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51話 門
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シンヤたち一行が門にたどり着くと、そこには長蛇の列ができていた。
並んでいるのは大半が冒険者風の男たちだが、中には一般人らしき姿もちらほらと見受けられる。
「これは結構かかりそうだな」
「仕方ないサ。大人しく並ぶゾ」
「ああ。そうするか」
シンヤたちは最後尾に並ぶ。
しばらく待っていると、ようやくシンヤたちの番になった。
「身分証を提示してくれ」
「はいよ」
衛兵の指示に従い、シンヤたちは冒険者カードを差し出す。
「ん? ……シンヤ、ミレア、レオナード。3人ともCランク冒険者か。もしかして、Bランク昇格試験を受けるのか?」
「ああ、そのつもりだ」
「なるほどな……」
衛兵はシンヤたちをジロリと見回す。
「あまり強そうじゃないが、大丈夫なのか? 昇格試験を受ける奴らは、どこか雰囲気が違うものだが……」
「心配してくれているところ悪いけど、俺たちなら問題ないぞ」
「ふむ。まあ、そこまで言うのであれば、止めはしない。通っていいぞ」
「サンキュー」
シンヤたちが門を通ろうとしたときだった。
「へへへ。聞いたぜ、お前らみたいなガキが昇格試験を受けるだと?」
「昇格試験を舐めているようだな。ガキが合格できるような甘い試験ではない。身の程を知ることだ」
「ぎゃはは! 受けるだけムダさ。俺たちが思い知らせてやるぜ」
ガラの悪い三人の冒険者たちが、ニヤついた笑みを浮かべながらシンヤたちに絡んできたのだった。
並んでいるのは大半が冒険者風の男たちだが、中には一般人らしき姿もちらほらと見受けられる。
「これは結構かかりそうだな」
「仕方ないサ。大人しく並ぶゾ」
「ああ。そうするか」
シンヤたちは最後尾に並ぶ。
しばらく待っていると、ようやくシンヤたちの番になった。
「身分証を提示してくれ」
「はいよ」
衛兵の指示に従い、シンヤたちは冒険者カードを差し出す。
「ん? ……シンヤ、ミレア、レオナード。3人ともCランク冒険者か。もしかして、Bランク昇格試験を受けるのか?」
「ああ、そのつもりだ」
「なるほどな……」
衛兵はシンヤたちをジロリと見回す。
「あまり強そうじゃないが、大丈夫なのか? 昇格試験を受ける奴らは、どこか雰囲気が違うものだが……」
「心配してくれているところ悪いけど、俺たちなら問題ないぞ」
「ふむ。まあ、そこまで言うのであれば、止めはしない。通っていいぞ」
「サンキュー」
シンヤたちが門を通ろうとしたときだった。
「へへへ。聞いたぜ、お前らみたいなガキが昇格試験を受けるだと?」
「昇格試験を舐めているようだな。ガキが合格できるような甘い試験ではない。身の程を知ることだ」
「ぎゃはは! 受けるだけムダさ。俺たちが思い知らせてやるぜ」
ガラの悪い三人の冒険者たちが、ニヤついた笑みを浮かべながらシンヤたちに絡んできたのだった。
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