23 / 60
楽しいは、一番の原動力だった
しおりを挟む
和樹「ま、なんやかんや学園祭は丸く収まったね」
隆太「いや収まってねぇだろ、何だよ『冥途の土産にお化け屋敷茶店』って。お化け屋敷なのか喫茶店なのかはっきりしろ、詰め込みすぎだろ」
和樹「でも隆太の幽霊メイドは様になってたよ?」
隆太「そこも歪んでるんだよ、何でメイドなのに男がやってんだよ。幽霊メイドってなんだよ。しかもイートインとテイクアウトを分けることによって『お土産』要素をちゃんと盛り込みやがって」
和樹「良い案だと思うよ? やっぱり教室1つじゃ、受け入れられるお客の数が少なくなっちゃうからね。それをお土産というので担保したのは大きかった。売上も一位だったし」
隆太「そうなんだよ、売上一位ってのがまた凄いんだよ。マジで? 男の幽霊メイドがやる喫茶店で、お土産と称して『一枚足らない皿』に『目玉おやじのみたらし団子』をテイクアウトさせてさ。クオリティが無駄に高いんだよ」
川澄「ほーら、上手くいったでしょ~? 楽しいってのが一番だからねぇ~」
和樹「あ、川澄さん! 似合ってるねその幽霊メイド!」
川澄「ありがと~! お手伝い出来て楽しかったよ~!」
隆太「でも、良かったのか? 川澄さんのアドバイスがあったからこそのこの成果なのに、報酬がその衣装って」
川澄「だから~、楽しいのが一番なんだって~。私はこうしてるのが一番楽しいの! ダーリン今お片づけで忙しいから、これで脅かしてやるんだ~」
和樹「楽しそうで良かったね!」
川澄「うん!」
隆太「流石に反省だな、真面目ってだけじゃこうはならない。楽しむことこそ、一番の原動力だったなんて」
和樹「まぁ一部サボってる人もいたっちゃいたけどね」
川澄「サボってもいいんだって~、こういうのは楽しいのが大事なんだから~」
川澄の友達「ダメだから! サボるのもダメだし、よそ様の迷惑はもっとダメ!」
川澄「ひぇ~~、黄泉に連れてかれるよ~」
和樹「……やっとこっちの仕事ができるね」
隆太「だな、まぁ川澄さんなら大丈夫だろ。ああいう人だって皆分かってるだろうし」
和樹「……あー、そっか。なるほどね」
隆太「何がだ?」
和樹「いやーね、川澄さんの案って正直半信半疑だったんだよ。楽しく自由にって感じのやつ。でもそれって、皆が皆のキャラクターを認識して、こういう人だから仕方がないかって許しあえたからできたことなのかなってさ」
隆太「川澄さんは、あーいう風来坊というか、よくサボる人って分かってるから、そしてサボっても引っ張ったら戻ってくれる人って分かってるからサボれるってか?」
和樹「有体に言うとそういうことだね。皆で楽しくって、無法地帯の動物園な感じはするけれど、それをコントロールすることができれば、こうして絶大な成果をあげられるってことさ。サボっても元が取れるくらいにね」
隆太「コントロールか、あれはそんなもんじゃなかったけどな。俺はただ仕方がなく皆のやりたそうな事を割り当てただけで」
和樹「エアーコンダクターの素質があるのかもね」
隆太「それは有ってもなりたくねぇ」
隆太「いや収まってねぇだろ、何だよ『冥途の土産にお化け屋敷茶店』って。お化け屋敷なのか喫茶店なのかはっきりしろ、詰め込みすぎだろ」
和樹「でも隆太の幽霊メイドは様になってたよ?」
隆太「そこも歪んでるんだよ、何でメイドなのに男がやってんだよ。幽霊メイドってなんだよ。しかもイートインとテイクアウトを分けることによって『お土産』要素をちゃんと盛り込みやがって」
和樹「良い案だと思うよ? やっぱり教室1つじゃ、受け入れられるお客の数が少なくなっちゃうからね。それをお土産というので担保したのは大きかった。売上も一位だったし」
隆太「そうなんだよ、売上一位ってのがまた凄いんだよ。マジで? 男の幽霊メイドがやる喫茶店で、お土産と称して『一枚足らない皿』に『目玉おやじのみたらし団子』をテイクアウトさせてさ。クオリティが無駄に高いんだよ」
川澄「ほーら、上手くいったでしょ~? 楽しいってのが一番だからねぇ~」
和樹「あ、川澄さん! 似合ってるねその幽霊メイド!」
川澄「ありがと~! お手伝い出来て楽しかったよ~!」
隆太「でも、良かったのか? 川澄さんのアドバイスがあったからこそのこの成果なのに、報酬がその衣装って」
川澄「だから~、楽しいのが一番なんだって~。私はこうしてるのが一番楽しいの! ダーリン今お片づけで忙しいから、これで脅かしてやるんだ~」
和樹「楽しそうで良かったね!」
川澄「うん!」
隆太「流石に反省だな、真面目ってだけじゃこうはならない。楽しむことこそ、一番の原動力だったなんて」
和樹「まぁ一部サボってる人もいたっちゃいたけどね」
川澄「サボってもいいんだって~、こういうのは楽しいのが大事なんだから~」
川澄の友達「ダメだから! サボるのもダメだし、よそ様の迷惑はもっとダメ!」
川澄「ひぇ~~、黄泉に連れてかれるよ~」
和樹「……やっとこっちの仕事ができるね」
隆太「だな、まぁ川澄さんなら大丈夫だろ。ああいう人だって皆分かってるだろうし」
和樹「……あー、そっか。なるほどね」
隆太「何がだ?」
和樹「いやーね、川澄さんの案って正直半信半疑だったんだよ。楽しく自由にって感じのやつ。でもそれって、皆が皆のキャラクターを認識して、こういう人だから仕方がないかって許しあえたからできたことなのかなってさ」
隆太「川澄さんは、あーいう風来坊というか、よくサボる人って分かってるから、そしてサボっても引っ張ったら戻ってくれる人って分かってるからサボれるってか?」
和樹「有体に言うとそういうことだね。皆で楽しくって、無法地帯の動物園な感じはするけれど、それをコントロールすることができれば、こうして絶大な成果をあげられるってことさ。サボっても元が取れるくらいにね」
隆太「コントロールか、あれはそんなもんじゃなかったけどな。俺はただ仕方がなく皆のやりたそうな事を割り当てただけで」
和樹「エアーコンダクターの素質があるのかもね」
隆太「それは有ってもなりたくねぇ」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる