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第十一章 スノー・ドロップ
褒められて
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イェリンの、意地悪な姉。それがまだこの星にいる。
「アース、あなたは天才です」
ナリアが真顔でアースの肩を叩く。リゼットは喜びのあまり飛び上がっていた。
「イェリンはこれで安心ね! お姉さんはずっとこの星に一人でいればいいんだわ」
ジャンヌやセリーヌたちも同じで、手を叩いて喜んでいた。イェリンの運がいいのか、姉の運が悪いのか。しかし、アースは少し浮かない顔をしていた。
「確かにイェリンにとってはよかったかもしれない。だが、全く知らない土地に来て彼女の姉はどう暮らせばいい? イェリンも、姉が一緒でなかったとわかれば探すだろう」
「それはそうだが、イェリンの幸せのためにはこれで良かったんじゃないか?」
クロヴィスが意見をすると、他の皆もそれに賛成した。だが、ナリアだけが少し何かを考えていて、前に進もうとしなかった。
セベルとエーテリエが幌馬車を売りに行くというので、エリクたちはそれをいったん見送ると、荷物の準備をした。いま、ここは夏で暖かいが、これから行く場所は高地で、雪もある寒い場所だ。
「あの山脈は、核爆弾によって山頂と麓がえぐられています。大きな湖ができていますから、そこを迂回していくことになるでしょう」
ナリアはそう言って皆に地図を示したが、まだ何かを考えている。アースがその意を汲んだのか、ナリアの肩に手を置いた。
「イェリンの姉に会ってから行くか」
ナリアは、そう言われると、悩んでいたことから解放されたように明るい表情をした。
「そう言ってくださるのですね。でも、エリクやリゼットたちがそれでいいのか、不安なのです」
すると、リゼットが他の皆と目を見合わせて、肩をすぼめた。
「そんなことで悩んで、ナリア様らしくないですわ。私たちは一向にかまいません。むしろ、イェリンをいじめていたこと、ぎゃふんと言わせてやらなくては!」
リゼットの言葉がいつもより丁寧だ。クロヴィスやジャンヌはそれがおかしくてつい、笑ってしまった。
しかし、そんな二人を無視して、リゼットは荷物の用意を始めた。
「ねえアースさん」
しばらくして、荷造りの手を止めずに、他の皆にも聞こえるように、エリクがアースに尋ねた。荷造りは大半を終え、あとはフレデリクの負担を減らしつつ自分たちの装備を確認する段になっていた。
「イェリンのお姉さんはイェリンのことを、本当はどう思っているんでしょうか」
すると、アースは笑って応えてくれた。
「大切な妹だと思っているんだろうな。これは推測にすぎないが」
「大切な妹に、意地悪をするんですか?」
「イェリンの姉が意地悪をしたわけじゃない。おそらくイェリンが姉の行為や言動を意地悪だと受け取っているだけだ。彼女を見ていると、そう思えるがな」
アースの言葉を聞いて、エリクは黙り込んでしまった。アースの考えていることがよく分からない。意地悪は意地悪だ。悪いことなのだ。その悪いことを悪いことと受け取ることが普通なのに。
「エリク」
混乱しているエリクに声をかけたのは、クロヴィスだった。
「俺の逆だろうな、イェリンは。俺の親は、自分が悪いことをしたと思っていない。だが、目を潰されて虐待を受けてきた俺からすれば、ひどく悪いことだった。だがイェリンに関しては、その逆なんだ。姉がどんなにいいことをしても、イェリンは意地悪と取ってしまう。おそらく彼女の姉は厳しい人なんだろう」
「厳しい人なら、なおさらイェリンをいじめそうだけど」
エリクが口を尖らせると、クロヴィスは笑って応えた。
「それは、本人に会ってみればわかるさ。おそらく、この近くにいる地球人のことなら何でも分かるんだろう、アースは」
そう言って、クロヴィスはアースに視線を移した。彼は荷物の整理を終えて自分の装備をきちんと確かめていた。相変わらず軽装だ。エリクもクロヴィスにつられてアースのほうを見る。
「なんだ、二人して」
アースは少し不機嫌そうに視線に応えたが、すぐに気を取り直してエリクとクロヴィスの肩を叩いた。
「言っておくが、俺は神様じゃない。何も創造していないし天罰を与えることもない。そんなただの人間が、特定の人間に干渉できるものか」
すると、今度は少し遠くで準備を終えたナリアが、くすくすと笑った。ナリアはアースに比べると少し重装備だった。彼女の持っている杖の飾りが大きいのもそうだが、寒さに耐えるための毛皮を着ているせいもあった。女性は男性に比べて冷えが回りやすい。クロヴィスやエリクたちもアースに言われて女性に多く毛皮を回していた。特に小さいリゼットには気を配った。
ナリアは笑いを止めると、こうつぶやいて女性陣の中に入っていった。
「干渉しようとすればいくらでもできますのに」
それを聞いたクロヴィスが、大きく息を吐いて、そして、笑った。
「やらないだけなんですね」
その言葉に、アースは言葉を呑みこんだ。惑星因果律を統括する星の人は、色々なことができる代わりに、やりすぎないように自分を制御している。特定の個人に干渉してその運命を変えてしまうことなど容易いことだったが、それをやらないのは星の人としての自覚があるからだった。
「アースさんは、優しいんですね」
エリクは、屈託のない笑いをアースに向けた。そんなエリクを見て、アースは頭を抱えた。ナリアの一言のせいでとんでもない誤解をされてしまった。自分はそんなに優しくはない。そんな自覚を持ったことなどなかった。
そんなアースを見て、今度はセベルが追い打ちをかけてきた。
「エリクの言う通り、師匠は優しい。だから俺もこんなに強くなれたんだ」
そんなセベルを見ていたナリアが、さらに追い打ちをかける。
「あなたほどやさしい人間をわたくしは知りません。そう言われて嬉しくはありませんか?」
その言葉に、アースは照れながらそっぽを向いた。
「いい気分なものか。恥ずかしい」
すると、今度は女性陣の中から、声が上がった。リゼットだ。
「恥ずかしがるようなことではありませんわ。誉め言葉は素直に受け取っていいんです。私も、その、優しいと言われれば照れますけど、でも、言われればまんざらでもないというか、嬉しいですもの」
そんなリゼットが嬉しそうにしていると、横で毛皮についたボタンに四苦八苦しているジャンヌが、手を止めた。
「みんなが褒めているんだから、素直にならないと、褒めたほうも悲しくなりますよ。まあ、どっちみちリゼットが優しいとかは絶対ないと思うけど」
ジャンヌはそう言っていたずらっぽく笑った。そんなジャンヌにリゼットが食ってかかり、いつものケンカが始まった。それを横で見ていたセリーヌが、完璧に準備を終えて、最後の一言をアースに投げかけた。
「私は、ナリアさんの言葉を信じます。本当は、心の中では私たちの言うことが温かく感じられているのではないですか? 私だったら、胸の中が温かくなって、幸せな気持ちになります。確かに本当のことを言われると恥ずかしいですが、それでも嬉しいものは嬉しいものです」
セリーヌに追い打ちをかけられ、クロヴィスとエリクに背中を叩かれて、アースは初めて照れながらも素直な笑顔を見せた。それは少しだけだったが、皆の心を満足させるには十分だった。
アースは、深い傷を多く抱えた人間だった。心にも、体にも、ずいぶんとたくさんの傷があった。その傷が、ナリアの呼び声に応えてエリクたちを助けるという行為に足を向けさせた。結果、優しいと言われることになった。
「あなたの負った傷が、この『優しい水』ナリアで少しでも癒されるのなら」
ナリアは、小さな声でそう言って、皆の中に混ざっていった。
そして、女性陣の中に混ざって談笑しながら、わずか先の出立の時を待った。
「アース、あなたは天才です」
ナリアが真顔でアースの肩を叩く。リゼットは喜びのあまり飛び上がっていた。
「イェリンはこれで安心ね! お姉さんはずっとこの星に一人でいればいいんだわ」
ジャンヌやセリーヌたちも同じで、手を叩いて喜んでいた。イェリンの運がいいのか、姉の運が悪いのか。しかし、アースは少し浮かない顔をしていた。
「確かにイェリンにとってはよかったかもしれない。だが、全く知らない土地に来て彼女の姉はどう暮らせばいい? イェリンも、姉が一緒でなかったとわかれば探すだろう」
「それはそうだが、イェリンの幸せのためにはこれで良かったんじゃないか?」
クロヴィスが意見をすると、他の皆もそれに賛成した。だが、ナリアだけが少し何かを考えていて、前に進もうとしなかった。
セベルとエーテリエが幌馬車を売りに行くというので、エリクたちはそれをいったん見送ると、荷物の準備をした。いま、ここは夏で暖かいが、これから行く場所は高地で、雪もある寒い場所だ。
「あの山脈は、核爆弾によって山頂と麓がえぐられています。大きな湖ができていますから、そこを迂回していくことになるでしょう」
ナリアはそう言って皆に地図を示したが、まだ何かを考えている。アースがその意を汲んだのか、ナリアの肩に手を置いた。
「イェリンの姉に会ってから行くか」
ナリアは、そう言われると、悩んでいたことから解放されたように明るい表情をした。
「そう言ってくださるのですね。でも、エリクやリゼットたちがそれでいいのか、不安なのです」
すると、リゼットが他の皆と目を見合わせて、肩をすぼめた。
「そんなことで悩んで、ナリア様らしくないですわ。私たちは一向にかまいません。むしろ、イェリンをいじめていたこと、ぎゃふんと言わせてやらなくては!」
リゼットの言葉がいつもより丁寧だ。クロヴィスやジャンヌはそれがおかしくてつい、笑ってしまった。
しかし、そんな二人を無視して、リゼットは荷物の用意を始めた。
「ねえアースさん」
しばらくして、荷造りの手を止めずに、他の皆にも聞こえるように、エリクがアースに尋ねた。荷造りは大半を終え、あとはフレデリクの負担を減らしつつ自分たちの装備を確認する段になっていた。
「イェリンのお姉さんはイェリンのことを、本当はどう思っているんでしょうか」
すると、アースは笑って応えてくれた。
「大切な妹だと思っているんだろうな。これは推測にすぎないが」
「大切な妹に、意地悪をするんですか?」
「イェリンの姉が意地悪をしたわけじゃない。おそらくイェリンが姉の行為や言動を意地悪だと受け取っているだけだ。彼女を見ていると、そう思えるがな」
アースの言葉を聞いて、エリクは黙り込んでしまった。アースの考えていることがよく分からない。意地悪は意地悪だ。悪いことなのだ。その悪いことを悪いことと受け取ることが普通なのに。
「エリク」
混乱しているエリクに声をかけたのは、クロヴィスだった。
「俺の逆だろうな、イェリンは。俺の親は、自分が悪いことをしたと思っていない。だが、目を潰されて虐待を受けてきた俺からすれば、ひどく悪いことだった。だがイェリンに関しては、その逆なんだ。姉がどんなにいいことをしても、イェリンは意地悪と取ってしまう。おそらく彼女の姉は厳しい人なんだろう」
「厳しい人なら、なおさらイェリンをいじめそうだけど」
エリクが口を尖らせると、クロヴィスは笑って応えた。
「それは、本人に会ってみればわかるさ。おそらく、この近くにいる地球人のことなら何でも分かるんだろう、アースは」
そう言って、クロヴィスはアースに視線を移した。彼は荷物の整理を終えて自分の装備をきちんと確かめていた。相変わらず軽装だ。エリクもクロヴィスにつられてアースのほうを見る。
「なんだ、二人して」
アースは少し不機嫌そうに視線に応えたが、すぐに気を取り直してエリクとクロヴィスの肩を叩いた。
「言っておくが、俺は神様じゃない。何も創造していないし天罰を与えることもない。そんなただの人間が、特定の人間に干渉できるものか」
すると、今度は少し遠くで準備を終えたナリアが、くすくすと笑った。ナリアはアースに比べると少し重装備だった。彼女の持っている杖の飾りが大きいのもそうだが、寒さに耐えるための毛皮を着ているせいもあった。女性は男性に比べて冷えが回りやすい。クロヴィスやエリクたちもアースに言われて女性に多く毛皮を回していた。特に小さいリゼットには気を配った。
ナリアは笑いを止めると、こうつぶやいて女性陣の中に入っていった。
「干渉しようとすればいくらでもできますのに」
それを聞いたクロヴィスが、大きく息を吐いて、そして、笑った。
「やらないだけなんですね」
その言葉に、アースは言葉を呑みこんだ。惑星因果律を統括する星の人は、色々なことができる代わりに、やりすぎないように自分を制御している。特定の個人に干渉してその運命を変えてしまうことなど容易いことだったが、それをやらないのは星の人としての自覚があるからだった。
「アースさんは、優しいんですね」
エリクは、屈託のない笑いをアースに向けた。そんなエリクを見て、アースは頭を抱えた。ナリアの一言のせいでとんでもない誤解をされてしまった。自分はそんなに優しくはない。そんな自覚を持ったことなどなかった。
そんなアースを見て、今度はセベルが追い打ちをかけてきた。
「エリクの言う通り、師匠は優しい。だから俺もこんなに強くなれたんだ」
そんなセベルを見ていたナリアが、さらに追い打ちをかける。
「あなたほどやさしい人間をわたくしは知りません。そう言われて嬉しくはありませんか?」
その言葉に、アースは照れながらそっぽを向いた。
「いい気分なものか。恥ずかしい」
すると、今度は女性陣の中から、声が上がった。リゼットだ。
「恥ずかしがるようなことではありませんわ。誉め言葉は素直に受け取っていいんです。私も、その、優しいと言われれば照れますけど、でも、言われればまんざらでもないというか、嬉しいですもの」
そんなリゼットが嬉しそうにしていると、横で毛皮についたボタンに四苦八苦しているジャンヌが、手を止めた。
「みんなが褒めているんだから、素直にならないと、褒めたほうも悲しくなりますよ。まあ、どっちみちリゼットが優しいとかは絶対ないと思うけど」
ジャンヌはそう言っていたずらっぽく笑った。そんなジャンヌにリゼットが食ってかかり、いつものケンカが始まった。それを横で見ていたセリーヌが、完璧に準備を終えて、最後の一言をアースに投げかけた。
「私は、ナリアさんの言葉を信じます。本当は、心の中では私たちの言うことが温かく感じられているのではないですか? 私だったら、胸の中が温かくなって、幸せな気持ちになります。確かに本当のことを言われると恥ずかしいですが、それでも嬉しいものは嬉しいものです」
セリーヌに追い打ちをかけられ、クロヴィスとエリクに背中を叩かれて、アースは初めて照れながらも素直な笑顔を見せた。それは少しだけだったが、皆の心を満足させるには十分だった。
アースは、深い傷を多く抱えた人間だった。心にも、体にも、ずいぶんとたくさんの傷があった。その傷が、ナリアの呼び声に応えてエリクたちを助けるという行為に足を向けさせた。結果、優しいと言われることになった。
「あなたの負った傷が、この『優しい水』ナリアで少しでも癒されるのなら」
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