですが、伺いたいことがあって。少しよろしいですか?」
すると、老人は驚いた顔をして、ジャンヌと、ジャンヌの後ろにいる三人を見た。
「こりゃ驚いた。色のある人間が、迷うことなくこの村に入れるとは」
「色のある人間?」
エリクが老人の言葉を受けて、クロヴィスに聞いた。
「俺たちが銀一色じゃないからな。彼らからすれば、俺の黒さえカラフルなんだよ」
そして、クロヴィスは老人の所へリゼットを連れて行って、こう説明した。
「この女性は花小人です。彼女がいるからかもしれません。花小人は銀の森で迷うことがないといいますから」
「そうか」
老人は、そう言って目を伏せた。そして、ジャンヌのほうを見ると、すくっと立ち上がってお尻に着いた銀色の草を払った。
「わしらはあの時以来時を失った。そんなわしらで分かることなら、何でも聞いてくれ」
その言葉に、ジャンヌは頷いた。
「まず、この村はどうしてこんなふうになったんですか? 銀の森は昼間にも普通に存在します。でもこの村は、夜にしか姿を現さない」
その質問に、老人はどこか遠い目をして、夜空を見上げた。
「フレデリクが、この村を隠したんじゃ」
「フレデリク?」
リゼットが問うと、老人は深く頷いた。
「この村を命をとして救ってくれた、月の花小人じゃ。彼は、彼に残された最後の力を使って、銀の村になり行くこの村に錬術をかけた。この村が銀色に変わって、略奪に遭うことがないように。そうやって、月夜の夜の間だけ、わしらはここに現れる。ここにいないときはいつも、眠っているんじゃよ。太陽に隠された月ともにな」
花屋の店主が言っていたことは、本当のことだった。四人は互いに頷きあうと、老人に礼を言ってその場を立ち去った。
「ここは、いまでもフレデリクに守られているのね」
リゼットは、感慨深そうにしていた。その姿を見て、エリクは村の外に出ようと提案した。
「もう、この村には用がないはずだよ。この村にかかわりのある花屋の店主さんやあの町の人たちならともかく、僕らは部外者なんだ」
「でもそれって、少し寂しいかな」
ジャンヌはそう言って、頭の後ろに手を回して星空を見上げた。銀色に輝く木立や建物から見える景色は、素晴らしいものだった。
そうしていると、なんだか星空に近づいた気がして、気持ちがよかった。そんなジャンヌを知ってか知らずか、クロヴィスが、次の村人を探す皆の足を止めた。
「俺にいい案がある」
そう言って、皆を村の出口に導いた。
「この村を出るの? もうちょっとここにいたいな。どうせ昼になったら蜃気楼みたいに消えちゃうんでしょ、ここ」
「いや、たぶん違う。今出ないと、俺たちも危ない」
「どういうこと?」
訝し気に効いてくるジャンヌにの肩を叩き、クロヴィスはリゼットを見た。
「あんたも分かっているよな。この村のこと」
リゼットは、頷いた。
「銀の森は、昼間でも迷う森。この村の人たちが昼間眠っているということは、この村に入っている状態の私たちも同じ目に遭うってこと。ここの村の住人と同じ扱いだから、私たちは、この森の消滅とともにここから消えてしまうことになる」
「そんな! じゃあ、早いとこ出ないと危険じゃん。のんびり歩いている場合じゃなかった!」
ジャンヌがいきなり慌てふためいたので、他の三人は笑ってしまった。
「まだ夜は始まったばかりだよ、ジャンヌ。大丈夫。静かに、この村と別れを告げよう」
エリクは、そう言ってジャンヌをなだめた。そして、銀の村をゆっくりと出ると、出口に近い草原の一か所に寝床を定めた。エリクは馬の横にもたれかかって寝た。その馬の体温が暖かく、ぐっすり眠ることができた。
次の朝、皆が目覚めると、真っ先に起きていたリゼットが、朝日を正面に捉えて深呼吸していた。
「リゼット、おはよう」
エリクがリゼットに声をかけると、リゼットは嬉しそうにおはよう、と返してくれた。そして、一回大きく背伸びをすると、朝日を背に振り返り、エリクを見た。
そして、こう言った。
「エリク、あんたになついているその馬、名前が決まったわよ」
「名前が?」
「ええ。昨日の夜、寝る前に決めたの。この子の名はね」
そう言って、リゼットは、まだ眠っている馬の背を優しく撫でた。
「この子の名は、フレデリクよ」
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