外見は内面の一番外側という嘘

きなり

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子どもを地獄に産み落とす

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「俺、子どもは絶対に作らないって決めてるんだよね」
「なんやねん、また重たい話やな」
「子ども作りたいっていう感情って親の幸せでしか無いんだよ。生まれてくる子が生まれてきたいかどうかなんてわかんないだろ?
俺のタマキンの中で生まれたい奴ナンバーワンコンテストが開催されてるかもしれないけど、そんなことこの世に生きてる俺らにはわかんないんだよ」
「なんやねん生まれたい奴ナンバーワンコンテストって。司会者誰がやんねん。おるんかタモリ的なやつが。シセイって名前でやっとるんか、やかましわ」
「コンテスト掘り下げなくていいから。
とにかく俺はこの世を8割不幸の地獄だと思ってるし、そんなところに親の欲求だけで生まれてくるなんてかわいそすぎるって思うわけよ」
「なるほどな、、でも俺は幸せになるために人生ってあると思うねん。幸せになるために生きてるんやから、子どものいる生活が自分の幸せになるんやったら別につくってもいいような気がするけどなぁ。もう少し自分の幸せを大切にしてもええと思うで?
うちの姪っ子めちゃくちゃ可愛いで、ほら見てみ?」


と感じてしまった。
と同時に、この可愛いという感情も親の満足でしかない、とこの子の親を忌み嫌ってしまうのであった。
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