1 / 1
プロローグ
しおりを挟む
とある孤児院で植物図鑑を読んでいる少年がいた。 彼の名前は青柳 蛇之、 1月8日生まれの10歳児。 特徴はノーマルヘアーで目も髪も、 緑色の三白眼。 服装は孤児院で支給された長袖長ズボンの青い縦線が入った白地のパジャマを着ている。
5歳の頃父と母と弟を交通事故で亡くした。 葬儀後、 彼はとある事件を起こし指名手配犯になってしまい、 葉っぱや蛇やトカゲの様な小動物や時には人間の死骸を食べて逃亡生活を送っていた。 そんな中、 孤児院を見つけて運よく入院できた。
徐々に環境に慣れてきて色んな人と話し始めた。 その中でも一番仲が良かったのは亀吉と竜馬。
亀吉の特徴は、 黒髪ノーマルヘアーの黒目、 12月11日生まれの11歳。
竜馬の方は、 髪型と目の形は蛇之と同じだが、 髪と目の色は金色、 4月4日生まれの11歳。
女の幼馴染もいるが男勝りなためよくいじってきたが彼らとも仲がいい。その子の特徴はショートヘアーで髪が乱れてる。 髪色と目の色は白、 9月15日生まれの11歳。
他の友人は一人を除いて全て死んでしまった。 なぜなら、 この世界の日本は富裕層による快楽殺人が認められているため、 すぐに死んでしまう。 次の日に友達が死んでいたなんてよくある事だ。 とはいえ、 学校などの教育機関は機能している。
女子高が近くにある為、 よく遊びに来るらしい。 そのうち2名は教員を目指しているらしい。
ここを経営している院長はスタイル抜群でとても美人。 髪型はロングで、年齢は19歳の大学生で鈴谷 昇子と言う。 ここの運営費は彼女の親の会社が出している。
ある日、 白人の女の子が入院して来た。 特徴は薄い金髪のロングヘアで髪は少し乱れている。 目の色は黒色で白目がない。 服はボロボロで麻袋の様にボコボコしている。
「は…初めまして……エメラルド・メイデンヘアー・ツリー・ボアです!」
彼女が怯えながら自己紹介をした。 その場に居た全員は拍手をして迎え入れた。 その行動が彼女の心を癒した。
「みんな~仲良くするように!」
院長の一声で他の孤児が「はーい」と返事をした。
「エメラルドちゃん一緒に遊ぼ!」
猫都が声を掛けた。 だが、 無反応だった。
「あら~どうしたの~」
綺麗な赤髪のポニーテールの赤い目をした美少女が後ろからエメラルドの頬をぷにぷにと触った。 彼女の名前は赤藤 雀、 蛇之たちと同い年で5月5日の11歳。 この歳で医学に精通しているため怪我した孤児の治療をしている。 噂ではこの歳で医者になったとか。
「かなり細いね…ちょっとお粥持って来て!」
雀が蛇之に指示すると、 すぐさま食堂へ向かいお粥を持って来た。
「はーい! 口開けて!」
蛇之がエメラルドにお粥を食べさせた。 すると、 少し表情が和らいだ。
「美味しい! もっとちょうだい!!」
「ハイハイ…おかわり持ってきますよ!」
「うん!お願いね!」
それから月日が経ち、 エメラルドは蛇之に懐いていた。
「お兄ちゃん!」
そのうえ、 ”お兄ちゃん”とまで呼ぶようになっていた。
「ちょっとエメちゃん! ここではお兄ちゃんって呼ばないで! 恥ずかしいから…」
「イヤだ」
エメラルドは蛇之の背中に抱き着く。
「あーもうそれでいいや…」
蛇之は呆れた様な声を出したが、 嬉しそうに微笑んだ。
「と言う事で! エメはお兄ちゃんの妹です!」
「え?はぁ!?」
蛇之の背中に冷たい感覚が走る。 それと同時に頬が赤くなる。
「あー顔赤いよぉ!!」
「う……うるせぇなぁ!!」
その会話を見ていた竜馬と亀吉は「ヒューヒュー」と冷やかす。
「おっ…お前ら……」
その後、 4人は楽しそうに笑っていた。 こんな畜生道にも、 一輪の花が咲いていたが、この日に枯れ朽ちた。
――12月31日 12時00分 曇り 少し暗い ――
研究施設に6人の孤児がバスで連れてこられた。 そこは医療センターの様な構造をしている人体実験施設だ。 中はグルタラール製剤の臭いが立ち込めてた。
* * *
実験施設アーク:日本政府直轄の研究施設でそこでは数々の人体実験がおこなわれており、 多くの犠牲を出した。 前々から計画していたハルキバニアとの戦争を終わらせるため最終兵器の製作を行っている。 作り方はガイドストーンと呼ばれるひし形で金色の水晶の様な物に透明な液体が入っている。 作り方は、 ガイドストーンに入っている液体を注射器で吸い出し被験者の体内に注入するそして10秒待てば完成する。 ただし、 条件が合わないと絶対死ぬ。 そのうえ、 条件自体がわからない。
* * *
噂では、異界から来た怪物たちがこの世界で死に灰と化した。 その中に手を突っ込んだ研究者がガイドストーンと注射器2本見つけたが、 研究者の手は黒く変色しレンガの様にボロボロと崩れた。 それから数時間後、 研究者はなんの装備もつけてなかったので重度の放射線被曝を引き起こし、 この世を去る。 恐らく、 あの灰が強い放射線を放っていたのだろう。
この石は「何かのお導きかもしれない」との事でガイドストーンと名図けられた。 ガイドストーンの中には奇妙な液体が入っており、 その液体は空気に触れるとすぐに気化するため、 成分がわからない。 ガイドストーンの右左の先端がとても柔らかいので注射針が刺しやすくなっているが、 周りの硬度は鉄以上に硬い。 灰の近くに落ちていたメモにこう記されていた。
* * *
+ + +
生物型核兵器に関する情報。
黄色い結晶の中に入っている液体を注射器で吸い出し人間に注入する。 適合者は肉体と知能を急激に発達し異能が使える様になり、 自身の体を特定の形状に変形させることが可能だ。 また、 前任者の記憶を引き継いでいる。 再生する時は衣服も同時に再生するため変えを用意する必要はない。 私たちの世界ではこの黄色い結晶をガイドストーンと呼ぶ。
+ + +
* * *
研究員達はとある孤児院から児童を引き取り実験台にする。
実験体の名前。
竜馬 名前を改名して麒麟 11歳 性別男。
赤藤 雀 名前を改名して朱雀 11歳 性別女。
青柳 蛇之 名前を改名して青龍 10歳 性別男。
白樺 猫都 名前を改名して白虎 11歳 性別女。
黒松 亀吉 名前を改名して玄武 11歳 性別男。
暴走しては困るので入る実験室はバラバラ。
* * *
エメラルドは蛇之の部屋の前で待機。 蛇之が実験室に入ると、 奥の部屋から研究員が出てきて、 研究員が蛇之を中央にあるベッドへ誘導して、 横になるよう命令した。すんなりと言う事を聞いて横になった。 その後、 研究員が「あなたは今日から青龍と名乗りなさい」と言い、 蛇之は頷き了承した。 他の児童達も実験室に入り、 蛇之と同じような事をさせられた。
「準備は?」
アークの所長は部下にそう問う。
「いつでもできます」
「ではお願いします」
その一言で研究員たちはガイドストーンから液体を注射器で吸い出し液体を児童の体内に注入した。その瞬間、 ガイドストーンは砕けて散った。 それと同時に児童達はもがき苦しみ始めた。 10秒立つと5人の児童が苦しむのをやめた。
「なんだ……今のは……」
蛇之いや青龍は何事も無かったかの様に目覚めた。
「所長成功です! 」
モニターを見ていた研究員が振り向き、 笑顔で報告した。
「よし! 」
研究員達は喜んだあまりの嬉しさに涙を流す者もいた。 この時までは。
「お腹空いたな~」
青龍はお腹をさすった。
「これ食べる?」
その場に女性研究員が蜜柑を差し出してきた。だが……
「ありがとう……でも……あなたの方が美味しそう!」
次の瞬間、 青龍の腰より少し下から尻尾が出現、 監視カメラとマイクを破壊した。 勘のいい院長はその場に警備員を派遣した。 だが時すでに遅し、 青龍は首から上を変形させた、 変形した部分はキングコブラと言う毒蛇ようだった。 色は緑色で金色の角が生えていた。 ぺろりと平らげ三秒で消化された。 ついでに、 近くにあった蜜柑を皮ごと丸のみにした。 頭部を元に戻し首の関節を鳴らす。
「ごちそうさまでした!」
扉を蹴り破って外に出てた。 尻尾を出したままだったのでその場にいた警備員の首を尻尾で跳ね飛ばした。 待っていたエメラルドが飛びついてきた。
「お兄ちゃん!」
「あらエメちゃん」
「寂しいから一緒にいて」
「はいはい」
エメラルドの頭を優しく撫でる。
「とにかく全員でここを出よう行くぞエメ! とりあえず猫都と合流だ! 」
青龍が意気込むとエメラルドは笑顔で頷いた。 真反対の場所に白虎がいると考えた2人は反対側の棟に向かった。 だが、 行く手には研究所の警備員が立ち塞がる。
「止まれ! ここから先は通さん!」
「……エメちゃんちょっと隠れてて」
その言葉でエメラルドは壁に隠れた。
「手加減はせん!」
「来いよ……オッサン!」
「覚悟しろクソガキ!」
警備員は青龍をナイフで切りつけた。だが、 青龍の傷はグチュグチュと汚らしい音を上げながら治っていった。
「嘘……だろ……」
その隙を逃さなかった青龍は手刀で首を跳ね飛ばした。
「栄養補給だ! いただきます!」
青龍の腹が裂け大きなハエトリソウの葉ような口が出現。 その口は人間の口の中よりも赤く黄ばんだ肉食獣の歯がついており、 口の外は薄い緑色の皮膚に覆われていた。 ほんの数秒で警備員を丸呑みにした。
「行くよ!エメ」
呼び声に反応して壁から出て来た。
「はーい」
「お兄ちゃん! とりあえずこの階の中心部に行こうよそしたら、 竜馬君がいるかも!!」
エメラルドがそう提案すると、 青龍は顎を抑えた。
(ホントか? まぁいいけど……)
「まぁ……行ってみましょう」
「お兄ちゃん抱っこ」
青龍はエメラルドを抱き抱えながら中心部に向かった。 その頃司令室では。
「所長大変です! 」
1人の研究員が焦りだした。
「どうした!? 」
「所内の全ての監視カメラが故障しました! 」
「なんだと!」
研究所内の全ての監視カメラが故障、 これが崩壊の始まりだ。
「麒麟以外の兵器を止めろ! この研究所が終わる!」
所長が命令するが、 意味をなさない。ここはもう終わりだ。
その頃、 猫都こと白虎がいる棟では、 アサルトライフルを持っている10人ぐらいの警備員達が待ち構えていた。
「止まれ!! 動くな!!」
警備員は必死で白虎を止めようとするも、 全く話を聞かなかった。
「撃て!!」
警備員達は一斉に射撃するだが、 弾が白虎の目の前で止まりその場に落ちた。
「に……逃げろ!!」
警備員達は逃げようとしたが白虎が手を広げて前に突き出し、 銃を宙に浮かせ発砲。 警備員達を蜂の巣にした。 もう2人がいる棟は、 片方は高濃度の硫酸でドロドロに溶解。 もう片方は高熱で熔解した 。
「無理です! 全て突破されました!」
研究員の報告により所長は口に銃口を入れ自殺した。 彼の後を追う様にその場に居た研究員達も次々に自殺し始めた。
竜馬改め麒麟以外の孤児院の子供たちは何かに導かれるように中央棟に揃った。 そして、 麒麟の病室に入った。
「お前らこれからどうする?」
青龍がその場にいる全員に聞く。
「とりあえず寝ている奴、 叩き起こしたら?」
朱雀がそう提案した。
「俺も雀の意見に賛成」
玄武が眠そうな表情を浮かべている。
「わかった……じゃあ行くぞ……」
青龍は軽く叩いたが起きなかった。
「どけ! 私が起こす!!」
朱雀は麒麟の顔面をぶん殴った。すると、 麒麟は何事も無かったかのように目覚めた。 その光景を見た青龍はドン引きしていた。
「おはよう!!」
「おっ……おはよう」
白虎は少し怯えていた。
「どうした? そんな顔して」
麒麟はキョトンとしていた。
「だってお前鼻血出てるから……」
玄武は引いていた。
「すぐ治るから大丈夫!」
麒麟は手招きをした。 それと同時に一瞬だけ上を向く。
「大丈夫じゃねぇだろ! とりあえず顔拭け!」
青龍は近くにあったウェットティッシュを渡した。
「わるいな」
「気にするな」
青龍は困った表情を浮かべた。 次の瞬間、 麒麟が何かを察した様な表情を浮かべた。 それも、 急に真剣な表情の様にも見えた。
「とりま別の世界に避難だ! 時間が無い!」
麒麟がその場にいる全員の足元に魔法陣を出現させた。
「え? どういう事?」
青龍が問うと他の孤児たちも首を傾げ始めた。
「話は後だ!」
切羽詰まってるように見える。 まるで悪い未来を見た様な。
「どうして異世界に行くの?」
エメラルドがそう聞くと、 青龍が口を開いた。
「俺たちの居場所を作りに行く!だろ?」
「ピンポン! この世に俺たちの居場所は無いしな!」
「自由無しのバットエンド嫌だしな~」
玄武がボソッと呟くと、 天井から砂が降って来た。
「とりあえずお前ら! 改名された名前教えろ! 向こうの世界でコードネームとして使えるかもしれないからな!」
麒麟は偉そうな態度で全員にそう聞いた。
「青龍! 蛇から龍に進化したぜ!」
「私は白虎、 こいつと同じく猫から虎に変わったわ…」
「つまり俺と同じく進化って事だな!」
「なわけあるか!」
青龍の顔面に裏拳をくらわす。
「俺は玄武だよ~」
玄武は眠そうにそう答えた。
「俺は麒麟! ……てことは雀お前朱雀だな?」
「正解!」
雀は笑顔でそう答えた。
「「「でしょうね!!」」」
青龍、 玄武、 麒麟の男三人組はツッコミを入れた。
「エメはコードネーム無い」
エメラルドは頬を膨らませ、 今にでも泣きそうだった。
「ちょっとエメちゃんそんな表情しないの! 」
青龍は頬を軽く叩いて慰める。
「コードネームは向こうで決めな! そろそろ時間だ!」
「あー異世界もこんな地獄じゃないといいな……」
青龍がボソッと呟いた瞬間、 その場にいた全員は異世界に転移した。さぁ、 ここから彼らの壮大な物語が始まる。
5歳の頃父と母と弟を交通事故で亡くした。 葬儀後、 彼はとある事件を起こし指名手配犯になってしまい、 葉っぱや蛇やトカゲの様な小動物や時には人間の死骸を食べて逃亡生活を送っていた。 そんな中、 孤児院を見つけて運よく入院できた。
徐々に環境に慣れてきて色んな人と話し始めた。 その中でも一番仲が良かったのは亀吉と竜馬。
亀吉の特徴は、 黒髪ノーマルヘアーの黒目、 12月11日生まれの11歳。
竜馬の方は、 髪型と目の形は蛇之と同じだが、 髪と目の色は金色、 4月4日生まれの11歳。
女の幼馴染もいるが男勝りなためよくいじってきたが彼らとも仲がいい。その子の特徴はショートヘアーで髪が乱れてる。 髪色と目の色は白、 9月15日生まれの11歳。
他の友人は一人を除いて全て死んでしまった。 なぜなら、 この世界の日本は富裕層による快楽殺人が認められているため、 すぐに死んでしまう。 次の日に友達が死んでいたなんてよくある事だ。 とはいえ、 学校などの教育機関は機能している。
女子高が近くにある為、 よく遊びに来るらしい。 そのうち2名は教員を目指しているらしい。
ここを経営している院長はスタイル抜群でとても美人。 髪型はロングで、年齢は19歳の大学生で鈴谷 昇子と言う。 ここの運営費は彼女の親の会社が出している。
ある日、 白人の女の子が入院して来た。 特徴は薄い金髪のロングヘアで髪は少し乱れている。 目の色は黒色で白目がない。 服はボロボロで麻袋の様にボコボコしている。
「は…初めまして……エメラルド・メイデンヘアー・ツリー・ボアです!」
彼女が怯えながら自己紹介をした。 その場に居た全員は拍手をして迎え入れた。 その行動が彼女の心を癒した。
「みんな~仲良くするように!」
院長の一声で他の孤児が「はーい」と返事をした。
「エメラルドちゃん一緒に遊ぼ!」
猫都が声を掛けた。 だが、 無反応だった。
「あら~どうしたの~」
綺麗な赤髪のポニーテールの赤い目をした美少女が後ろからエメラルドの頬をぷにぷにと触った。 彼女の名前は赤藤 雀、 蛇之たちと同い年で5月5日の11歳。 この歳で医学に精通しているため怪我した孤児の治療をしている。 噂ではこの歳で医者になったとか。
「かなり細いね…ちょっとお粥持って来て!」
雀が蛇之に指示すると、 すぐさま食堂へ向かいお粥を持って来た。
「はーい! 口開けて!」
蛇之がエメラルドにお粥を食べさせた。 すると、 少し表情が和らいだ。
「美味しい! もっとちょうだい!!」
「ハイハイ…おかわり持ってきますよ!」
「うん!お願いね!」
それから月日が経ち、 エメラルドは蛇之に懐いていた。
「お兄ちゃん!」
そのうえ、 ”お兄ちゃん”とまで呼ぶようになっていた。
「ちょっとエメちゃん! ここではお兄ちゃんって呼ばないで! 恥ずかしいから…」
「イヤだ」
エメラルドは蛇之の背中に抱き着く。
「あーもうそれでいいや…」
蛇之は呆れた様な声を出したが、 嬉しそうに微笑んだ。
「と言う事で! エメはお兄ちゃんの妹です!」
「え?はぁ!?」
蛇之の背中に冷たい感覚が走る。 それと同時に頬が赤くなる。
「あー顔赤いよぉ!!」
「う……うるせぇなぁ!!」
その会話を見ていた竜馬と亀吉は「ヒューヒュー」と冷やかす。
「おっ…お前ら……」
その後、 4人は楽しそうに笑っていた。 こんな畜生道にも、 一輪の花が咲いていたが、この日に枯れ朽ちた。
――12月31日 12時00分 曇り 少し暗い ――
研究施設に6人の孤児がバスで連れてこられた。 そこは医療センターの様な構造をしている人体実験施設だ。 中はグルタラール製剤の臭いが立ち込めてた。
* * *
実験施設アーク:日本政府直轄の研究施設でそこでは数々の人体実験がおこなわれており、 多くの犠牲を出した。 前々から計画していたハルキバニアとの戦争を終わらせるため最終兵器の製作を行っている。 作り方はガイドストーンと呼ばれるひし形で金色の水晶の様な物に透明な液体が入っている。 作り方は、 ガイドストーンに入っている液体を注射器で吸い出し被験者の体内に注入するそして10秒待てば完成する。 ただし、 条件が合わないと絶対死ぬ。 そのうえ、 条件自体がわからない。
* * *
噂では、異界から来た怪物たちがこの世界で死に灰と化した。 その中に手を突っ込んだ研究者がガイドストーンと注射器2本見つけたが、 研究者の手は黒く変色しレンガの様にボロボロと崩れた。 それから数時間後、 研究者はなんの装備もつけてなかったので重度の放射線被曝を引き起こし、 この世を去る。 恐らく、 あの灰が強い放射線を放っていたのだろう。
この石は「何かのお導きかもしれない」との事でガイドストーンと名図けられた。 ガイドストーンの中には奇妙な液体が入っており、 その液体は空気に触れるとすぐに気化するため、 成分がわからない。 ガイドストーンの右左の先端がとても柔らかいので注射針が刺しやすくなっているが、 周りの硬度は鉄以上に硬い。 灰の近くに落ちていたメモにこう記されていた。
* * *
+ + +
生物型核兵器に関する情報。
黄色い結晶の中に入っている液体を注射器で吸い出し人間に注入する。 適合者は肉体と知能を急激に発達し異能が使える様になり、 自身の体を特定の形状に変形させることが可能だ。 また、 前任者の記憶を引き継いでいる。 再生する時は衣服も同時に再生するため変えを用意する必要はない。 私たちの世界ではこの黄色い結晶をガイドストーンと呼ぶ。
+ + +
* * *
研究員達はとある孤児院から児童を引き取り実験台にする。
実験体の名前。
竜馬 名前を改名して麒麟 11歳 性別男。
赤藤 雀 名前を改名して朱雀 11歳 性別女。
青柳 蛇之 名前を改名して青龍 10歳 性別男。
白樺 猫都 名前を改名して白虎 11歳 性別女。
黒松 亀吉 名前を改名して玄武 11歳 性別男。
暴走しては困るので入る実験室はバラバラ。
* * *
エメラルドは蛇之の部屋の前で待機。 蛇之が実験室に入ると、 奥の部屋から研究員が出てきて、 研究員が蛇之を中央にあるベッドへ誘導して、 横になるよう命令した。すんなりと言う事を聞いて横になった。 その後、 研究員が「あなたは今日から青龍と名乗りなさい」と言い、 蛇之は頷き了承した。 他の児童達も実験室に入り、 蛇之と同じような事をさせられた。
「準備は?」
アークの所長は部下にそう問う。
「いつでもできます」
「ではお願いします」
その一言で研究員たちはガイドストーンから液体を注射器で吸い出し液体を児童の体内に注入した。その瞬間、 ガイドストーンは砕けて散った。 それと同時に児童達はもがき苦しみ始めた。 10秒立つと5人の児童が苦しむのをやめた。
「なんだ……今のは……」
蛇之いや青龍は何事も無かったかの様に目覚めた。
「所長成功です! 」
モニターを見ていた研究員が振り向き、 笑顔で報告した。
「よし! 」
研究員達は喜んだあまりの嬉しさに涙を流す者もいた。 この時までは。
「お腹空いたな~」
青龍はお腹をさすった。
「これ食べる?」
その場に女性研究員が蜜柑を差し出してきた。だが……
「ありがとう……でも……あなたの方が美味しそう!」
次の瞬間、 青龍の腰より少し下から尻尾が出現、 監視カメラとマイクを破壊した。 勘のいい院長はその場に警備員を派遣した。 だが時すでに遅し、 青龍は首から上を変形させた、 変形した部分はキングコブラと言う毒蛇ようだった。 色は緑色で金色の角が生えていた。 ぺろりと平らげ三秒で消化された。 ついでに、 近くにあった蜜柑を皮ごと丸のみにした。 頭部を元に戻し首の関節を鳴らす。
「ごちそうさまでした!」
扉を蹴り破って外に出てた。 尻尾を出したままだったのでその場にいた警備員の首を尻尾で跳ね飛ばした。 待っていたエメラルドが飛びついてきた。
「お兄ちゃん!」
「あらエメちゃん」
「寂しいから一緒にいて」
「はいはい」
エメラルドの頭を優しく撫でる。
「とにかく全員でここを出よう行くぞエメ! とりあえず猫都と合流だ! 」
青龍が意気込むとエメラルドは笑顔で頷いた。 真反対の場所に白虎がいると考えた2人は反対側の棟に向かった。 だが、 行く手には研究所の警備員が立ち塞がる。
「止まれ! ここから先は通さん!」
「……エメちゃんちょっと隠れてて」
その言葉でエメラルドは壁に隠れた。
「手加減はせん!」
「来いよ……オッサン!」
「覚悟しろクソガキ!」
警備員は青龍をナイフで切りつけた。だが、 青龍の傷はグチュグチュと汚らしい音を上げながら治っていった。
「嘘……だろ……」
その隙を逃さなかった青龍は手刀で首を跳ね飛ばした。
「栄養補給だ! いただきます!」
青龍の腹が裂け大きなハエトリソウの葉ような口が出現。 その口は人間の口の中よりも赤く黄ばんだ肉食獣の歯がついており、 口の外は薄い緑色の皮膚に覆われていた。 ほんの数秒で警備員を丸呑みにした。
「行くよ!エメ」
呼び声に反応して壁から出て来た。
「はーい」
「お兄ちゃん! とりあえずこの階の中心部に行こうよそしたら、 竜馬君がいるかも!!」
エメラルドがそう提案すると、 青龍は顎を抑えた。
(ホントか? まぁいいけど……)
「まぁ……行ってみましょう」
「お兄ちゃん抱っこ」
青龍はエメラルドを抱き抱えながら中心部に向かった。 その頃司令室では。
「所長大変です! 」
1人の研究員が焦りだした。
「どうした!? 」
「所内の全ての監視カメラが故障しました! 」
「なんだと!」
研究所内の全ての監視カメラが故障、 これが崩壊の始まりだ。
「麒麟以外の兵器を止めろ! この研究所が終わる!」
所長が命令するが、 意味をなさない。ここはもう終わりだ。
その頃、 猫都こと白虎がいる棟では、 アサルトライフルを持っている10人ぐらいの警備員達が待ち構えていた。
「止まれ!! 動くな!!」
警備員は必死で白虎を止めようとするも、 全く話を聞かなかった。
「撃て!!」
警備員達は一斉に射撃するだが、 弾が白虎の目の前で止まりその場に落ちた。
「に……逃げろ!!」
警備員達は逃げようとしたが白虎が手を広げて前に突き出し、 銃を宙に浮かせ発砲。 警備員達を蜂の巣にした。 もう2人がいる棟は、 片方は高濃度の硫酸でドロドロに溶解。 もう片方は高熱で熔解した 。
「無理です! 全て突破されました!」
研究員の報告により所長は口に銃口を入れ自殺した。 彼の後を追う様にその場に居た研究員達も次々に自殺し始めた。
竜馬改め麒麟以外の孤児院の子供たちは何かに導かれるように中央棟に揃った。 そして、 麒麟の病室に入った。
「お前らこれからどうする?」
青龍がその場にいる全員に聞く。
「とりあえず寝ている奴、 叩き起こしたら?」
朱雀がそう提案した。
「俺も雀の意見に賛成」
玄武が眠そうな表情を浮かべている。
「わかった……じゃあ行くぞ……」
青龍は軽く叩いたが起きなかった。
「どけ! 私が起こす!!」
朱雀は麒麟の顔面をぶん殴った。すると、 麒麟は何事も無かったかのように目覚めた。 その光景を見た青龍はドン引きしていた。
「おはよう!!」
「おっ……おはよう」
白虎は少し怯えていた。
「どうした? そんな顔して」
麒麟はキョトンとしていた。
「だってお前鼻血出てるから……」
玄武は引いていた。
「すぐ治るから大丈夫!」
麒麟は手招きをした。 それと同時に一瞬だけ上を向く。
「大丈夫じゃねぇだろ! とりあえず顔拭け!」
青龍は近くにあったウェットティッシュを渡した。
「わるいな」
「気にするな」
青龍は困った表情を浮かべた。 次の瞬間、 麒麟が何かを察した様な表情を浮かべた。 それも、 急に真剣な表情の様にも見えた。
「とりま別の世界に避難だ! 時間が無い!」
麒麟がその場にいる全員の足元に魔法陣を出現させた。
「え? どういう事?」
青龍が問うと他の孤児たちも首を傾げ始めた。
「話は後だ!」
切羽詰まってるように見える。 まるで悪い未来を見た様な。
「どうして異世界に行くの?」
エメラルドがそう聞くと、 青龍が口を開いた。
「俺たちの居場所を作りに行く!だろ?」
「ピンポン! この世に俺たちの居場所は無いしな!」
「自由無しのバットエンド嫌だしな~」
玄武がボソッと呟くと、 天井から砂が降って来た。
「とりあえずお前ら! 改名された名前教えろ! 向こうの世界でコードネームとして使えるかもしれないからな!」
麒麟は偉そうな態度で全員にそう聞いた。
「青龍! 蛇から龍に進化したぜ!」
「私は白虎、 こいつと同じく猫から虎に変わったわ…」
「つまり俺と同じく進化って事だな!」
「なわけあるか!」
青龍の顔面に裏拳をくらわす。
「俺は玄武だよ~」
玄武は眠そうにそう答えた。
「俺は麒麟! ……てことは雀お前朱雀だな?」
「正解!」
雀は笑顔でそう答えた。
「「「でしょうね!!」」」
青龍、 玄武、 麒麟の男三人組はツッコミを入れた。
「エメはコードネーム無い」
エメラルドは頬を膨らませ、 今にでも泣きそうだった。
「ちょっとエメちゃんそんな表情しないの! 」
青龍は頬を軽く叩いて慰める。
「コードネームは向こうで決めな! そろそろ時間だ!」
「あー異世界もこんな地獄じゃないといいな……」
青龍がボソッと呟いた瞬間、 その場にいた全員は異世界に転移した。さぁ、 ここから彼らの壮大な物語が始まる。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。
石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。
自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。
そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。
好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる