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28.前世の事…再び
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ヒューゴ様とちゃんと話す事を決めて私は眠る事にした。
(…あら?)
ふわふわした意識の中、見覚えのある部屋に私は座っている。
(ここは…前世の私の部屋!?)
その手には本を持っていた。
ペラッと体が勝手にページを捲る。
(小説?っ!まさかこの小説は)
動かない体に歯痒い思いをしながら必死に書かれている文章を読む。
【アンドレア王太子殿下とその婚約者であるレイラ・ベイリー侯爵令嬢はお互いの顔を見合わせ笑った。】
そのページの始まりはその文から始まっていた。
(間違いない!私が転生した世界の小説だわ!内容は…)
目の前に広がっている文章を読もうと必死になる。
(…ダメだわ分かる所もあるけれど所々ノイズが走ってるみたいに読む事さえ出来ない)
それでも何も分からないよりはいいと分かる部分を頭で整理した。
どうやら今読んでいる部分は王宮内の話のようで王太子殿下とレイラ様の話が中心の様子、王女殿下も出てきているがやはり物語の中の彼女と私がいる世界にいる彼女は性格が違っているように見える。
【「神の祝福を与えられた者として期待しているよ__」「はい」】
(本当にブライス殿なのかしら)
この小説の主人公と思わしき人物の話している言葉は読み取る事はできた。
しかしどうも違和感が拭えない。
現時点で公にされている神の祝福を受けている人間は彼だけのはず。
(…隠されている場合は分からないけれどそんな事はないと思いたいわね)
前世の私は小説を更に読み進める。
【神の祝福というのは神が気まぐれに人間に与える能力である…そうその能力は決して神からの祝福でもなければ寵愛でもない。】(…そうなの?)
【能力を持った人間が国の為人の為に能力を行使する事で初めて祝福となるのです。つまりその能力を悪用する人間もいますその人間を
神の呪詛を与えられた者と呼びます。】
神の祝福について書かれている部分に私は驚きを隠せなかった。
神の祝福はその名の通りの物ではない事も能力を持った人間がどう使うかによって名前が変わるという事も初耳だった。
間違いなく今世で聞いた事がない。
『うわぁこれあれじゃん印象操作、王家とかの国ぐるみで隠蔽してるやつじゃん。怖っ』
今の私が考えていた事を前世の私が言葉にする。
(やっぱりそういう事よね神の祝福を与えられた者じゃなく神から与えられた能力を祝福として使う者って事…そして呪詛として使う者が現れてしまったら大惨事は免れない)
その事実が公表されたりしたらまず間違いなく神から能力を与えられた人達は恐れられるだろう。
本人が望んだ訳ではないのに能力を得て周りの人達から恐れられその恐れが蔑みや憎悪に変わり目も当てられないような迫害を受ける可能性が高い。
だからこそ王家は隠したのだろうか、もしかしたらただ能力を与えられた人を利用したいだけだったのかもしれない。
(今ここでそんな事を考えている場合ではないわとにかく物語の内容を知らない事には何もできない)
ただ前世の私が読んでいる部分は王宮内の事で今の神の呪詛についても隠されていた文書を主人公が読んだらしい。
(この主人公そんな事実をあっさり知る事ができるなんて一体何者?)
確かに神の祝福を与えられた者は王の保護化に入りどんな身分であっても王宮にいる事は許されている。
しかしそう簡単に神の呪詛について知れるものなのだろうか。
『っていうかそうなると神の祝福を与えられた者が敵になるパターンもあるって事だよね』
(あっ…)
色んな出来事が頭の中に浮かんできた。
『「アシュリンはあんな子だったか?しばらく会わない内に何というか
話が通じなくなった気がする」』
『「…王女殿下は昔から夢見がちで人の話を聞かない所がありましたがあそこまでではなかったと思います」』
『「アシュリンに甘いのは知っていたがまさかここまでとはっ昔はもっと冷静で色んな意味で平等な人だったんだがなぁ」』
『「…確かに国王陛下も昔とは変わったような気がしますね」』
今の状況で大きい差異があるのはアシュリン王女殿下と国王陛下の2人。
そしてその2人の差異というのは性格と行動。
その原因になり得る能力。
洗脳、記憶操作、催眠。
前世の記憶から考えられるのはそれぐらいだがその点に関してはほぼただの勘でしかない。
大事なのは敵…いや私をよく思わない人が神の呪詛を与えられた者である可能性が高いという事。
(単なる可能性…というにはあまりにも状況証拠が揃い過ぎてる気がする)
小説の内容が詳しく分からない以上その事に関しての対策を取る事はできない。
(せめてもう少し…内容を知る事ができればっ!!)
目の前にあるのにどうにもできない事態があまりにも悔しくて歯痒い。
(私が転生した意味って一体何なの?小説の内容を知らない私に…どうしろって言うのよ)
意識がどんどん鮮明になっていく。
そろそろ目が覚めるようだ。
『この小説恋愛物にしては物騒だなぁ。
まさかネームドキャラが死ぬとは』
(はぁっ!?死っ!?)
(…あら?)
ふわふわした意識の中、見覚えのある部屋に私は座っている。
(ここは…前世の私の部屋!?)
その手には本を持っていた。
ペラッと体が勝手にページを捲る。
(小説?っ!まさかこの小説は)
動かない体に歯痒い思いをしながら必死に書かれている文章を読む。
【アンドレア王太子殿下とその婚約者であるレイラ・ベイリー侯爵令嬢はお互いの顔を見合わせ笑った。】
そのページの始まりはその文から始まっていた。
(間違いない!私が転生した世界の小説だわ!内容は…)
目の前に広がっている文章を読もうと必死になる。
(…ダメだわ分かる所もあるけれど所々ノイズが走ってるみたいに読む事さえ出来ない)
それでも何も分からないよりはいいと分かる部分を頭で整理した。
どうやら今読んでいる部分は王宮内の話のようで王太子殿下とレイラ様の話が中心の様子、王女殿下も出てきているがやはり物語の中の彼女と私がいる世界にいる彼女は性格が違っているように見える。
【「神の祝福を与えられた者として期待しているよ__」「はい」】
(本当にブライス殿なのかしら)
この小説の主人公と思わしき人物の話している言葉は読み取る事はできた。
しかしどうも違和感が拭えない。
現時点で公にされている神の祝福を受けている人間は彼だけのはず。
(…隠されている場合は分からないけれどそんな事はないと思いたいわね)
前世の私は小説を更に読み進める。
【神の祝福というのは神が気まぐれに人間に与える能力である…そうその能力は決して神からの祝福でもなければ寵愛でもない。】(…そうなの?)
【能力を持った人間が国の為人の為に能力を行使する事で初めて祝福となるのです。つまりその能力を悪用する人間もいますその人間を
神の呪詛を与えられた者と呼びます。】
神の祝福について書かれている部分に私は驚きを隠せなかった。
神の祝福はその名の通りの物ではない事も能力を持った人間がどう使うかによって名前が変わるという事も初耳だった。
間違いなく今世で聞いた事がない。
『うわぁこれあれじゃん印象操作、王家とかの国ぐるみで隠蔽してるやつじゃん。怖っ』
今の私が考えていた事を前世の私が言葉にする。
(やっぱりそういう事よね神の祝福を与えられた者じゃなく神から与えられた能力を祝福として使う者って事…そして呪詛として使う者が現れてしまったら大惨事は免れない)
その事実が公表されたりしたらまず間違いなく神から能力を与えられた人達は恐れられるだろう。
本人が望んだ訳ではないのに能力を得て周りの人達から恐れられその恐れが蔑みや憎悪に変わり目も当てられないような迫害を受ける可能性が高い。
だからこそ王家は隠したのだろうか、もしかしたらただ能力を与えられた人を利用したいだけだったのかもしれない。
(今ここでそんな事を考えている場合ではないわとにかく物語の内容を知らない事には何もできない)
ただ前世の私が読んでいる部分は王宮内の事で今の神の呪詛についても隠されていた文書を主人公が読んだらしい。
(この主人公そんな事実をあっさり知る事ができるなんて一体何者?)
確かに神の祝福を与えられた者は王の保護化に入りどんな身分であっても王宮にいる事は許されている。
しかしそう簡単に神の呪詛について知れるものなのだろうか。
『っていうかそうなると神の祝福を与えられた者が敵になるパターンもあるって事だよね』
(あっ…)
色んな出来事が頭の中に浮かんできた。
『「アシュリンはあんな子だったか?しばらく会わない内に何というか
話が通じなくなった気がする」』
『「…王女殿下は昔から夢見がちで人の話を聞かない所がありましたがあそこまでではなかったと思います」』
『「アシュリンに甘いのは知っていたがまさかここまでとはっ昔はもっと冷静で色んな意味で平等な人だったんだがなぁ」』
『「…確かに国王陛下も昔とは変わったような気がしますね」』
今の状況で大きい差異があるのはアシュリン王女殿下と国王陛下の2人。
そしてその2人の差異というのは性格と行動。
その原因になり得る能力。
洗脳、記憶操作、催眠。
前世の記憶から考えられるのはそれぐらいだがその点に関してはほぼただの勘でしかない。
大事なのは敵…いや私をよく思わない人が神の呪詛を与えられた者である可能性が高いという事。
(単なる可能性…というにはあまりにも状況証拠が揃い過ぎてる気がする)
小説の内容が詳しく分からない以上その事に関しての対策を取る事はできない。
(せめてもう少し…内容を知る事ができればっ!!)
目の前にあるのにどうにもできない事態があまりにも悔しくて歯痒い。
(私が転生した意味って一体何なの?小説の内容を知らない私に…どうしろって言うのよ)
意識がどんどん鮮明になっていく。
そろそろ目が覚めるようだ。
『この小説恋愛物にしては物騒だなぁ。
まさかネームドキャラが死ぬとは』
(はぁっ!?死っ!?)
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