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39. 朝ご飯にしましょう
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「…!遙様!お目覚めですか?何処か痛い所は?気分は如何ですか?」目を覚ました途端、カレンの声が降ってくる。
「カレンさん、どうぞ落ち着いてください。俺は大丈夫ですから…俺、湯浴み中に気を失ってしまったんですね」彼を宥めながら、状況を整理する。
そう、俺は湯浴み中に色々されて…何だかんだで気を失ってしまったようだ。
「本当に大丈夫ですか?湯浴みをされていると思ったら、まさか気を失うだなんて…心臓が止まりかけましたよ」どうやら相当心配を掛けてしまったらしい。申し訳ない。
「ご心配をお掛けして申し訳ございません。ところで王様やフレイアさんは?」急に気絶したのだから、王やフレイアにも迷惑を掛けた筈だ。後で謝らなければ。
「お二方は今猛反省中です。朝食を召し上がるよう勧めたんですが、遙様が起きる迄は要らぬと一点張りで…」全くあの兄弟は…此れは兎に角、先に朝ごはんを食べる必要がありそうだ。
「そうでしたか…では朝ご飯にしましょう」俺がそう告げると、カレンは心配そうに見つめてきた。
「気絶して目が覚めて、直ぐに朝ご飯だなんて…ご無理なさってるのでは…?」本当に心配症なんだな、カレンさんって。
「全然無理してませんよ。お腹空いてますし、早く行きましょう」ふるふると首を横に振り、ベッドから起き上がると、彼がそっと支えてくれる。
部屋を出ると、部屋の前でうろうろする王とフレイアの姿が目に入る。何してるの此の人たち。
「…!遙、大丈夫か…?無理させてすまなかった」俺と目が合うと直ぐに駆け寄り、王は俺を抱き締めた。
「大丈夫ですよ。此方こそいきなり気を失ってしまって、御免なさい」俺を抱き締める彼の背をそっと撫で、ゆっくり離れると俺は頭を下げた。
「御前が謝る必要はねーよ。俺たちが無茶させたのが悪い。悪かったな、遙」そう言ってフレイアは、俺の頭をくしゃりと撫でた。
「大丈夫ですってば。さぁ、朝ご飯を食べに行きましょう?」くすりと笑いながら俺が告げると、王とフレイアはほっと安堵の溜息を洩らした。
食堂に辿り着く。昨日ディナーを食べた場所だ。朝はどうやらバイキング形式みたい。俺、バイキングってわくわくして凄く好き。
三人で楽しく朝食を食べ終え、それぞれ部屋に戻る。
王はこれから公務が有るらしく、今日の夕方迄はお城の外に行かれるらしい。昨晩突然呼び出されてたし、何か問題事でも有ったのかな…
フレイアは、午前も午後も稽古三昧らしい。
俺も今日は色々予定がある。今日も忙しい一日になりそう。朝から既に色々あったし…って変な事思い出しちゃった。
兎に角今日も一日頑張ろう。
「カレンさん、どうぞ落ち着いてください。俺は大丈夫ですから…俺、湯浴み中に気を失ってしまったんですね」彼を宥めながら、状況を整理する。
そう、俺は湯浴み中に色々されて…何だかんだで気を失ってしまったようだ。
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「ご心配をお掛けして申し訳ございません。ところで王様やフレイアさんは?」急に気絶したのだから、王やフレイアにも迷惑を掛けた筈だ。後で謝らなければ。
「お二方は今猛反省中です。朝食を召し上がるよう勧めたんですが、遙様が起きる迄は要らぬと一点張りで…」全くあの兄弟は…此れは兎に角、先に朝ごはんを食べる必要がありそうだ。
「そうでしたか…では朝ご飯にしましょう」俺がそう告げると、カレンは心配そうに見つめてきた。
「気絶して目が覚めて、直ぐに朝ご飯だなんて…ご無理なさってるのでは…?」本当に心配症なんだな、カレンさんって。
「全然無理してませんよ。お腹空いてますし、早く行きましょう」ふるふると首を横に振り、ベッドから起き上がると、彼がそっと支えてくれる。
部屋を出ると、部屋の前でうろうろする王とフレイアの姿が目に入る。何してるの此の人たち。
「…!遙、大丈夫か…?無理させてすまなかった」俺と目が合うと直ぐに駆け寄り、王は俺を抱き締めた。
「大丈夫ですよ。此方こそいきなり気を失ってしまって、御免なさい」俺を抱き締める彼の背をそっと撫で、ゆっくり離れると俺は頭を下げた。
「御前が謝る必要はねーよ。俺たちが無茶させたのが悪い。悪かったな、遙」そう言ってフレイアは、俺の頭をくしゃりと撫でた。
「大丈夫ですってば。さぁ、朝ご飯を食べに行きましょう?」くすりと笑いながら俺が告げると、王とフレイアはほっと安堵の溜息を洩らした。
食堂に辿り着く。昨日ディナーを食べた場所だ。朝はどうやらバイキング形式みたい。俺、バイキングってわくわくして凄く好き。
三人で楽しく朝食を食べ終え、それぞれ部屋に戻る。
王はこれから公務が有るらしく、今日の夕方迄はお城の外に行かれるらしい。昨晩突然呼び出されてたし、何か問題事でも有ったのかな…
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俺も今日は色々予定がある。今日も忙しい一日になりそう。朝から既に色々あったし…って変な事思い出しちゃった。
兎に角今日も一日頑張ろう。
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近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
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