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第十七章 風に舞う葉
限界集落
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エリクたちが新体制でレイクサイドタウンを後にしたのはその二日後で、湖の街をじゅうぶんに楽しんで食料を買い込んでから出発した。
地中海に張り出した半島を後にして大陸に入り、しばらく進むと夏でも冷涼な地域に出た。ここからは地球でオーストリアと呼ばれている国で、その辺りでも特にナリアでは気候も空気も良い場所に定住してはどうかという話が出た。
「地球ではチロル地方と呼ばれているこの地域ですが、ナリアではなだらかな丘と山の麓という、景観の良さと他の街へのアクセスの良さが売りです。水も綺麗で、今までのように用心しなくても、そのまま飲める飲料水が多く、年間降水量も冬を除けば少ない方です。花を育て、他の地域から来る観光客に売るにはもってこいかもしれません。問題はどこの村に定住するか。定住できる土地があるかどうかです。その前に一度どこかでレストランを開いて、土地を買うだけのお金を稼がなければなりません」
大陸に入ってすぐ、ナリアはこういう話をした。みんなは黙って聞いていたが、ついに来る時が来たのだと腹を括る準備を、心の中でしなければならなかった。
一行は何日もかけてアルプス山脈の麓をたどり、チロル地方の東側に出た。そして、いくつかの町を見て回った。そのなかに一つだけ、小さな村があった。そこには飲食店もなければ医者の一人もいなかった。
村の中を見て回った一行は、宿屋さえない、ただ広いだけで空き地だらけのその村の中央の広場に集まって、話し合いをすることにした。
「定住するには少し寂しいな。花が売れる気がしない。近くに町はたくさんあるけど、みんなこの村のことを知っているかどうか」
ジャンヌがそう言って考え込んでいると、急に、エルヴィールが大きな声を上げて後ろを見たので、誰もがそこに注目した。
「誰かが今、私のお尻を」
エルヴィールが泣きそうな顔でそう言うので、彼女の後ろを見ると、誰もいない。すると、突然、今度は誰も知らない男性の声が、セリーヌの後ろでしたので、みんなそこに注目した。
すると、そこにはアースに襟を掴まれてぶら下げられた小男が、真っ赤な顔をしていた。ゆっくり降ろしてもらうと、小男はみんなの中心に出てきてこう言った。
「この村の村長で、名はアヒムと言います。皆さんがこの村のことに興味がおありだと見まして。ご婦人のお尻を触ったことはお詫びします。つい、綺麗なお尻をなさっていたもので」
「だからって、お尻を触ってもいいことにはならないわ! エルヴィールに謝って!」
リゼットがカンカンに怒っているので、村長はエルヴィールに深々と頭を下げた。
「村長さんは、この村をどうにかしたいのですね」
リゼットに責め立てられるアヒム村長に、ナリアが訊くと、リゼットは村長を叩くのを一旦やめた。
村長は、ナリアを見て一旦びっくりしてから、肩を落とした。
「はい、この通り本当に何もない村で。過疎が進んで、住人は私を含め年寄りが五人だけ。これでは村も立ち行きません」
それを聞いて、エーテリエが村を見渡した。
「近くの町からのアクセスや景色もいい。水も良さそうだし、畑になる肥えた土地もたくさんある。観光資源は十分にあるのにどうしてこんなに寂れたの?」
すると、村長はさらに肩を落とした。
「その、アクセスの良い近隣の町が魅力的すぎて若者がどんどん出ていってしまったのです」
その言葉に、何かを返せる人間は誰一人としていなかった。しばらくの沈黙が続き、誰もが誰もを見て気まずそうにしていると、エルヴィールがふと、こんなことを言った。
「この村に、レストランがあったら」
そのセリフに、セリーヌが反応した。
「町で仕入れた材料を使えば何とかなりそう、かしら。ローマの時のような、足りなくなった食材を仕入れに市場に走ることはできないけれど、ある程度保存の効く食材をたくさん仕入れておけば余っても大丈夫よ」
すると、それを聞いた村長が、セリーヌに食ってかかった。
「レストランをやってくださるのですか! だったら、この村にある空き家をぜひ使ってください! 椅子やテーブルは村のものでつくりますし、必要なものは揃えます。ぜひ、お願いします! それで、シェフはどなたで?」
村長が皆を見渡すと、クロヴィスがアースを指差してこういった。
「この人だ」
すると、村長はいきなり地面に突っ伏して嘆き始めた。
「若すぎるじゃないか!」
すると、嘆いている村長の所にナリアが寄っていって、その背中をさすった。
「彼は若いですが腕は確かです。不安ならば、この村にある食材で今日のお昼ご飯を作ってもらいましょう。話はそれからです」
村長は顔を上げた。今、村にある食材は老人たちが自分の生活のために育てている夏の野菜と、村でたった一人の猟師が狩ってきた鹿だけだった。
アースはそれを指摘されると、それだけあれば十分だといい、村の老人たちが週一回集まる集会所のキッチンを借りて作ることにした。
アースが料理を作っていると、どんどんいい香りが漂ってくるので、村中の老人たちが出てきてその様子を見守った。
肉を捌く腕、野菜を切る速さ、炎の使い方の上手さに見惚れていると、あっという間に料理ができた。
「水菜とベビーリーフ、キャベツとレタスのサラダ、オニオンスープ、鹿肉のハンバーグ、そら豆の入ったピラフに、最後はラズベリーのケーキ」
キッチンで助手をしていたエリクから渡されたメモを見て、ジャンヌとクロヴィスが目の前に出された料理をその場にいた全員に配っていく。
料理は村長を含むこの村の全ての住人とクロヴィスたち全員の分が作られた。畑の野菜をかなり使ったし、ナリアが森にラズベリーをとりに行ったりしたが、そつなく全ての料理が揃った。
料理を食べると、みんなが何も言わずに料理に集中した。
そして、みんなが食べ終わると、誰もが満足した顔をして、集会所の椅子の背もたれに寄りかかった。
「あいつ、どんな料理でもうまいんだな」
クロヴィスはそう言ってふと村長を見た。すると彼は、食べ終わった後のテーブルを前に、ハンカチで鼻をかみながら泣いていた。
「私はなんと見知の狭い男だ! こんなに美味しい料理を作る人がいたなんて!」
村長は、泣きながらクロヴィスに縋った。
「あんた、家長なんだって聞いた! ぜひ、この村にレストランを誘致したい。この村の空き家ならどれだけ改装して使ってくれてもいい」
「いや、あくまで仮設です。俺たちがやりたいのは花屋であって、レストランじゃないんだ」
そう返すと村長は食ってかかってきた。
「じゃあ、レストランも花屋もやればいいんだよ! あれだけ人がいるんだろう? 花を作るための畑はタダでやるし、空き家のアレンジをするときも村中で手伝う! 食材も村のものを買い取って使ってくれればいいんだ。なあ、悪い話ではないだろう?」
あまりにも村長が必死なので、クロヴィスは周りを見つつ、村長の話を家族全員で聞くことにした。
「わかった、交渉をしよう。まずあんたがどうしてここまでこの村にこだわるのか、理由を聞かせてほしい。それは俺たち全員が聞く権利を持つ。それを聞いた上で、俺たちはここでレストランを開くかどうか決めさせてもらう。いいな?」
それを聞いて、村長は少し躊躇いがちに、周りを見渡した。村人たちが不安そうに村長を見ている。彼は、小さな声でこう言った。
「小さな息子が、唯一帰ってこられる場所、そこがここなんです」
地中海に張り出した半島を後にして大陸に入り、しばらく進むと夏でも冷涼な地域に出た。ここからは地球でオーストリアと呼ばれている国で、その辺りでも特にナリアでは気候も空気も良い場所に定住してはどうかという話が出た。
「地球ではチロル地方と呼ばれているこの地域ですが、ナリアではなだらかな丘と山の麓という、景観の良さと他の街へのアクセスの良さが売りです。水も綺麗で、今までのように用心しなくても、そのまま飲める飲料水が多く、年間降水量も冬を除けば少ない方です。花を育て、他の地域から来る観光客に売るにはもってこいかもしれません。問題はどこの村に定住するか。定住できる土地があるかどうかです。その前に一度どこかでレストランを開いて、土地を買うだけのお金を稼がなければなりません」
大陸に入ってすぐ、ナリアはこういう話をした。みんなは黙って聞いていたが、ついに来る時が来たのだと腹を括る準備を、心の中でしなければならなかった。
一行は何日もかけてアルプス山脈の麓をたどり、チロル地方の東側に出た。そして、いくつかの町を見て回った。そのなかに一つだけ、小さな村があった。そこには飲食店もなければ医者の一人もいなかった。
村の中を見て回った一行は、宿屋さえない、ただ広いだけで空き地だらけのその村の中央の広場に集まって、話し合いをすることにした。
「定住するには少し寂しいな。花が売れる気がしない。近くに町はたくさんあるけど、みんなこの村のことを知っているかどうか」
ジャンヌがそう言って考え込んでいると、急に、エルヴィールが大きな声を上げて後ろを見たので、誰もがそこに注目した。
「誰かが今、私のお尻を」
エルヴィールが泣きそうな顔でそう言うので、彼女の後ろを見ると、誰もいない。すると、突然、今度は誰も知らない男性の声が、セリーヌの後ろでしたので、みんなそこに注目した。
すると、そこにはアースに襟を掴まれてぶら下げられた小男が、真っ赤な顔をしていた。ゆっくり降ろしてもらうと、小男はみんなの中心に出てきてこう言った。
「この村の村長で、名はアヒムと言います。皆さんがこの村のことに興味がおありだと見まして。ご婦人のお尻を触ったことはお詫びします。つい、綺麗なお尻をなさっていたもので」
「だからって、お尻を触ってもいいことにはならないわ! エルヴィールに謝って!」
リゼットがカンカンに怒っているので、村長はエルヴィールに深々と頭を下げた。
「村長さんは、この村をどうにかしたいのですね」
リゼットに責め立てられるアヒム村長に、ナリアが訊くと、リゼットは村長を叩くのを一旦やめた。
村長は、ナリアを見て一旦びっくりしてから、肩を落とした。
「はい、この通り本当に何もない村で。過疎が進んで、住人は私を含め年寄りが五人だけ。これでは村も立ち行きません」
それを聞いて、エーテリエが村を見渡した。
「近くの町からのアクセスや景色もいい。水も良さそうだし、畑になる肥えた土地もたくさんある。観光資源は十分にあるのにどうしてこんなに寂れたの?」
すると、村長はさらに肩を落とした。
「その、アクセスの良い近隣の町が魅力的すぎて若者がどんどん出ていってしまったのです」
その言葉に、何かを返せる人間は誰一人としていなかった。しばらくの沈黙が続き、誰もが誰もを見て気まずそうにしていると、エルヴィールがふと、こんなことを言った。
「この村に、レストランがあったら」
そのセリフに、セリーヌが反応した。
「町で仕入れた材料を使えば何とかなりそう、かしら。ローマの時のような、足りなくなった食材を仕入れに市場に走ることはできないけれど、ある程度保存の効く食材をたくさん仕入れておけば余っても大丈夫よ」
すると、それを聞いた村長が、セリーヌに食ってかかった。
「レストランをやってくださるのですか! だったら、この村にある空き家をぜひ使ってください! 椅子やテーブルは村のものでつくりますし、必要なものは揃えます。ぜひ、お願いします! それで、シェフはどなたで?」
村長が皆を見渡すと、クロヴィスがアースを指差してこういった。
「この人だ」
すると、村長はいきなり地面に突っ伏して嘆き始めた。
「若すぎるじゃないか!」
すると、嘆いている村長の所にナリアが寄っていって、その背中をさすった。
「彼は若いですが腕は確かです。不安ならば、この村にある食材で今日のお昼ご飯を作ってもらいましょう。話はそれからです」
村長は顔を上げた。今、村にある食材は老人たちが自分の生活のために育てている夏の野菜と、村でたった一人の猟師が狩ってきた鹿だけだった。
アースはそれを指摘されると、それだけあれば十分だといい、村の老人たちが週一回集まる集会所のキッチンを借りて作ることにした。
アースが料理を作っていると、どんどんいい香りが漂ってくるので、村中の老人たちが出てきてその様子を見守った。
肉を捌く腕、野菜を切る速さ、炎の使い方の上手さに見惚れていると、あっという間に料理ができた。
「水菜とベビーリーフ、キャベツとレタスのサラダ、オニオンスープ、鹿肉のハンバーグ、そら豆の入ったピラフに、最後はラズベリーのケーキ」
キッチンで助手をしていたエリクから渡されたメモを見て、ジャンヌとクロヴィスが目の前に出された料理をその場にいた全員に配っていく。
料理は村長を含むこの村の全ての住人とクロヴィスたち全員の分が作られた。畑の野菜をかなり使ったし、ナリアが森にラズベリーをとりに行ったりしたが、そつなく全ての料理が揃った。
料理を食べると、みんなが何も言わずに料理に集中した。
そして、みんなが食べ終わると、誰もが満足した顔をして、集会所の椅子の背もたれに寄りかかった。
「あいつ、どんな料理でもうまいんだな」
クロヴィスはそう言ってふと村長を見た。すると彼は、食べ終わった後のテーブルを前に、ハンカチで鼻をかみながら泣いていた。
「私はなんと見知の狭い男だ! こんなに美味しい料理を作る人がいたなんて!」
村長は、泣きながらクロヴィスに縋った。
「あんた、家長なんだって聞いた! ぜひ、この村にレストランを誘致したい。この村の空き家ならどれだけ改装して使ってくれてもいい」
「いや、あくまで仮設です。俺たちがやりたいのは花屋であって、レストランじゃないんだ」
そう返すと村長は食ってかかってきた。
「じゃあ、レストランも花屋もやればいいんだよ! あれだけ人がいるんだろう? 花を作るための畑はタダでやるし、空き家のアレンジをするときも村中で手伝う! 食材も村のものを買い取って使ってくれればいいんだ。なあ、悪い話ではないだろう?」
あまりにも村長が必死なので、クロヴィスは周りを見つつ、村長の話を家族全員で聞くことにした。
「わかった、交渉をしよう。まずあんたがどうしてここまでこの村にこだわるのか、理由を聞かせてほしい。それは俺たち全員が聞く権利を持つ。それを聞いた上で、俺たちはここでレストランを開くかどうか決めさせてもらう。いいな?」
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