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城にて双子の誕生日祝い②
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パーティーが始まった。
今回のパーティーは、立食形式。壁際に料理がのったテーブルが配置されている。
途中途中に休めるようにと、パーティー会場の所々に椅子やソファーが置かれている。
パーティーの参加者達が食事をしながらの一通りの挨拶を済ませたであろう頃、〈ベスティニア〉の王族達に続き、本日の主役達が入場してきた。
まずは〈ベスティニア〉の王の挨拶。それに続き、〈ヴォルツ〉家の当主で本日の主役達の父であるレオナルドが挨拶した。
そしていよいよ、双子の挨拶の番だ。
「〈ヴォルツ〉家のむすめ、ジュリアでございます。ほんじつはわたくしたちのためにおこしいただき、ありがとうございます。」
(さすがジュリアか...、三歳でこれだけ言えれば十分だろう。)
次はソフィアの番だ。ルーヴ様を抱きしめながら、ジュリアの横の立ち位置から一歩前に出る。
ルーヴ様を抱きしめて緊張している様子のソフィアに‘獣人’の王族達は微笑ましく見守っている。
(((可愛い、可愛い、可愛い!本当に《白毛》の子なのだな。あの子は守らなくては!)))
「ソフィアです。きょ うは ありがとう ございます。 こんご とも 〈べすてぃにあ〉 を よろしく おねがい します。」
ペコリと頭を下げて、すぐにレオナルドにくっつきに行く。
レオナルドはマナーとしてはいかがなものかと思われるのは承知で、ソフィアの緊張度も限界だろうと、そんなソフィアを抱き上げる。
双子の挨拶の後、それぞれの国が順番に祝いの言葉を双子にかけていく。
きちんと挨拶できたジュリアを褒めるものの、皆が《愛し子》で《白毛》のソフィアに目がいく。
‘獣人’の者達は特にその傾向が強く、ジュリアに一声かけた後は、なんとかソフィアと会話をしようとしている。
ソフィアも‘獣人’に対しては、何の種族であるのか?興味があるのか、緊張しながらもおしゃべりしようとしていた。
無事に双子のお披露目も終わり、それぞれが帰宅の途につく。
〈ヴォルツ〉家の面々も、屋敷に戻ってきた。
双子はやはり疲れたからか、もう就寝している。
「無事に終わってよかったですわ。本当にソフィアが三歳を迎えられて、安心しました。」
「あぁ、とりあえずこれで一安心だ。三歳の壁は乗り越えられたからな。」
「えぇ。それにしても今日のジュリアは立派でしたわ。」
「あぁ。三歳であれなら、立派だな。ソフィアも緊張する中、よくやった。」
「えぇ。挨拶が終わった後からはレオにべったりでしたけど...。レオもソフィアをずーっと離さないんですもの。」
「いいだろ?まだ三歳だ。許されるさ。」
「えぇ。やはりソフィアは特別なんだと感じました。皆さん、優しい目でソフィアを微笑ましく見守ってらしたわ。」
「あぁ、ソフィアも‘獣人’の方々には興味津々だったな。ソフィアに自分の耳や尻尾を触らせる方もいらしたぞ。あれには驚いた。‘獣人’にとって耳と尻尾を触らせるのは、特別なことだからな。あの方々もジュリアには決して触らせなかっただろう?」
「えぇ。ジュリアには‘獣人’同士だからと説明しましたが、これから二人の違いで難しくなりそうですわ...。」
「そうだな。ジュリアがソフィアを妬む気持ちを持つこともあるかもしれないな。でも、それは俺達でしっかりフォローをしていこう。」
「えぇ。ジュリアはいい子ですもの。きっと大丈夫ですわ。」
今回のパーティーは、立食形式。壁際に料理がのったテーブルが配置されている。
途中途中に休めるようにと、パーティー会場の所々に椅子やソファーが置かれている。
パーティーの参加者達が食事をしながらの一通りの挨拶を済ませたであろう頃、〈ベスティニア〉の王族達に続き、本日の主役達が入場してきた。
まずは〈ベスティニア〉の王の挨拶。それに続き、〈ヴォルツ〉家の当主で本日の主役達の父であるレオナルドが挨拶した。
そしていよいよ、双子の挨拶の番だ。
「〈ヴォルツ〉家のむすめ、ジュリアでございます。ほんじつはわたくしたちのためにおこしいただき、ありがとうございます。」
(さすがジュリアか...、三歳でこれだけ言えれば十分だろう。)
次はソフィアの番だ。ルーヴ様を抱きしめながら、ジュリアの横の立ち位置から一歩前に出る。
ルーヴ様を抱きしめて緊張している様子のソフィアに‘獣人’の王族達は微笑ましく見守っている。
(((可愛い、可愛い、可愛い!本当に《白毛》の子なのだな。あの子は守らなくては!)))
「ソフィアです。きょ うは ありがとう ございます。 こんご とも 〈べすてぃにあ〉 を よろしく おねがい します。」
ペコリと頭を下げて、すぐにレオナルドにくっつきに行く。
レオナルドはマナーとしてはいかがなものかと思われるのは承知で、ソフィアの緊張度も限界だろうと、そんなソフィアを抱き上げる。
双子の挨拶の後、それぞれの国が順番に祝いの言葉を双子にかけていく。
きちんと挨拶できたジュリアを褒めるものの、皆が《愛し子》で《白毛》のソフィアに目がいく。
‘獣人’の者達は特にその傾向が強く、ジュリアに一声かけた後は、なんとかソフィアと会話をしようとしている。
ソフィアも‘獣人’に対しては、何の種族であるのか?興味があるのか、緊張しながらもおしゃべりしようとしていた。
無事に双子のお披露目も終わり、それぞれが帰宅の途につく。
〈ヴォルツ〉家の面々も、屋敷に戻ってきた。
双子はやはり疲れたからか、もう就寝している。
「無事に終わってよかったですわ。本当にソフィアが三歳を迎えられて、安心しました。」
「あぁ、とりあえずこれで一安心だ。三歳の壁は乗り越えられたからな。」
「えぇ。それにしても今日のジュリアは立派でしたわ。」
「あぁ。三歳であれなら、立派だな。ソフィアも緊張する中、よくやった。」
「えぇ。挨拶が終わった後からはレオにべったりでしたけど...。レオもソフィアをずーっと離さないんですもの。」
「いいだろ?まだ三歳だ。許されるさ。」
「えぇ。やはりソフィアは特別なんだと感じました。皆さん、優しい目でソフィアを微笑ましく見守ってらしたわ。」
「あぁ、ソフィアも‘獣人’の方々には興味津々だったな。ソフィアに自分の耳や尻尾を触らせる方もいらしたぞ。あれには驚いた。‘獣人’にとって耳と尻尾を触らせるのは、特別なことだからな。あの方々もジュリアには決して触らせなかっただろう?」
「えぇ。ジュリアには‘獣人’同士だからと説明しましたが、これから二人の違いで難しくなりそうですわ...。」
「そうだな。ジュリアがソフィアを妬む気持ちを持つこともあるかもしれないな。でも、それは俺達でしっかりフォローをしていこう。」
「えぇ。ジュリアはいい子ですもの。きっと大丈夫ですわ。」
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