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ジュリアの浄化①
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神殿に到着すると、すぐに応接の間に通された。
そこで、用意されていたお茶を皆で飲む。
実はジュリアのお茶には眠りの作用がある物が入れられている。
ジュリアが眠ったら、浄化の始まりだ。
それまでは、王族達の近況や国のことなどを大神官様にお話しする。
ジュリアが肩に寄りかかってきた。
(眠ったか?)
「ジュリア様は眠りましたかな?」
「はい。大丈夫だと思います。」
「そうですか。しかし、驚きましたな。まさかレオナルド様のお子様に【黒】が現れるとは...。」
「はい。今日はなんとしても...、大神官様方、よろしくお願いします。」
レオナルドはアマンダと共に大神官達に深く頭を下げる。
「さて、浄化の間に移動しましょうか。」
眠ったジュリアを横抱きして、浄化の間に連れて行く。
浄化の間に用意された台にジュリアを寝かせ、レオナルドとアマンダは少し離れた所から見守る。
ジュリアが眠っている台の周りを神官方が囲み、ジュリアの額に大神官様が手をのせる。
大神官様方が呪文を唱え始めると、ジュリアの額から黒いものが煙のように吹き出てきた。
!!!!!
『俺を呼んだ者よ、何用か?』
!!!!!
(あれは何だ?真っ黒な狼?)
「貴方様はこの子に憑くものですかな?」
『憑くもの...、そう言われればそうだが、俺はこいつと離れたいのだ。憑きたくて憑いているわけではない!』
「そうですかな?随分と結びつきが強いように思われますが...、貴方様は何者ですか?」
『何者?そなた達に答える気はない。いずれ俺の正体もわかるだろう。こいつのそばにはソフィアがいるだろう?』
(!!!ソフィア?なんでソフィアの名がでてくるのか...、ソフィアが関係しているのか?)
「貴方様はソフィア様を知っておられるのですか?」
『俺はいずれソフィアを守護する者。どうせ、こいつについた【黒】をどうにかしたいのだろう?』
「ソフィア様を守護されますか...。貴方様は【黒】をどうにかできるのですかな?」
『【黒】はこいつについたんじゃない。俺に惹かれてついただけだ。何も心配はいらない。俺の力で【黒】は抑えよう。【黒】は俺の配下のようなものだ。【黒】は人からは見えないようにしておく。心配なら定期的に俺に会いに来ればいい。今のようにすれば、俺は姿を現そう。」
「私達に貴方様を信じろと?貴方様が何者かもわからないのに、それは難しいと思いますぞ。」
『ソフィアとあの子に誓おう。俺はソフィアとあの子は決して裏切らない。』
「あの子?ソフィア様はわかりますが、あの子とは?」
『・・・・・・』
黙ったまま、黒いものは消えてしまった。
ジュリアの精霊紋を見ると、【黒】は消えていた。正確には、あの正体のわからない者の言うとおりなら、私達から隠したということだろうか。
そこで、用意されていたお茶を皆で飲む。
実はジュリアのお茶には眠りの作用がある物が入れられている。
ジュリアが眠ったら、浄化の始まりだ。
それまでは、王族達の近況や国のことなどを大神官様にお話しする。
ジュリアが肩に寄りかかってきた。
(眠ったか?)
「ジュリア様は眠りましたかな?」
「はい。大丈夫だと思います。」
「そうですか。しかし、驚きましたな。まさかレオナルド様のお子様に【黒】が現れるとは...。」
「はい。今日はなんとしても...、大神官様方、よろしくお願いします。」
レオナルドはアマンダと共に大神官達に深く頭を下げる。
「さて、浄化の間に移動しましょうか。」
眠ったジュリアを横抱きして、浄化の間に連れて行く。
浄化の間に用意された台にジュリアを寝かせ、レオナルドとアマンダは少し離れた所から見守る。
ジュリアが眠っている台の周りを神官方が囲み、ジュリアの額に大神官様が手をのせる。
大神官様方が呪文を唱え始めると、ジュリアの額から黒いものが煙のように吹き出てきた。
!!!!!
『俺を呼んだ者よ、何用か?』
!!!!!
(あれは何だ?真っ黒な狼?)
「貴方様はこの子に憑くものですかな?」
『憑くもの...、そう言われればそうだが、俺はこいつと離れたいのだ。憑きたくて憑いているわけではない!』
「そうですかな?随分と結びつきが強いように思われますが...、貴方様は何者ですか?」
『何者?そなた達に答える気はない。いずれ俺の正体もわかるだろう。こいつのそばにはソフィアがいるだろう?』
(!!!ソフィア?なんでソフィアの名がでてくるのか...、ソフィアが関係しているのか?)
「貴方様はソフィア様を知っておられるのですか?」
『俺はいずれソフィアを守護する者。どうせ、こいつについた【黒】をどうにかしたいのだろう?』
「ソフィア様を守護されますか...。貴方様は【黒】をどうにかできるのですかな?」
『【黒】はこいつについたんじゃない。俺に惹かれてついただけだ。何も心配はいらない。俺の力で【黒】は抑えよう。【黒】は俺の配下のようなものだ。【黒】は人からは見えないようにしておく。心配なら定期的に俺に会いに来ればいい。今のようにすれば、俺は姿を現そう。」
「私達に貴方様を信じろと?貴方様が何者かもわからないのに、それは難しいと思いますぞ。」
『ソフィアとあの子に誓おう。俺はソフィアとあの子は決して裏切らない。』
「あの子?ソフィア様はわかりますが、あの子とは?」
『・・・・・・』
黙ったまま、黒いものは消えてしまった。
ジュリアの精霊紋を見ると、【黒】は消えていた。正確には、あの正体のわからない者の言うとおりなら、私達から隠したということだろうか。
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