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統括室④(ブラント)
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プリプリと不機嫌なのがわかるメリッサの後ろ姿を見つめながらブラントは思う。
(あ~、ホント、美しくないな。父や兄はいつ、あれらを排除してくれるんだ?あんなのと双子だなんてな...。小さい頃は俺とたいして変わらなかったはずなのに、ジジイ達の甘やかしであんなになるとは。どんなに優れた者でも過ちは犯すってことか...。ジジイもメリッサが生まれるまでは尊敬できるであろう人であったはずなのにな。)
「ブラントも大変ですわね...。」
(あんなのが、双子の妹だなんて。)
アリシア様の側近の一人、俺と同じ‘人’である公爵家令嬢が話しかけてきた。
「もう慣れましたから。それにルーカス様は俺自身を評価してくださいますし、双子の妹と俺は関係ありません。父にもそれでいいと言われていますから。」
(俺からしたら、メリッサもあなたもたいして変わんねーよ。俺が侯爵家子息だからって下に見てるだろーが。人の不幸を内心、面白く見てたんだろ?)
「まぁ、ベーゼ家はメリッサさんをもう見放してますのね。お気の毒に...。でも、良かったですわ。それならブラントがルーカス様の側近の立場から身を引く必要はないですものね。」
「俺は家とか関係なく、ルーカス様の側近を務めてるつもりですから、これからも今までどおりに頑張るだけです。」
「えぇ。ブラントは優秀ですものね。今までどおり、ルーカス様のお役に立つ為に努めることですわ。それより、統括室に行きますわよ。もう、レイモンド達は先に行ってしまってるの。ルーカス様をお待たせするわけにはまいりませんわよ。」
公爵家令嬢らしく美しい動作でありながら先を急ぐのに従って、ブラントもその後を追いかける。
(いやいや、そもそもあなたはアリシア様の側近だろ。ルーカス様はあなたのことは待ってねーよ。メリッサと一緒で勘違い女入ってるからな。)
先を急ぎながらも、ブラントに話しかける声は止まらない。
「ねぇ、ブラント、あなたは留学生のこと、どう思いまして?」
「今日の訓練では優秀なようでしたよ。ルーカス様やアリシア様にも引けを取らないどころか、お二人より優れてるんじゃないでしょうか。」
「まぁ、そうですの。でも、そうでなくては困りますわ。ルーカス様が直々にお世話してるんですもの、優秀でなければ認められませんわ。」
(あなたが認めるとか言う権利はないけどな。すでにルーカス様の婚約者気取りか?めんどくせーな。)
「ヴォルツさんは獣人の宝である《白毛》ですし、精霊の《愛し子》ですよ。まして、他国のお姫様です。俺達がとやかく言えるような子ではありませんよ。」
''キッ''
(あっ、一瞬だけど睨んだな。そういうところがルーカス様に相応しくないんだ。地位も能力も十分かもしれないが、女子の統括になれなかった時点で察しろよ、自分の何がダメなのかを。)
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「えぇ。ブラントは優秀ですものね。今までどおり、ルーカス様のお役に立つ為に努めることですわ。それより、統括室に行きますわよ。もう、レイモンド達は先に行ってしまってるの。ルーカス様をお待たせするわけにはまいりませんわよ。」
公爵家令嬢らしく美しい動作でありながら先を急ぐのに従って、ブラントもその後を追いかける。
(いやいや、そもそもあなたはアリシア様の側近だろ。ルーカス様はあなたのことは待ってねーよ。メリッサと一緒で勘違い女入ってるからな。)
先を急ぎながらも、ブラントに話しかける声は止まらない。
「ねぇ、ブラント、あなたは留学生のこと、どう思いまして?」
「今日の訓練では優秀なようでしたよ。ルーカス様やアリシア様にも引けを取らないどころか、お二人より優れてるんじゃないでしょうか。」
「まぁ、そうですの。でも、そうでなくては困りますわ。ルーカス様が直々にお世話してるんですもの、優秀でなければ認められませんわ。」
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