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第十三章 ルッコラ
結果のゆくえ
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コンテストが終わって、リゼットたちが帰ってきたのは、夜も更けてきたころだった。
宿には全員いて、閉店間際のカフェでそれぞれの情報を交換していた。寝る前なので、濃いコーヒーはやめて、水を頼んでいた。
「ティエラって女の護衛に行っていたのか」
クロヴィスがほっとしてため息をつく。セリーヌも安心したようだ。
相手のアースは、少し疲れた顔をしていたが、元気だった。
「ティエラはこの村にちょうど来ていた隊商に所属するサーカスの花形なんだ。だから、変な人間が寄って来ても大丈夫なように、俺とエーテリエが護衛に付いていた」
アースは、説明すると、エリクを見た。それにつられて、皆がエリクを見る。ナリアは、不気味な笑いをやめて普通に笑っていた。
「それにしても、今回のクイーンにエリクがね」
ジャンヌがエリクをのぞき込む。エリクは、皆に見られているのと恋がばれたので、恥ずかしかった。赤くなって下を向くと、アースの手がエリクの頭をなでた。
「いいんだ、エリク」
そう言って優しい声をかけられると、エリクはなんだか泣きたくなってきた。
「ティエラが優勝したら、遠くへ行ってしまうかもしれないって思ったんだ。でも、僕は彼女のことが好きだから、彼女の望みが叶えばいいって、そう願った」
「それで、ティエラさんはめでたく優勝、私たちは審査員特別賞」
リゼットが、そう言って半泣きしながら自分のハンカチをかんだ。
「悔しい! 何が審査員特別賞よ!」
すると、その場の全員が大笑いした。特にクロヴィスは、腹を抱えて笑っていた。
「まさか、審査員特別賞で賞金が出るとはな! なんだっけ、皆を愉快にさせたお化けの仮装で二人とも金貨百枚だっけ?」
リゼットは悔し泣きしていた。ジャンヌはそれを見て、胸を張った。彼女の化粧は汗で見事に崩れていた。
「何よ、笑い事じゃないでしょ。優勝賞金を逃したんだよ?」
機嫌が悪いのはジャンヌも一緒だった。特に、クロヴィスに笑われたことに腹を立てていた。
「でも、金貨百枚だってすごいわ。この宿に五回は泊まれるほどの額ですもの」
セリーヌがいち早く真顔になって、ジャンヌの手を取った。
「でも、どうせなら優勝したかったわ。そうすれば、もっと楽に旅行できるもの」
今まで泣いていたリゼットが涙を拭いた。立ち直りが早いのだろう。それを見ていた周りのだれもが感心した。その中でもナリアは、リゼットの様子を見て嬉しそうにしていた。ナリアは、リゼットのほうに行くと、彼女の顔に手を当てた。
「リゼット、あなたは今日、立派でしたよ」
そう言ってリゼットの顔を覆う。そして、その手が開かれたときには、リゼットの顔は泣き顔に崩れた化粧に覆われていなかった。
それは、リゼットらしいかわいらしい化粧で、薄いピンクの口紅に、服の色に合わせた赤いアイシャドウをして、強めのチークが施された顔だった。
「かわいいよ、リゼット!」
いの一番に、エリクが感嘆の声を上げる。皆が感動していると、照れたようにリゼットはジャンヌの陰に隠れた。
「ジャンヌ、あなたも」
そう言って、ナリアはジャンヌの顔に触れて、覆った。するとそこには、今までとは見違えるように大人っぽくなったジャンヌがいた。唇の色はリゼットより濃く、紫に近い赤で、チークは弱めに、肌の色は普段より少し濃くなっていた。
「馬子にも化粧と衣装か」
クロヴィスがそう言ってジャンヌに見とれていると、ジャンヌはリゼットよりも恥ずかしくなって、赤い顔をしてナリアにすがった。
「ナリアさん、何とかしてくださいよ! みんなこっち見てる」
すると、ナリアは口に手を当てて静かに笑った。
「いいではないですか。化粧の仕方によっては、あなた方でも勝負はできるのですよ」
二人は、それを聞いてハッとした。
「そう言えばナリアさん、どうしてあなたは入賞しなかったんですか? あんな不気味な笑いさえしていなかったら、ダントツの一位だったのに!」
ナリアはそれを聞いて、思い出したように不気味な笑いをし始めた。
「リゼットとジャンヌが一緒に出ましょうって言ったから出たのですが、到底かなわない美女がいたではないですか」
そう言って、ナリアはアースをちらりと見た。
「知らない」
アースは、皆の視線がこちらに向いているのを知って、目を逸らした。
「あの美女を最も知っているのはあなたです」
ナリアは、不気味な笑いをやめなかった。皆の視線が先ほどより鋭く刺さる。そんな中、アースはため息をついて、諦めたかのように両手を上げた。
「エリクの為なんだ。勘弁してくれ。その代わり、ティエラから預かってきたものがある」
「ティエラさんから預かってきたもの?」
エリクが質問すると、アースは少し大きめのポーチとじゃらじゃらと音がする小さいポーチの二つを、皆の集まっているテーブルの上に置いた。
そして、大きなポーチを開けると、その中にはたくさんの紙幣が入っていた。
「お金だ! これ、どうしたの?」
再びエリクが驚く、皆は歓声を上げた。
「護衛の報酬だ。ティエラが賞金を全額こちらによこした」
「なんでそうなるんだ?」
クロヴィスは頭が混乱していた。それには、近くにいたエーテリエが答えた。
「ナリアがこのコンテストで優勝してしまったら、ちょっとまずいことになるから、私からティエラにお願いして、ナリアが優勝するのを防いでもらったの。そのために私とアースはあらゆることをやらなきゃいけなかったし、祭りにも出られなかった。彼女は依頼を受けてくれたし、賞金の為じゃなくて、皆の為に優勝したんだからって、賞金はこちらにくれたのよ。彼女は、サーカスの客引きになればそれでいいって。欲のない子だったよ」
エーテリエが話していると、半ばくらいからエリクが涙を流して泣き始めた。隣にいたアースとセリーヌが、背中をさすってやったり、ティッシュを渡してやったりして、慰めていた。
「ティエラは、本当にいい人なんだね」
エリクは、皆が見守る中、震える声で、それでも笑って、そう言った。
「誇りに思っていい」
アースが、エリクの頭を再び撫でた。そんな姿を見ていて、その場にいた全員がエリクに同調した。ある人は初恋の相手を思い出し、ある人は恋にあこがれた。今、恋の渦中にあるエリクがかわいい。でも、叶うことなく終わったら悔しい反面、うらやましくもあった。
「私の初恋は、ニッコウキスゲの町の役場の職員さんだったわ」
セリーヌが、エリクを抱き寄せて、囁く。
「その恋は叶うことなく終わった。でも、すごくいい経験をしたと思うわ。人は恋愛をしたほうがいいの。たとえ叶わなくても、その人を好きになったっていう気持ちが、今の私を作っているんだもの」
エリクは、セリーヌの体に身をゆだねた。
「私は、お父さんの友達の息子だったわ」
リゼットが咳払いをする。
「花小人じゃなかったけど、すごく好きだった。花小人とか、普通の人間とか、そんなことはどうでもよかったわ。今のエリクとその時の私の気持ちが同じなら、きっと素敵な恋をするわ!」
リゼットの励ましに、エリクは笑って涙を拭き、自分の頭をなでているアースの手に触れ、体をゆだねているセリーヌからそっと離れた。
「セリーヌ、リゼット、ありがとう! すごく元気が出たよ。僕、頑張るよ。ティエラに大好きって言ってもらえるように、僕にできることを精いっぱいやってみる」
それを聞いて、その場にいた誰もが感動した。
しかし、エリクのテンションはただただ上がっていた。ほかのみんなの顔を一人一人見ると、大きな声でこう言った。
「皆の初恋とか、恋人の話とか、もっと聞きたいな! 今夜は寝ないでここにいようよ! 連泊はできるんでしょ!」
みんなの顔が、青ざめた。
宿には全員いて、閉店間際のカフェでそれぞれの情報を交換していた。寝る前なので、濃いコーヒーはやめて、水を頼んでいた。
「ティエラって女の護衛に行っていたのか」
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相手のアースは、少し疲れた顔をしていたが、元気だった。
「ティエラはこの村にちょうど来ていた隊商に所属するサーカスの花形なんだ。だから、変な人間が寄って来ても大丈夫なように、俺とエーテリエが護衛に付いていた」
アースは、説明すると、エリクを見た。それにつられて、皆がエリクを見る。ナリアは、不気味な笑いをやめて普通に笑っていた。
「それにしても、今回のクイーンにエリクがね」
ジャンヌがエリクをのぞき込む。エリクは、皆に見られているのと恋がばれたので、恥ずかしかった。赤くなって下を向くと、アースの手がエリクの頭をなでた。
「いいんだ、エリク」
そう言って優しい声をかけられると、エリクはなんだか泣きたくなってきた。
「ティエラが優勝したら、遠くへ行ってしまうかもしれないって思ったんだ。でも、僕は彼女のことが好きだから、彼女の望みが叶えばいいって、そう願った」
「それで、ティエラさんはめでたく優勝、私たちは審査員特別賞」
リゼットが、そう言って半泣きしながら自分のハンカチをかんだ。
「悔しい! 何が審査員特別賞よ!」
すると、その場の全員が大笑いした。特にクロヴィスは、腹を抱えて笑っていた。
「まさか、審査員特別賞で賞金が出るとはな! なんだっけ、皆を愉快にさせたお化けの仮装で二人とも金貨百枚だっけ?」
リゼットは悔し泣きしていた。ジャンヌはそれを見て、胸を張った。彼女の化粧は汗で見事に崩れていた。
「何よ、笑い事じゃないでしょ。優勝賞金を逃したんだよ?」
機嫌が悪いのはジャンヌも一緒だった。特に、クロヴィスに笑われたことに腹を立てていた。
「でも、金貨百枚だってすごいわ。この宿に五回は泊まれるほどの額ですもの」
セリーヌがいち早く真顔になって、ジャンヌの手を取った。
「でも、どうせなら優勝したかったわ。そうすれば、もっと楽に旅行できるもの」
今まで泣いていたリゼットが涙を拭いた。立ち直りが早いのだろう。それを見ていた周りのだれもが感心した。その中でもナリアは、リゼットの様子を見て嬉しそうにしていた。ナリアは、リゼットのほうに行くと、彼女の顔に手を当てた。
「リゼット、あなたは今日、立派でしたよ」
そう言ってリゼットの顔を覆う。そして、その手が開かれたときには、リゼットの顔は泣き顔に崩れた化粧に覆われていなかった。
それは、リゼットらしいかわいらしい化粧で、薄いピンクの口紅に、服の色に合わせた赤いアイシャドウをして、強めのチークが施された顔だった。
「かわいいよ、リゼット!」
いの一番に、エリクが感嘆の声を上げる。皆が感動していると、照れたようにリゼットはジャンヌの陰に隠れた。
「ジャンヌ、あなたも」
そう言って、ナリアはジャンヌの顔に触れて、覆った。するとそこには、今までとは見違えるように大人っぽくなったジャンヌがいた。唇の色はリゼットより濃く、紫に近い赤で、チークは弱めに、肌の色は普段より少し濃くなっていた。
「馬子にも化粧と衣装か」
クロヴィスがそう言ってジャンヌに見とれていると、ジャンヌはリゼットよりも恥ずかしくなって、赤い顔をしてナリアにすがった。
「ナリアさん、何とかしてくださいよ! みんなこっち見てる」
すると、ナリアは口に手を当てて静かに笑った。
「いいではないですか。化粧の仕方によっては、あなた方でも勝負はできるのですよ」
二人は、それを聞いてハッとした。
「そう言えばナリアさん、どうしてあなたは入賞しなかったんですか? あんな不気味な笑いさえしていなかったら、ダントツの一位だったのに!」
ナリアはそれを聞いて、思い出したように不気味な笑いをし始めた。
「リゼットとジャンヌが一緒に出ましょうって言ったから出たのですが、到底かなわない美女がいたではないですか」
そう言って、ナリアはアースをちらりと見た。
「知らない」
アースは、皆の視線がこちらに向いているのを知って、目を逸らした。
「あの美女を最も知っているのはあなたです」
ナリアは、不気味な笑いをやめなかった。皆の視線が先ほどより鋭く刺さる。そんな中、アースはため息をついて、諦めたかのように両手を上げた。
「エリクの為なんだ。勘弁してくれ。その代わり、ティエラから預かってきたものがある」
「ティエラさんから預かってきたもの?」
エリクが質問すると、アースは少し大きめのポーチとじゃらじゃらと音がする小さいポーチの二つを、皆の集まっているテーブルの上に置いた。
そして、大きなポーチを開けると、その中にはたくさんの紙幣が入っていた。
「お金だ! これ、どうしたの?」
再びエリクが驚く、皆は歓声を上げた。
「護衛の報酬だ。ティエラが賞金を全額こちらによこした」
「なんでそうなるんだ?」
クロヴィスは頭が混乱していた。それには、近くにいたエーテリエが答えた。
「ナリアがこのコンテストで優勝してしまったら、ちょっとまずいことになるから、私からティエラにお願いして、ナリアが優勝するのを防いでもらったの。そのために私とアースはあらゆることをやらなきゃいけなかったし、祭りにも出られなかった。彼女は依頼を受けてくれたし、賞金の為じゃなくて、皆の為に優勝したんだからって、賞金はこちらにくれたのよ。彼女は、サーカスの客引きになればそれでいいって。欲のない子だったよ」
エーテリエが話していると、半ばくらいからエリクが涙を流して泣き始めた。隣にいたアースとセリーヌが、背中をさすってやったり、ティッシュを渡してやったりして、慰めていた。
「ティエラは、本当にいい人なんだね」
エリクは、皆が見守る中、震える声で、それでも笑って、そう言った。
「誇りに思っていい」
アースが、エリクの頭を再び撫でた。そんな姿を見ていて、その場にいた全員がエリクに同調した。ある人は初恋の相手を思い出し、ある人は恋にあこがれた。今、恋の渦中にあるエリクがかわいい。でも、叶うことなく終わったら悔しい反面、うらやましくもあった。
「私の初恋は、ニッコウキスゲの町の役場の職員さんだったわ」
セリーヌが、エリクを抱き寄せて、囁く。
「その恋は叶うことなく終わった。でも、すごくいい経験をしたと思うわ。人は恋愛をしたほうがいいの。たとえ叶わなくても、その人を好きになったっていう気持ちが、今の私を作っているんだもの」
エリクは、セリーヌの体に身をゆだねた。
「私は、お父さんの友達の息子だったわ」
リゼットが咳払いをする。
「花小人じゃなかったけど、すごく好きだった。花小人とか、普通の人間とか、そんなことはどうでもよかったわ。今のエリクとその時の私の気持ちが同じなら、きっと素敵な恋をするわ!」
リゼットの励ましに、エリクは笑って涙を拭き、自分の頭をなでているアースの手に触れ、体をゆだねているセリーヌからそっと離れた。
「セリーヌ、リゼット、ありがとう! すごく元気が出たよ。僕、頑張るよ。ティエラに大好きって言ってもらえるように、僕にできることを精いっぱいやってみる」
それを聞いて、その場にいた誰もが感動した。
しかし、エリクのテンションはただただ上がっていた。ほかのみんなの顔を一人一人見ると、大きな声でこう言った。
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