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第18話 ダンジョン
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赤く燃え上がる夕陽を背に、レオナはダンジョンの入り口に立っていた。鋼のように引き締まった体に、黒い軍服風の戦装束。その瞳は獲物を捉える猛禽のごとく鋭く光り、あらゆる敵意を見逃さぬよう周囲を睨み据えている。
彼女の隣には、巨大な両手剣を肩に担いだ筋肉剣士ライナー。鍛え抜かれた肉体が鎧の隙間から覗き、戦場を生き抜いてきた証を刻む傷が幾つも浮かんでいた。その背後では、掌で小さな火球を弄ぶ爆炎投擲士カガリが、口元に不敵な笑みを浮かべている。彼女の紅い瞳には、今から始まる戦いへの期待が宿っていた。
「黒幕はこのダンジョンの奥にいる……って話だけどよ」
ライナーがぼりぼりと頭を掻きながら呟く。
「筋肉だけで突破できるかどうか、怪しいな」
「ダンジョンには罠もあるし、敵も潜んでいるでしょうね。ま、傭兵ギルドに所属してる私がいれば、多少の危険には対応できるわ」
カガリが指先の火球を弾きながら言うと、レオナは静かに頷いた。
「筋力を振るうだけでは限界がある……それは、もう理解している。だからこそ、私たちは三人でここにいる。戦術も対策も考えてきたわ」
そう言い、レオナは迷いなくダンジョンの中へと足を踏み入れた。
足元の石畳を踏むたび、ひんやりとした空気が肌を撫でる。壁に並ぶ古びた石灯篭が仄かな光を放っているが、その明かりは不気味な影を生み出し、奥の闇はますます深く見えた。
道の途中には仕掛けられた罠がいくつも見受けられる。錆びた鉄の杭、踏めば作動しそうな床の継ぎ目、隙間から覗く不吉な気配。しかし、すぐに分かる罠はむしろ対処しやすい。問題は、見えない罠だった。
「力任せに進めば……罠が作動する可能性が高いわね」
レオナが冷静に周囲を見渡しながら言う。
「どうする?」
ライナーが両手剣の柄を握りしめ、警戒する。
そんな中、カガリがニヤリと笑った。
「可燃性のトラップの処理は任せて。【ファイヤーボール】! からの~投擲!」
彼女の手のひらに生まれた炎球が、狙いすましたように罠らしきものへと放たれる。瞬間、熱風が吹き上がり、焦げた金属と焼け焦げる布の臭いが鼻を突いた。
床のあちこちに仕込まれていた細い糸が燃え、パチパチと火花を散らしながら消えていく。それと同時に、天井から吊るされた槍や、仕掛けられた落とし穴が次々と作動した。だが、それらはもはや脅威ではない。適切な距離から発動させることで、無力化できる罠は多いのだ。
「なるほど……火魔法でトラップを事前に処理しておくわけか」
ライナーが感心したように頷く。
「なぁ、カガリ。いっそ全部燃やしちまえばいいんじゃねぇの? 今のお前なら、もっと強い火魔法を使えるだろ」
「バカ、そんなことしたら息ができなくなるでしょ」
ライナーが怪訝な顔をする。
「息が……? なんで火魔法で息ができなくなるんだ?」
「詳しいことは知らないけど、経験則よ。洞窟とか密閉空間で火魔法を使いすぎると、空気がこもって息苦しくなるのよね。もしかしたら、燃えたときに空気が変化するのかも」
「ふーん……」
ライナーは納得したような、していないような顔で頷く。
最低限の火力で罠を処理しながら進んでいくと、行く手を阻む巨大な扉が現れた。両開きのそれは、まるで神殿の入り口のような厳かさを湛えている。
「三つのスイッチ……左右と中央に配置されているってことは、三人同時に押せってことか」
「じゃあ、行くぞ」
三人はそれぞれのスイッチの前に立つ。
「「「せーの!」」」
一斉にスイッチを押すと、鈍い音が響き渡り、扉がゆっくりと開いていく。内部から冷たい空気が流れ出し、肌が粟立った。
「……ふふっ」
「どうした? 姉御」
ライナーが首を傾げた。
「やっぱり、仲間をつくっておいて良かったなって。一人だと、三つのスイッチを同時には押せないもの」
「姉御の筋肉があれば、どうとでもできそうな気はするけどな……」
「それでもよ」
レオナは肩をすくめながらも、どこか満足げな表情を浮かべた。
「まあいいさ。いずれにせよ、今後も姉御の役に立ってみせる。期待しててくれよ」
「期待しているわ。……ほら、さっそく出番よ」
「ん?」
ライナーが前に視線を向ける。
開いた扉の向こう側。暗闇の奥で、何かが動く気配。
そして――
「……あちゃあ……」
カガリが肩を落とす。無数の赤い瞳が闇の中で光り、甲高い鳴き声が響いた。小型の魔物が群れをなして、こちらを待ち構えている。足元から天井までびっしりと埋め尽くすように動くその様子は、まるで生きた壁のようだった。
「狭い部屋だと、私のファイヤーボールは使いにくいのよね……」
「そりゃそうだ。下手に火を放ったら、俺たちも巻き込まれる」
ライナーが剣を構えながら、素早く戦況を見極める。
「カガリは引っ込んでな。ここは姉御と……この俺、ライナーに任せてくれ!」
そう言い放ち、ライナーが地面を蹴った。巨大な両手剣が唸りを上げる。一閃――先陣を切って襲いかかってきた魔物の体を両断する。振り抜いた剣の勢いを殺さず、そのまま横薙ぎに払うと、複数の魔物の胴が一気に裂かれ、黒い血が飛び散った。
「いい調子ね! 私も行くわ!」
レオナが地面を踏み締め、疾走する。
前方から飛びかかってきた魔物に対し、瞬時に身を沈め、低い姿勢から強烈なアッパーを放つ。
ズドン!
鈍い衝撃音とともに、魔物の体が天井へと叩きつけられ、そのまま動かなくなった。
「ライナー、左!」
「了解!」
レオナの声に即応し、ライナーが半歩ずれる。
その瞬間、彼女の鍛え上げられた拳が唸りを上げ、襲いかかってきた魔物の顔面を粉砕した。
「……なんだよ姉御、息ぴったりじゃねぇか!」
ライナーが笑いながら次の魔物へと斬りかかる。
レオナも負けじと、拳を振るった。
「私の鍛え上げた肉体と……二人の頼もしい仲間。これなら、きっと……!」
10001回目のループ。それまで破滅してきた自分に反発するように、このループではただひたすらに力だけを信じていた。どんな困難も、どんな強敵も、鍛え抜いた筋力で打ち砕けばいい。そう信じていた。
しかし――
仲間とともに戦うことで、力だけではない突破方法があることを知った。
ライナーの豪快な剣撃。カガリの的確な魔法支援。
この戦い方を、なぜ今まで思いつかなかったのだろう。いや、気づこうとしていなかったのかもしれない。
「筋肉と仲間を合わせれば、運命すら変えられるかもしれない……」
レオナの胸の内に、確かな確信が芽生えていく。
「そろそろ決めるわよ、ライナー!」
「おう! 火魔法の微調整はいけそうなのか? カガリ!」
「いつでも行けるわよ!」
カガリが手のひらを掲げる。先ほどとは違う、より緻密な炎の球体が生まれる。
「【リトル・エクスプロージョン・ブラスト】!」
轟音とともに、灼熱の爆風が魔物たちを焼き尽くしていく。
「こっちも行くぜ!」
ライナーが剣を振り上げ、跳躍する。空中で剣を両手で握り直し、一気に振り下ろす。
「【ブレイヴ・スラッシュ】!」
斬撃が大気を裂き、衝撃波となって魔物の群れを貫いた。
「とどめは私ね……!」
レオナが拳を握りしめる。全身の筋力を一点に収束させ――
「喰らえ! 【剛撃・破砕拳】!」
拳が地面を叩きつけると、地鳴りのような振動が走り、周囲の魔物が吹き飛んだ。
ドォンッ!!
舞い上がる土煙と、静寂。
「……ふぅ、終わったわね」
レオナは拳を握り直し、汗を拭った。
「やれやれ、姉御の拳は相変わらずエグいな……」
ライナーが苦笑しながら剣を納める。
「ふふ。姉さんなら、これぐらい当然でしょ?」
カガリも肩をすくめながら、ホッとした表情を見せた。
レオナは確かな手応えを感じながら、ダンジョンの深部へと足を踏み入れる。そこには、まだ見ぬ試練が待ち受けていた。
だが、もう迷うことはない。
仲間とともに――何度でも運命を切り拓く。
10001回目の選択。
この一歩が、新たな未来へとつながっていく。
彼女の隣には、巨大な両手剣を肩に担いだ筋肉剣士ライナー。鍛え抜かれた肉体が鎧の隙間から覗き、戦場を生き抜いてきた証を刻む傷が幾つも浮かんでいた。その背後では、掌で小さな火球を弄ぶ爆炎投擲士カガリが、口元に不敵な笑みを浮かべている。彼女の紅い瞳には、今から始まる戦いへの期待が宿っていた。
「黒幕はこのダンジョンの奥にいる……って話だけどよ」
ライナーがぼりぼりと頭を掻きながら呟く。
「筋肉だけで突破できるかどうか、怪しいな」
「ダンジョンには罠もあるし、敵も潜んでいるでしょうね。ま、傭兵ギルドに所属してる私がいれば、多少の危険には対応できるわ」
カガリが指先の火球を弾きながら言うと、レオナは静かに頷いた。
「筋力を振るうだけでは限界がある……それは、もう理解している。だからこそ、私たちは三人でここにいる。戦術も対策も考えてきたわ」
そう言い、レオナは迷いなくダンジョンの中へと足を踏み入れた。
足元の石畳を踏むたび、ひんやりとした空気が肌を撫でる。壁に並ぶ古びた石灯篭が仄かな光を放っているが、その明かりは不気味な影を生み出し、奥の闇はますます深く見えた。
道の途中には仕掛けられた罠がいくつも見受けられる。錆びた鉄の杭、踏めば作動しそうな床の継ぎ目、隙間から覗く不吉な気配。しかし、すぐに分かる罠はむしろ対処しやすい。問題は、見えない罠だった。
「力任せに進めば……罠が作動する可能性が高いわね」
レオナが冷静に周囲を見渡しながら言う。
「どうする?」
ライナーが両手剣の柄を握りしめ、警戒する。
そんな中、カガリがニヤリと笑った。
「可燃性のトラップの処理は任せて。【ファイヤーボール】! からの~投擲!」
彼女の手のひらに生まれた炎球が、狙いすましたように罠らしきものへと放たれる。瞬間、熱風が吹き上がり、焦げた金属と焼け焦げる布の臭いが鼻を突いた。
床のあちこちに仕込まれていた細い糸が燃え、パチパチと火花を散らしながら消えていく。それと同時に、天井から吊るされた槍や、仕掛けられた落とし穴が次々と作動した。だが、それらはもはや脅威ではない。適切な距離から発動させることで、無力化できる罠は多いのだ。
「なるほど……火魔法でトラップを事前に処理しておくわけか」
ライナーが感心したように頷く。
「なぁ、カガリ。いっそ全部燃やしちまえばいいんじゃねぇの? 今のお前なら、もっと強い火魔法を使えるだろ」
「バカ、そんなことしたら息ができなくなるでしょ」
ライナーが怪訝な顔をする。
「息が……? なんで火魔法で息ができなくなるんだ?」
「詳しいことは知らないけど、経験則よ。洞窟とか密閉空間で火魔法を使いすぎると、空気がこもって息苦しくなるのよね。もしかしたら、燃えたときに空気が変化するのかも」
「ふーん……」
ライナーは納得したような、していないような顔で頷く。
最低限の火力で罠を処理しながら進んでいくと、行く手を阻む巨大な扉が現れた。両開きのそれは、まるで神殿の入り口のような厳かさを湛えている。
「三つのスイッチ……左右と中央に配置されているってことは、三人同時に押せってことか」
「じゃあ、行くぞ」
三人はそれぞれのスイッチの前に立つ。
「「「せーの!」」」
一斉にスイッチを押すと、鈍い音が響き渡り、扉がゆっくりと開いていく。内部から冷たい空気が流れ出し、肌が粟立った。
「……ふふっ」
「どうした? 姉御」
ライナーが首を傾げた。
「やっぱり、仲間をつくっておいて良かったなって。一人だと、三つのスイッチを同時には押せないもの」
「姉御の筋肉があれば、どうとでもできそうな気はするけどな……」
「それでもよ」
レオナは肩をすくめながらも、どこか満足げな表情を浮かべた。
「まあいいさ。いずれにせよ、今後も姉御の役に立ってみせる。期待しててくれよ」
「期待しているわ。……ほら、さっそく出番よ」
「ん?」
ライナーが前に視線を向ける。
開いた扉の向こう側。暗闇の奥で、何かが動く気配。
そして――
「……あちゃあ……」
カガリが肩を落とす。無数の赤い瞳が闇の中で光り、甲高い鳴き声が響いた。小型の魔物が群れをなして、こちらを待ち構えている。足元から天井までびっしりと埋め尽くすように動くその様子は、まるで生きた壁のようだった。
「狭い部屋だと、私のファイヤーボールは使いにくいのよね……」
「そりゃそうだ。下手に火を放ったら、俺たちも巻き込まれる」
ライナーが剣を構えながら、素早く戦況を見極める。
「カガリは引っ込んでな。ここは姉御と……この俺、ライナーに任せてくれ!」
そう言い放ち、ライナーが地面を蹴った。巨大な両手剣が唸りを上げる。一閃――先陣を切って襲いかかってきた魔物の体を両断する。振り抜いた剣の勢いを殺さず、そのまま横薙ぎに払うと、複数の魔物の胴が一気に裂かれ、黒い血が飛び散った。
「いい調子ね! 私も行くわ!」
レオナが地面を踏み締め、疾走する。
前方から飛びかかってきた魔物に対し、瞬時に身を沈め、低い姿勢から強烈なアッパーを放つ。
ズドン!
鈍い衝撃音とともに、魔物の体が天井へと叩きつけられ、そのまま動かなくなった。
「ライナー、左!」
「了解!」
レオナの声に即応し、ライナーが半歩ずれる。
その瞬間、彼女の鍛え上げられた拳が唸りを上げ、襲いかかってきた魔物の顔面を粉砕した。
「……なんだよ姉御、息ぴったりじゃねぇか!」
ライナーが笑いながら次の魔物へと斬りかかる。
レオナも負けじと、拳を振るった。
「私の鍛え上げた肉体と……二人の頼もしい仲間。これなら、きっと……!」
10001回目のループ。それまで破滅してきた自分に反発するように、このループではただひたすらに力だけを信じていた。どんな困難も、どんな強敵も、鍛え抜いた筋力で打ち砕けばいい。そう信じていた。
しかし――
仲間とともに戦うことで、力だけではない突破方法があることを知った。
ライナーの豪快な剣撃。カガリの的確な魔法支援。
この戦い方を、なぜ今まで思いつかなかったのだろう。いや、気づこうとしていなかったのかもしれない。
「筋肉と仲間を合わせれば、運命すら変えられるかもしれない……」
レオナの胸の内に、確かな確信が芽生えていく。
「そろそろ決めるわよ、ライナー!」
「おう! 火魔法の微調整はいけそうなのか? カガリ!」
「いつでも行けるわよ!」
カガリが手のひらを掲げる。先ほどとは違う、より緻密な炎の球体が生まれる。
「【リトル・エクスプロージョン・ブラスト】!」
轟音とともに、灼熱の爆風が魔物たちを焼き尽くしていく。
「こっちも行くぜ!」
ライナーが剣を振り上げ、跳躍する。空中で剣を両手で握り直し、一気に振り下ろす。
「【ブレイヴ・スラッシュ】!」
斬撃が大気を裂き、衝撃波となって魔物の群れを貫いた。
「とどめは私ね……!」
レオナが拳を握りしめる。全身の筋力を一点に収束させ――
「喰らえ! 【剛撃・破砕拳】!」
拳が地面を叩きつけると、地鳴りのような振動が走り、周囲の魔物が吹き飛んだ。
ドォンッ!!
舞い上がる土煙と、静寂。
「……ふぅ、終わったわね」
レオナは拳を握り直し、汗を拭った。
「やれやれ、姉御の拳は相変わらずエグいな……」
ライナーが苦笑しながら剣を納める。
「ふふ。姉さんなら、これぐらい当然でしょ?」
カガリも肩をすくめながら、ホッとした表情を見せた。
レオナは確かな手応えを感じながら、ダンジョンの深部へと足を踏み入れる。そこには、まだ見ぬ試練が待ち受けていた。
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