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初等部②
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ソフィア達が〈精霊碑〉に宣誓した日。
その日の夕方には、本日宣誓した生徒の結果が城へと報告された。
「今年も無事に〈精霊碑〉への宣誓が終了したようだな。」
「はい。お孫様達の宣誓も無事に終了したようで、良うございました。それで、宣誓の様子を“写景機”にて記録してございます。」
「では、いつものように皆で鑑賞会としよう。」
〈精霊碑〉への宣誓の様子は、毎年ちゃんと記録されている。
誰がどのような精霊紋を持っているかの確認・記録も兼ねているため、国の主要人物達による“写景機”の映像の鑑賞会となるのだ。
将来有望な者を見つけ、早期教育(精霊魔法を悪用されないようにする)を行い、また保護する目的もある。
!!!!!
「このようなものは初めて見るぞ。」
「「「はい。」」」
「あれは、我が王家の紋章の花の形だな...。」
「はい。そのように見えます。」
「それに色が混ざっている...。」
「はい。」
「それに光っているな。」
「「はい。」」
「やはりソフィアは特別なのだな。」
「そのようですな。《愛し子》・《白毛》ときて、この〈精霊紋〉ですから。」
「ルーヴ様が現れた理由はこれか?」
「それはどうでしょう?まだ理由を決めるのは早いでしょう。」
「ますますソフィアの周りはうるさくなりそうだ...。」
「「「ですね。」」」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
レオナルドとアマンダが、今日の様子をいつものように私室で話す。
「今日は、〈精霊碑〉への宣誓の日だったな。」
「えぇ。」
「城で報告を聞いたときは、驚いたよ。まさかソフィアの〈精霊紋〉があの様なものになるとは...。」
「・・・・・。えぇ、驚きました。あんなに色濃い花の形の〈精霊紋〉は、初めて見ましたわ。普通は花びらが何枚あるか?ですもの。」
「あぁ。花びら数枚や色が数色あるだけで大騒ぎになることだからな。」
「えぇ。‘武’に優れたレオでも花びら五枚で四色ですのよ。」
「あぁ。歴代の王でもあのようにハッキリと王家の紋章の花の形の精霊紋が出た者はいないだろう。」
「そうなのですね。ソフィアは大丈夫なのでしょうか?このことが広く知られれば、きっとソフィアが狙われますわ。」
「大丈夫だ。ルーヴ様を信じよう。それにソフィアは《愛し子》だ。《愛し子》だからこその、あの精霊紋なのだろう。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ちょっと、どういうこと?
なによ!あれは...。
なんでソフィアは光に包まれてるのよ。
あの精霊紋は、私が手に入れるはずのものじゃないの?
私の精霊紋...、花びら三枚に二色だわ。
お父様より劣るもの。
お母様にも劣ってる。
こんなの嘘よ。
なにかの間違いだわ。
きっと精霊魔法を使っていくうちに花びらが増えていくのよね?私の精霊紋は、きっと変わっていくのだわ。
それで、そのことが特別で、みんなの注目が私に集まるの。
ふふっ、ソフィア、今だけよ。
いずれあなたのそばには誰もいなくなる...。
その日の夕方には、本日宣誓した生徒の結果が城へと報告された。
「今年も無事に〈精霊碑〉への宣誓が終了したようだな。」
「はい。お孫様達の宣誓も無事に終了したようで、良うございました。それで、宣誓の様子を“写景機”にて記録してございます。」
「では、いつものように皆で鑑賞会としよう。」
〈精霊碑〉への宣誓の様子は、毎年ちゃんと記録されている。
誰がどのような精霊紋を持っているかの確認・記録も兼ねているため、国の主要人物達による“写景機”の映像の鑑賞会となるのだ。
将来有望な者を見つけ、早期教育(精霊魔法を悪用されないようにする)を行い、また保護する目的もある。
!!!!!
「このようなものは初めて見るぞ。」
「「「はい。」」」
「あれは、我が王家の紋章の花の形だな...。」
「はい。そのように見えます。」
「それに色が混ざっている...。」
「はい。」
「それに光っているな。」
「「はい。」」
「やはりソフィアは特別なのだな。」
「そのようですな。《愛し子》・《白毛》ときて、この〈精霊紋〉ですから。」
「ルーヴ様が現れた理由はこれか?」
「それはどうでしょう?まだ理由を決めるのは早いでしょう。」
「ますますソフィアの周りはうるさくなりそうだ...。」
「「「ですね。」」」
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レオナルドとアマンダが、今日の様子をいつものように私室で話す。
「今日は、〈精霊碑〉への宣誓の日だったな。」
「えぇ。」
「城で報告を聞いたときは、驚いたよ。まさかソフィアの〈精霊紋〉があの様なものになるとは...。」
「・・・・・。えぇ、驚きました。あんなに色濃い花の形の〈精霊紋〉は、初めて見ましたわ。普通は花びらが何枚あるか?ですもの。」
「あぁ。花びら数枚や色が数色あるだけで大騒ぎになることだからな。」
「えぇ。‘武’に優れたレオでも花びら五枚で四色ですのよ。」
「あぁ。歴代の王でもあのようにハッキリと王家の紋章の花の形の精霊紋が出た者はいないだろう。」
「そうなのですね。ソフィアは大丈夫なのでしょうか?このことが広く知られれば、きっとソフィアが狙われますわ。」
「大丈夫だ。ルーヴ様を信じよう。それにソフィアは《愛し子》だ。《愛し子》だからこその、あの精霊紋なのだろう。」
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ちょっと、どういうこと?
なによ!あれは...。
なんでソフィアは光に包まれてるのよ。
あの精霊紋は、私が手に入れるはずのものじゃないの?
私の精霊紋...、花びら三枚に二色だわ。
お父様より劣るもの。
お母様にも劣ってる。
こんなの嘘よ。
なにかの間違いだわ。
きっと精霊魔法を使っていくうちに花びらが増えていくのよね?私の精霊紋は、きっと変わっていくのだわ。
それで、そのことが特別で、みんなの注目が私に集まるの。
ふふっ、ソフィア、今だけよ。
いずれあなたのそばには誰もいなくなる...。
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