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81話 大火熱血高校 vs スターライト学園-1

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 桃色青春高校が再始動してから、幾日かが経過した。

『さぁ、2099年東京都秋大会決勝戦もいよいよ大詰め! 同点の9回裏! マウンドには大火熱血高校のエース、不知火選手! スターライト学園の強力打線を抑え、何とか延長戦に持ち込みたいところ!』

 実況が叫ぶ。
 龍之介に勝利した不知火たちは、見事に決勝戦まで勝ち進んでいた。
 そして相手は、こちらも龍之介と因縁を持つハルカ擁するスターライト学園である。
 不知火は帽子を被り直し、ロジンバッグを手に取った。

「まだまだ、試合はこれからだぜ!!」

 彼女は吠える。
 その表情は自信に溢れていた。
 しかし、不運な内野安打やエラーなどが重なり1アウト満塁のピンチを迎えてしまう。

『4番・ピッチャー・ハルカ君』

「ふふん。いよいよ私の出番ね」

 打席に立つは、4番のハルカだ。
 彼女は不敵な笑みを浮かべながらバットを構えると、不知火に対して語りかける。

「あんたの球は見切っているわ。尻上がりタイプみたいだけど、さすがにもう限界のようね。満塁だから、四球で逃げることもできない。この勝負、もらったわ!」

「……勝手に言ってろ。アタシは絶対に負けねぇ!!」

 不知火はハルカの言葉に動揺することなく、言い切った。
 そして、その言葉通り強気のピッチングを見せる。

『ストライッ!』

 不知火の球威に、ハルカのバットは空を切る。
 そして1ボール2ストライクと追い込んだ後の、4球目――
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